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【地域社会の未来のため、活躍できる人材を育成】コラーニングスペースHLS弘前・辻正太氏

\NCL弘前インタビュー記事第5弾/ 
「Next Commons Lab 弘前」では、地域の課題を解決したり新しい産業を創出したりするため、複数のプロジェクトを立ち上げました。

今回のインタビューは「地域のすべてが学びになる」プロジェクトパートナーのコラーニングスペースHLS弘前・辻正太氏。HLS弘前を拠点に、様々な学び合いの場をつくっている辻さん。弘前の未来へ向けての、熱い想いを聞いてきました。


----弘前での関わりを教えてください

埼玉の私立高校で教員をしていましたが、熱い毎日を送る一方で、学校の中では育てきれないと感じていました。10年後にはAI(人工知能)やロボット技術などの進歩により、今の仕事の65%がなくなるといった話(※)があり、学校の中だけで今後の社会に活躍できる人材を養成することには限界があると改めて考えます。

2016年に11年間勤務した高校を辞め、「新しい学びの場を作りたい」と大学時代の先輩が代表を務めるBOLBOPに参画。そして、青森・弘前に移住。コラーニングスペース「HLS(Heart Lighting Station)弘前」を2017年4月に立ち上げました。

(アクセスもとても良く、おしゃれで居心地の良いHLS弘前)

※文部科学省提出資料より、キャシー・デビッドソン氏(ニューヨーク市立大学教授)の予測

----これまで関わられた中でどのような可能性を感じていますか?

HLS弘前を立ち上げた理由は2つありました。一つ目は地域社会で活躍できる人材の育成です。弘前は18万という人口規模の街に6大学もある学都で、学生と地域を結びつけやすいのではという側面がありました。全国からまちづくりの分野で活躍するゲストをHLS弘前にお招きしたイベントでは、地域づくりや街の未来に想いをもった学生と社会人が積極的に交流し、ともにプロジェクトに取り組み始めるなど、たくさんの共創が生まれています。

(一周年記念イベントの様子。たくさんの人がお祝いにかけつけました)

二つ目は、青森はいわゆる課題先進地域という点です。人口減少や少子高齢化、空き家の増加など、解決しなければいけない地域の課題が山積。他県よりそのスピードは早いです。こういった課題を解決できるノウハウや培った経験は、これからの社会を支えていくうえでも、大きな財産になると考えています。

----パートナーとして、本プロジェクトにどのような思いや狙いがありますか?

10年後、20年後、またはその先の未来を作っていくといった事業です。何か結果がすぐに出せるわけはないため、周囲からの理解を得るのも難しいかもしれません。しかし、だからといってやらなければいいということではなく、誰かがやらなければいけない。今からでも遅いくらいと考えています。

また、学生に地域に触れてもらうのは、街への愛着や郷土愛を育んでほしいからです。街の取り組みに学生時代から関わることで、地域社会に役割を持ち、地域に貢献できる人材を育成します。いったん県外へ出るようなことは仕方ないかもしれません。しかし、再び弘前へ戻って活躍できるような人材を増やしていければと考えています。

                   (写真提供:さいとうサポート

----本プロジェクトのやりがいや苦労はどのあたりにあると思われますか?

このプロジェクトは未来へのまさに先行投資です。すぐに利益が生まれるわけではありませんが、事業のマネタイズは考え、継続性を考えながら進めていく必要はあります。苦労があるとすれば、地域活動は行う一方でビジネスの側面は持ち合わせている必要があり、そのバランスではないでしょうか。

やりがいもすぐに得られるようなことではないかもしれません。しかし、私はこの一年という活動の中で、多世代が交流する場を作り、人と人とのつながりの中で、新しい出会いやイベントが生まれ、たくさんの人が動き出す瞬間に立ち会うことができました。

----本プロジェクトで伴走する起業家に期待することを教えてください

外から来た目線だからこそ、中の人が感じていないような価値を見つけ、活かしていく方法を考えてもらいたいです。課題に気づいてもらうことも大事だと思いますが、外部から来たコンサルティングという視点では地元の理解を得られることは難しい気がします。

コミュニティの中に入り込み、一緒に考えるというスタンスを大事にし、学生をどんどん巻き込みながら地域の抱える課題を考え、将来の人材を育成していく。そんな活動をともに目指していきたいです。

<地域のすべてが学びになる>
http://project.nextcommonslab.jp/project/local-internship/

●コラーニングスペースHLS弘前
http://hls-hirosaki.com/


<コーディネーター石山のひとりごと…> 
 ゴリゴリの体育教師だった正太さん。どんな圧のある人なのかと思いきや、とっても物腰柔らかく、愛のある優しい方です。正太さんだからこれだけの人に利用され(去年はイベント回数80回!?)、このHLS弘前ができていると思います。
 NCL弘前の拠点も、何を隠そうHLS弘前なのです。ふらっと誰でも立ち寄れる場所なので、ぜひお越しください♪

<NCL弘前起業家募集!&説明会開催中>
Next Commons Lab弘前では、8テーマ10名の起業家を募集しています。http://project.nextcommonslab.jp/

現在東京を中心に説明会実施中。今週末は仙台でも説明会を開催します。お申込み&詳細はこちら。https://nextcommonslab.snar.jp/jobboard/detail.aspx?id=qv8vHgFnZYA

また、遠方の人は本エントリーを検討する方のみ個別説明会を実施します。ご希望の方は以下までお問い合わせください。ncl.hirosaki@gmail.com


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