プログラマー35歳定年説は育児が関係してるのでは?
プログラマーは35歳で定年を迎えるというまことしやかな噂がある。
理由はいろいろ考えられるが、ここでは育児で自分の時間が取れないのが最大の原因ではないだろうか?という観点で検証してみて、対策を考えてみたい。
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みなさんにはお子さんがいらっしゃるでしょうか?もし子供はいないと言う方でも自分が子供の頃の記憶はお有りでしょうか?小学校に入学するころの子供を想像できるでしょうか?
はっきり言って、この年齢位の子供っていうのは本当に大変です。
朝となればなかなか起きれない子をむりやり起こし身支度させてご飯食べさせて会社から戻れば寝るまで話を聞いたり遊んであげ、休日ともなれば午前の早い時間から公園遊びに連れて行って一緒にご飯食べてお風呂入って寝るまで一日中遊び相手になってあげなくてはいけません。
もっと小さいうちは昼寝もするし夜寝る時間も早いので時間にメリハリがあります(瞬間風速はツライわけですが)。また、もう少し大きくなれば一人で遊んだり勉強して過ごす時間が長くなってきて、あまり手がかからなくなってきます。ここらへんは育て方や子供の性格・性別もあるでしょうけど。
年頃の子供の親は、自分の時間なんて殆ど無いわけです(子供が寝てから?夜は酒呑んで寝るだけでしょ?)。
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まず、プログラマー35年定年説が囁かれだしたのはいつからなのでしょう?少し調べただけではよくわかりませんでしたが、Googleで検索したところ日本語で一番古い記事は1997年の記事のようです。
ですので、仮に1997年としてみましょう。約20年前ですね。
記事を読むとこの時点ですでに有名な定説っぽいのですが、記事内では年齢は関係ないと締めくくられています。ですが、20年経った今でも話題になるのはなぜでしょう?やはりプログラマーにとっては、35歳で定年というケースが存在すると言わざるをえません。
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さて、唐突ですがここに平均出生時年齢のグラフを準備しました。
このグラフで、先程仮定した1997年から6歳を引いてみた1991年を見てみると男性の初婚は28歳あたりでしょうか。そして、その28歳に6歳をプラスするとなんということでしょう、34歳となりちょうど35歳くらいになります!!
日本は女性より男性プログラマーの方が多く、その男性プログラマー達は平均的な初婚タイミングで結婚し、結婚と同時もしくは数年以内に妻が妊娠し、みんなが仕事より家族を優先させる子煩悩なパパだったらという仮定ではありますが、これは興味深い数字です。
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35歳という年齢の根拠を(無理やりですが)推測できたところで、なぜプログラマーだけがというところを考えてみたいと思います。
プログラマーだけに限らず、人というのはいつまでも勉強し続けなければ成長はありませんね。しかし、今まで培ってきた知識や資格・免許だけでなんとかなる職種もあれば、日々トレンドが変わっていくという職種もあります。
例えばアパレルなどもトレンドの移り変わりが激しそうです。が、あちらは勉強というよりもセンスや仕事中の観察等でなんとかなりそうな気がします。
ですが、プログラマーは常に新しいことを勉強してないといけないのです。
先程の記事が書かれた1997年と言えば、Winodws95が発売されてから約2年。それまでのDOSやWindows3.1用プログラムのWin32化や、PCネットワークが普及したことによる企業システムのWindows移行で新しい技術を覚える必要がどんどん出てきた頃かと思います(筆者はこの頃の業界についてはよく知りませんが)。
最近は大きなパラダイムシフトがそれほど多くないのですが、1997年以降でも、Webアプリやモバイルアプリ、クラウド対応、オブジェクト指向等と、数年ごとにビッグウェーブが訪れてます。
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ところで、先の記事でも書かれているとおり、優秀な人は35歳を過ぎてもパフォーマンスが落ちるわけではないのは確かです。
問題なのは、このような新しい考え方の多い技術を、35歳以上でもマスターできるかだ。この点こそ、今回のテーマの中心であろう。自分の周囲を見る限り、優秀なプログラマーは“苦労せずに”マスターしている。ここで、よく考えてほしい。35歳を越えたからといって、頭が悪くなるわけではないのだ。もしそうなら、世界中の研究者は若い人ばかりだろう。35歳以上になっても、新しい成果を産み続けている研究者は多い。頭が悪くならないどころか、上手に考える技を身に付けた人もいて、より高い成果を出すことが可能だ。プログラマーも同じで、たとえ60歳になっても、質の高いプログラムを作り続けられる。
しかし、パフォーマンスが落ちないというのは「自分が理解できる範囲では」という制限がつきます。いくら優秀なプログラマーでも自分が理解できていない言語やフレームワークで開発となると、言語仕様やフレームワーク・APIのお作法を理解する必要があり、やはり慣れてる開発手法よりは遥かに時間がかかるのは確実でしょう。
そうすると、新しいことを覚えられるか?覚える時間はあるか?というところが問題になると思いますが、プログラムなんていうのはだいたい分かるレベルになればだいたい分かるもんなので時間さえあればなんとかなるはず。やはり、覚える時間があるかどうかが問題になるわけです。
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長くなってきたので、そろそろまとめましょう。
プログラマー35歳定年説というのはあるのか?
20年以上前から定説として存在し、今も存在し続けている。
なぜ35歳なのか?
データから見ると35歳の男性には6歳位の子供がいる可能性が高い。
また、6歳位の子供がいると自分の時間がほとんどない。
なぜプログラマーだけなのか?
トレンドが変わる頻度が高く、数年毎に大きな変化がやってくる。
ほかの職種と比べて新しく勉強しなければいけないことが多い。
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こじつけ的な内容だが、それほど間違った内容ではないような気がする。
なので、35歳で定年したくないプログラーマー/させなくないマネージャーとしては、
35歳を過ぎてもプログラマーを続けたい人
職場やパートナーとよく相談して理解してもらい、できるだけ勉強する時間を確保する。という必要があると思う。
一方では、子供が6歳近くになると当面の間は新しいことをやれそうにないので、その前に対応しておく。もしくは新しく学ばなくともいいように事前準備しておくという手もあると思う。
35歳を過ぎてもプログラマーとして頑張ってもらいたい人
こちらは雇い主の立場になる。35歳にかぎらず、「6歳位の子供がいるプログラマーがは新しいことを学ぶ時間が少ない」ということをよく理科してあげるということが必要だろうと思う。
具体的には、新しく採用しなければいけない言語やフレームワークがあればそれに対する学習時間を勤務時間内にしっかりと取ってあげるというように。この学習時間という中には、現況だけではなく採用に至る検討時間も含まれるだろう。
ということを立場を越えて意識すれば、プログラマー35歳定年説というは回避できるんじゃないかな?と思う。どうだろう?
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ちなみに、筆者にも現在6歳位の息子がいます。そして、もちろん自分の時間を確保するのはなかなか難しかったりしてます。
Photo by Brad Neathery on Unsplash
趣味のプログラミングにもいろいろとお金がかかって大変なんですわ。特に小遣い制の妻帯者は。