五感を統合する
前回の「目は発信?それとも受信?」に続き、目について見ていきたいと思います。
実際よりも意識が上にある目
ご自身の目をよくよく観察してみると、我々は本来の目玉の位置よりも上(まぶた辺り)に意識がありませんか?
まぶたが動いているので、黒目の場所というよりそちらを感じ取っているので、意識が実際よりも上に集まっているのではないかと思います。
イラストの赤い位置に意識が集まると、目を使うことでエネルギーが上がり、思考が働きやすくなります。
四感を統合する
人間以外の動物は、視覚以外の嗅覚や聴覚を優位に働かせてきました。
人間にとって身近な犬でも猫でも鼻をよく使っているシーンを見かけますね。
嗅覚は鼻、聴覚は耳。
両耳を結ぶと、大体鼻の位置になります。
そして味覚は舌。
舌は、上顎にくっつくぐらいが本来の位置と言われています。
上顎の位置辺りにくると、耳・鼻・舌の高さがすごく近くなります。
更に先ほどの目の意識を鼻の先ぐらいに下げてみます。
鼻でものを見るような感覚に近いです。
そうすると耳(聴覚)・鼻(嗅覚)・舌(味覚)、そして目(視覚)の高さが揃ってきて、五感のうちの四感が集まってきます。
その四感が集まった位置の奥には、脳幹があります。
この状態になると、余分な緊張も取れてきて、心身のバランスが良くなります。
基本的に耳・鼻の位置は動くことはないので、目を下げて、舌を上顎につく状態にしてあげるといいですね。この状態で触覚を使うと五感を統合しやすくなります。