漬けマグロが許せない

僕がこの世で1番許せない言葉。それが
「漬けマグロ」だ。

漬けマグロそのものはとても美味しいものだし、
好きな食べ物ランキング1位が寿司の僕からしたら
何も敵対視する必要のないものだ。むしろ大好きだった。

漬けマグロの衝撃的事実を知るまでは。

 みなさん「漬けマグロ(づけまぐろ)」と聞いて何か違和感を覚えないだろうか。

そう、僕が許せないのは漬けマグロというネタではなく、言葉としての響きだ。 

なぜ、漬けマグロの「漬け」の部分に濁点が付いているのか。

奈良漬け(ならづけ)や
お茶漬け(おちゃづけ)のように
「漬け」より先に隣り合わせで単語が来た場合に濁点がつくのはわかる。

だがしかし、漬けマグロの場合マグロより先に漬けが来てしまっているため普通なら濁点はつかないはずだ。

なのに「づけまぐろ」とはっきり発音している。「マグロ漬け」なら「まぐろづけ」と読んでもいいだろうが、僕にはこれが許せない。

「漬けもの」のことを「づけもの」と言っているのと同じだ。
「箱買い」を「ばこがい」と言うのと同じだ。
「挽き肉」を「びきにく」と言うのと同じだ。

まだまだ僕の怒りはおさまらない。

漬けマグロに関してもっと腹が立つのが
「漬け(づけ)」という呼び方があることだ。

寿司屋に通い慣れている人なんかは漬けマグロのことを「づけ」と呼ぶ。
しかもそれがかっこいいとおもっている。

貴様らは濁点をなめているのか。

どれだけお金を持っていても友達を大事にできない奴と濁点の使い方を間違っている奴だけにはなるなと幼い頃に親から教えてもらった。

漬けマグロを「づけまぐろ」と発音することだけでも罪深いのにも関わらず
それを変換して「づけ」と発音してしまう。


それはもう「賭け」のことを「がけ」といっているようなものだ。
普通なら意味が通じないのだ。

それをあたかも自分が高貴な身分であるかのように振る舞っているではないか。

濁点の使い方を粗末にする奴なんてどうあがいても幸せにはなれない。
肝に銘じておけ。

罪深き人よ。

これからは貴様らのことを「ひと」ではなく
「びと」と呼ぼう。


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