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私の独り言⑮医療ミス

私の父は若い時に心臓弁膜症になり、何度も何度も手術をしていた。

私が高校生の頃にも大学病院で手術をしている。

術後暫く経ったある時、微熱が。

近くのかかりつけ医で見てもらうが、特に症状が無く熱だけが出ている。

一週間、10日たっても変わらず微熱が続いていた。

かかりつけ医から大学病院へ紹介される。

色々な検査をした様だ。

結果。

前回この大学病院で心臓弁膜症の手術をした時の物、直径5ミリ10cmのゴムチューブが胸に残ったままだったと。

それが原因で炎症し、微熱が続いていた。

それはレントゲン写真だったと思うが、胸の辺りに長細い物が写っていて衝撃を受けたのを今でも覚えている。

私はびっくりした。

立派な医療ミスだ。

それが原因で命を落とす事になっていたらと思うとぞっとする。

前例がほとんど無いほどの心臓弁膜症の大手術をして生きてこれた。

感謝の気持ちが強いはず。

両親がその件について、その後どう処理したのかは私は知らない。

取り急ぎチューブを取り除く手術を行ってもらった事は間違いない。



その時に、誰にでも…どんな事でも…いつでも…ミスは起きると学習した。

テレビドラマや、ニュースでは時々見聞きしていたけれどまさか自分の家族が医療ミスだなんて…とんでもない出来事だった。

出来れば二度と起きてほしくない。

noteに綴っていて、当時担当していた医療スタッフがこの事を知った時、血の気が引いただろうなと思った。

今から約40年も昔の話。

そんな経験をした父は26年前に他界している。当時どんな事を感じていたか聞いてみたかったな。



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