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【イラン文明】古代オリエントの世 14/14

前回まで

治水灌漑から始まった
オリエントのシュメール、ナイルのエジプト
そこから
気候変動の影響を受けながら
政治的な混乱や勃興を繰り返し
やがて
統一的な
広大な地域を支配する帝国が現れる。
地域の安定を志すも
人は愚かで
なかなか平和は訪れない。
時代が進むにつれ
平和な時間は
どんどん短くなっていく。
そんな中でも
人々は
文化を形成し
生活を豊かにしていく。

イラン文明2つの宗教 (ゾロアスター教)

ササン朝は
アケメネス朝の正当な継承を自任し
ゾロアスター教を国教にする。
ただ、その言語である
アヴェスター語が死語になっていて
結果、翻訳、注釈が研究され、
結果的に
ゾロアスター教の神学が確立された。
経典はアヴェスター。
現代も信仰を続ける人はいる。

イラン文明2つの宗教 (マニ教)

3世紀、バビロニアに生まれた
混合の宗教。いいとこ取りというべきか。
ゾロアスター教、ユダヤ教、キリスト教、グノーシス主義(ヘレニズム文化)
さらに、仏教も。
特徴は
1、現世否定的な善悪二元論
2、禁欲主義
3、偶像否定
シャープール1世(ササン②)の保護受けるも
後に弾圧を受け、外に広がっていく。
地域はローマ支配時代の
シリア、エジプト、北アフリカ、ガリアへ。
後にウイグル地域、中国の唐にも伝わる。
カトリック教会の教父アウグスティヌス(北アフリカ)も。
カルタゴ時代に影響を受ける。

アウグスティヌス
https://www.y-history.net/appendix/wh0103-157.html

ちなみに教父とは
信仰上の師弟の関係を父子の関係にたとえた呼称で
その父の位置づけ。
教会は、キリスト教の教会のなかでもローマ教皇をトップとする教会のことを意味する。

ササン朝の文化

交通の要衝であったことで
西のローマ、東のオリエント、インドとの文化が
混じり合い、国際色豊かな文化になっていた。
イラン人の優れた装飾性、芸術的天性が
建築、美術、工芸分野で発揮される。
特に工芸美術として
鉄器、ガラス器、毛織物、彩釉(さいゆう)陶器
の評価が高い。
唐や日本の飛鳥まで伝わっている。

まとめ

道具として発展してきた技術が
戦争の終わりで
平和な時代での生きる糧になっていく。
金属器などは
芸術になっていく。
戦後日本では
戦闘機の技術やその技師たちが
車の生産に従事し
日本は車大国になった。
文化の形成には
戦争を通過しなければならない
そんな現実はいらない。
愚かな自分を排除できる科学が
いつか誕生して欲しいと
願っている。

今回で
古代オリエントは終了する。
14回にわたってやってきて
2週間で終わる予定が
結局1ヶ月以上かかった。
4月1日に開始し、
今日が5月7日。
もちろん学びは多かった。
遅れは取り戻せると思う。
ギリシアは
楽しみだが
めんどくさそう。
名前が難しそう。
という印象。
果たして最後までやり切れるか。
とにかくやってみよう。

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