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身体は左右非対称(日常編)

前回の記事で身体は左右非対称だと書きました。

メインで稼働する関節は左右によって違う

身近な例でいうと、お箸の使い方も左右で異なってきます。
右でお箸を使って食べようとすると、主に手首を返してお箸を使うことが多いですが、左で食べようとすると、主に肘を返してお箸を使うことが多いです。

手首を返すと身体から近い位置に腕がありますが、肘を返すと、腕は身体から遠い位置に移動します。

左利きの方と横に並んで食事をするとぶつかりやすいという経験をした方もおられるかもしれませんが、そういう理由も含まれていると思います。
このように左と右ではメインで動く関節と、サポートに回る関節が真逆になっています。

右は押す、左は引く

他に身近な例でいうと、歯磨きをするときも左と右では力の使い方が変わってきます。
右手で歯ブラシを操作する時は、基本的に押す力優位で歯を磨きます。

しかしそのままの感覚で左手で歯ブラシを操作しようとすると、うまく力が入りません。そこで引く力優位に切り替えてみると、スムーズに歯が磨けるようになります。これは左と右で特性が違うからです。

よく左利きの場合はどうなんですか?と聞かれることがありますが、左利きだからといって逆になることはありません。というのも左利き・右利きと違っていても、内臓の位置が逆になるわけではありませんよね。

語源からみる左右のエネルギーの違い

ここで左と右の言葉の語源を見ていきたいと思います。
左(ひだり)は、もともと「火足り」が語源でのエネルギーです。
右(みぎ)は、もともと「水極(まる)」が語源でのエネルギーです。

火のエネルギーは下から上に移動し、水のエネルギーは上から下に移動します。

このエネルギーの方向を今回の腕で言い換えると、
左腕は、指先から肩甲骨方向にエネルギーが流れ、
右腕は、肩甲骨から指先方向にエネルギーが流れます。

そうすると左は引く、右は押すということになりますね。
このように普段何氣なく行なっている日常動作でも、左右は非対称に支え合っています。

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