「審判は神様」の本当の意味
僕がまだ野球少年にしむらだったころ、際どいボールをストライクと判定され三振してベンチに帰った時の口癖は
「絶対ボールだったわ、あの審判目おかしいよ」
だった。三振という失態から目を背けていた。三振をしてしまったことが恥ずかしかったのだろう。するとそんな事を簡単に口にするにしむら少年に少年野球チームの監督・コーチはこう言う
「審判に文句を言うな。審判は神様だ。」
にしむら少年は
「ごめんなさい」
と素直にその言葉を受け入れ、審判に文句を言ってはいけないのだと知った。それ以降、審判は神様なのだと心に刻み審判に対して敬意をもってプレーしながら16年間学生野球人生を過ごした。
しかし24歳になった今にしむらは重大な何かを見落としていた事に気付いた。
審判はおっさんだ。
衝撃的な事実だった。小学1年で野球というスポーツに出会い、ずっとここまで審判は神様だと信じてきたにしむらにとって審判が神様ではなくおっさんだったのだ。あまりにも残酷で受け入れ難い真実だった。
ここから先は
1,047字
¥ 100
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?