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「ベテランしか勝たん!」な変なプライドがあった時期の話

⭐️この記事においてのベテランの定義: 現在芸歴20年+の世代

オジオズのライブにほぼ全通できるようになったのは社会人になって実家を離れた2016年以降。都内や関東で開催されたライブや営業はよほどのことがない限り、ほとんど行けるようになりました。

そんな中、2017年にどうしても外せない用事があり、行けなかった数少ないライブの1つに目が止まりました。

NewZメンバーが先輩芸人と対決するライブ。
1番上の対戦カードに注目(もうお分かりですね)。

「モンローズvsオジンオズボーン」の文言に鳥肌が立ちました。

もしあの時の用事がなければもっと早くモンローズと出会えたかもしれないと思うとすごい勿体ないことをしてしまったと思いました(結果、初モンローズはそこから2年半後の2019年10月/11月まで持ち越しになりました)。対戦カード同士のトークもあっただろうからどんな会話をしていたかもすごく気になります。

ただ仮にそのライブに足を運んでいたとしても当時の私は有り難みを感じることもない上、今にすぐ繋がらなかったと思います。なぜならその頃の私には「ベテランしか勝たん!」という変なプライドがあったから。

今のベテラン世代の芸人さんが大好きすぎたあまり、ライブ主催者の「(ライブを通して)若手世代にもハマってほしい」狙いに自分はハマるもんかと意地を張っていた時期がありました。恥ずかしながら今回はそんな変なプライドを持っていた頃の話、何がきっかけでそこから脱却できたかの話をしたいと思います。

⚠️中にはちょっと過激な表現を使っているかもしれないので予めご了承お願いします。

どうしてそうなってしまったのか

1番大きな一因はやはり漫才の賞レースが芸歴無制限のTHE MANZAIから芸歴制限ありのM-1に戻ってしまったことですね。

自分の推し世代が出られなくなったからM-1に興味ないって言いながらも、やっぱり心のどこかでM-1に出場できる世代に嫉妬していたと思います。

あとは2018年辺りから主要のライブの出演者が一気に若返った時、よりこの考え方が加速してしまいました。(あくまで自説ですが、オジオズがあの頃のベテラン切りを免れたのもコンビ揃ってまだ30代だったのが大きかったと思っています)。

ベテラン世代の需要をアピールしないとライブシーンで見れなくなってしまうかもしれないと当時の自分は相当危機感を感じていたと思います。

「ベテランしか勝たん!」から脱却したきっかけ

1番大きなきっかけはやはり去年の自粛期間明け、オジオズが不在の気になるK-PROライブに足を運ぶようになったことです。自粛前は月10〜15本はあったオジオズのライブが自粛明けは多くて月5〜6本くらいになったので少しスケジュールに余裕が生まれました。

ライブを増やした当初の目的は少しでもK-PROさんを支援したいという気持ちだけでした。推し増しする意図は全くありませんでした。

しかし数々の「気になるライブ」を通して、今までそこまで気になっていなかった若手世代にも目を向けるようになりました。ライブシーンが大変な中、特に今で言うヘビセン/ナルゲキロックス世代の頑張りを見る機会が増えてからは自然と彼らのことも応援したくなりました。

コロナ禍明けでも存在できるように今ライブシーンを支えている芸人さんやライブ主催者を応援したい。そこはもう若手ベテラン関係ない。皮肉にも、もし今がこんな状況じゃなければこの考えにたどり着かなかったと思います。コロナ禍で嫌な思いすることはたくさんありましたが、数少ないよかったことの1つと今は思っています。

そして最初の緊急事態宣言が解除されてライブが再開してから1年後、「気になるライブ」を通して色んな偶然が重なった結果、現在こうなりました

まとめ

考え方が変わるだけで、自分の人物像がここまで変わってしまうことは当初は思っていませんでした。中には変わってしまったことに対してガッカリしてる人もいるのかなと思ってしまうこともあります。

それでもずっと執着していた「ベテランしか勝たん!」から良い意味で脱却できてよかったと思います。おかげで新しい出会いにも恵まれ、今までよりライブに対する視野が少しずつだが広くなりました。

オジオズ始めベテラン世代を今まで通り好きでいながらモンローズの世代の若手のことももっと好きになりたい。それが今の自分のスタンスです。

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