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目まぐるしく変化する環境を生き抜く「4つの視点」

変化の激しい環境で生き残るため、企業はその時々の外部環境、自社の状態を“見極めて”舵を切らなければなりません。

この“見極め”には多角的な視点を持つことが有効です。今回はそんな4つの目についてご紹介します。


多角的視点の種類

変化の激しい環境で生き残るため、企業はその時々の外部環境、自社の状態を“見極めて”舵を切らなければなりません。

この“見極め”には多角的な視点を持つことが有効です。

【多角的視点の種類】

  • (1)鳥の目

  • (2)虫の目

  • (3)魚の目

  • (4)コウモリの目

(1)鳥の目

鳥の目は全体を俯瞰して見るという視点です。経営戦略を立てる上で、全体像を捉える鳥の目は欠かせない視点であり、鳥の目を持つことには以下のメリットがあります。

  • (1)ゴールまでの最短距離を導き出せる

  • (2)マイルストーンを設定しやすい

  • (3)点と点を線で結びつけやすい

(2)虫の目

虫の目は一部を深く掘り下げて知るために必要な視点です。これは一つの事象に対し、さまざまな要素に分解できる点がメリットです。

例えば、利益率が低下しているという事象に対し、


仕入が増加→A部材の仕入数が増加→B製品でのロスが多発→直近で人員配置変更が行われており、引継ぎが上手く行えていなかった


上記のような掘り下げで本質的な原因解明が行えます。これにより、なにをすべきか“見極める”精度が高くなります。

(3)魚の目

魚の目は流れを見る視点です。

経営戦略を立てるにあたり、過去、現在、未来という流れから、外部環境がどのような変化を辿るのか想定し、次の手をどう打つのか“見極める”ことが重要です。

この視点を欠いていると、今ある経営資源の使い方やタイミングを見誤るリスクがあります。

コロナ以降、多くの会社が変化しなければならない状況に置かれ、さまざまな取り組みをしていることにより、時流の変化が速くなっています。

魚の目の視点を持つことにより、早急に次の一手を打ち出すことができるメリットがあります。

(4)コウモリの目

コウモリは逆さにぶら下がっているため、通常とは逆の視点で事象を捉え、業界の常識に捉われないことや膠着した古い体質から脱却する際に有効です。

この視点において大切なことは、当たり前を当たり前と思わずに柔軟な思考ができることであり、イノベーションを起こす企業や人は、このコウモリの視点に秀でていると言えるでしょう。

まとめ

上記の4つの視点を持ち外部環境や自社の状態を“見極めて”経営戦略を立てることが、昨今に求められる経営者の使命ではないでしょうか?

ですが、経営者一人でこの4つの視点から多角的に捉え経営戦略を立てるのは、ほぼ不可能だと思います。

一人でできないからこそ、企業を共に支える仲間(ブレーン)を活かしながら自社にとって最適な戦略を立てられるかに、経営手腕が問われます。

ブレーンの活用、視野・視点・知恵の集結……一つのワークをご紹介します。


<ワーク>
ニンベンが入った漢字を1分間で出せるだけ書き出してください。


いくつ書き出せましたか?平均して15~20字程度だと言われています。ですが一人では15字程度でも、複数人集まれば30、40、50字と出せる数が増えます。経営戦略における視点や発想も一緒です。

鳥の目、虫の目、魚の目、コウモリの目、それぞれに長けた社員を経営戦略策定に巻き込んでみてはいかがでしょうか?

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