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ドレイモンド騒動

ウォリアーズのドレイモンド・グリーンが、チームメイトのジョーダン・プールと口論中に殴ったというレポートが入ってきました。

この事件の初期段階では、NBAのニュースブレイカーのシャムズとWojの速報に注目があつまりました。シャムズはドレイモンドと同じクラッチに所属していて、なんとかドレイモンドの印象を丸めたいのか、ドレイモンドがプールを「強く殴打した」とレポートし、被害者であるプールのが所属しているCAAのWojは、ドレイモンドがプールを「殴った」たというレポートを出し、エージェントの代理戦争のような体をなしていました。

しかし、意外なアングルから新情報が入ってきます。Yahoo Sportsです。Yahoo Sportsのクリス・ヘインズが、ドレイモンドがプールを殴った理由は「高額な契約延長をする間際のプールの振る舞いが、キャンプを通して変わったことに気づいたチームメイトたちから派生して積み重なったものがあるそうだ」とレポート。同じくYahoo Sportsのヴィンセント・グッドウィルが、この揉め事は契約延長を巡ってキャンプ開始から沸き上がっていたという記事を出して、気性が激しく短気なドレイモンドが、ちょっと天狗になってしまったプールを殴ったというわかりやすくもっともらしいストーリーができあがりつつありました。

翌日、ウォリアーズはGMのボブ・マイヤーズ、ヘッドコーチのスティーヴ・カー、そしてチームリーダーのステフ・カリーがそれに対しての記者会見を開き、そこでカーとカリーが、プールの態度が変わったというレポートを否定し、そのナレティブを止めました。

カー:「私がただ言うことは、キャンプを通してジョーダンはファンタスティックだという事だ。昨夜、ジョーダンの態度がキャンプで変わっているというレポートがあったのは知っている。それは事実とまるでかけ離れている。彼はファンタスティックだ。まちがった情報が出るのを見るにガッカリしている。しかし、私は事実をハッキリさせたかった」

カリー:「それは間違いなくブルシットだ」

The Athleticのアンソニー・スレイターによると、この時カーは怒っていたそうです。ウォリアーズはトレーニングキャンプが東京トリップのために中断されていたため、カーはこの5日をオフェンスの組み込みや、コンセプトの再点検などをしていきたかったので、今週がシーズンで最も重要な週だと考えていたそうです。それがこの事件で脱線してしまいました。スレイターはこれを「この邪魔な混乱はロッカールームの真ん中に爆弾のように落とされた」と表現しています。

マイヤースはドレイモンドがなぜプールを殴った原因について:「その質問もした。一線を超えたことが言われたのか?私が聞いた答えは、”ノー、それはスクリメイジの中でのふつうの言い争いと変わったものはなかった”だった」

また、マイヤーズはドレイモンドへの罰則はどうするか決めていないが、出場停止処分にはならないだろうと言っています。これはドレイモンドを出場停止処分にすると、ドレイモンドが優勝リングを贈られる開幕戦でのリング・セレモニーに参加できなくなるためと言われています。チームの主力のひとりであるドレイモンドがそれを経験できなくなるのマズイという判断でしょうか。それに加え、優勝を狙うチームのためにも、なるべくこの事件を大げさに扱わずになる早で沈静化させたいという意図もあるでしょう。

カリーもチームには影響ないというメッセージを出していました:「昨日のことを正当化できることは何もない。それはハッキリさせたい。でも私たちは、それが私たちのシーズンと私たちが築いてきたものを壊すようなものではないと感じている。ドレイモンドもその一部で一緒だ」

その翌日の朝、ドレイモンドがチームメイトたちに謝罪をしたというレポートがありました。ジョーダン・プールもその中にいたそうです。その後チームは練習し、ドレイモンドは帰ったと言われています。ドレイモンドは土曜までチームから離れる事になりました。

マイヤーズはこれらの一連の出来事があったにも関わらず、このトレーニングキャンプとプレシーズンはウォリアーズに来てからベストな「雰囲気」だと呼び、ドレイモンドには、「私はただあなたはこんな人ではないはずだと言った。自分にこんなことをするな。自分をこのような立場に置くな」と伝えたそうです。

マイヤーズ:「私はまだあの人を愛しているが、彼がやった事は愛していない。まだ彼を愛している。彼は良い人だ。私は彼がたくさんの良いことをしたのを見てきた。昨日のことはそのひとつではない。彼は償いをする。それは今朝からはじまる」

また、マイヤーズはこれは大した問題ではなかったかのように「これが起きたのは私たちにとってはじめてではない。はじめての逆境という感じでもない。これは以前にも乗り越えてきた。それをまたやるのは好きではないが、それはNBAの一部で、スポーツの一部だ」と言っていました。

これでウォリアーズは事態を収拾できたかのように思われました。

しかし、金曜にドレイモンドがプールを殴った映像がリークされ、事態は沈静化するどころか拡大してしまいした。

映像流出

火消しが済んで、後は元どおりになるだろうと思われていた矢先、TMZがドレイモンド・グリーンがプールを殴った瞬間を捉えた映像を入手し公開しました。

TMZとはエンタメとセレブに関するメディアで、セレブの離婚や浮気などのゴシップを扱っています。最近ではスポーツ・ジャーナリストたちよりも先にセルティクスのヘッドコーチのイーメイ・ウドーカの浮気相手が誰だったか(得意分野だけに)スッパ抜いたりしています。

TMZが問題なのは、映像のリークだけではありません。TMZはスポーツ好きと言うよりもみんなが一般的に見るメディアなので、その扱いがスポーツの枠を超えたものになってしまったのも予想外の展開です。ウォリアーズが「練習場で起きたよくあるケンカ」として収めたかったのが、ゴシップの一部として消費されるコンテンツになってしまいました。ウォリアーズにとっても、ドレイモンドにとってもPR的には苦しい展開です。今ごろは大手のPR会社を雇って、どうポジティブなメッセージを発信して行くのかプランを練っているのかもしれません。

また、TMZの問題よりも大きかったのが、その殴り方が多くの人の想像の上を行く「マジ殴り」だった事です。私もその映像を見るまで、手加減のあるジャブ的なパンチだと思っていたのが、無防備のプールにガチで殴っていたのでビックリしてしまいました。ドレイモンド本人もその映像を観て「それは自分で思っていたものよりもずいぶんとひどいものに見えた。哀れだ」と言うほどです。

そして、この映像が多くのことを変えてしまったようです。

まず、球団内でもドレイモンドの見方が変わったそうです。The Athleticのマーカス・トンプソンによると、チームは練習中で暴力沙汰になるとは思っていなかったので、ドレイモンドとプールのふたりを注意をして見ていなかったそうです。多くの人が見たのはドレイモンドとプールが引き離されて、プールが床から助け上げられた場面だけで、実際にドレイモンドがプールを殴ったのを見た人は少なかったとの事。そして、彼らは私たちと同じように金曜の朝にその映像をはじめて見て、その状況に対する見方が変わったそうです。映像には、ドレイモンドがプールに明らかに悪意を持って歩いて行ったのも、ドレイモンドが殴るつもりだったのも、ドレイモンドのパンチに敵意があったのも見えます。トンプソンは、「それは彼らが知っているドレモンドではなかった、それは兄弟喧嘩で弟にするような顎にあてるジャブではなかった」と書いています。

また、ドレイモンドの謝罪会見を見たトンプソンは、ドレイモンドは「まだジョーダンを愛している」と言っていたが「そのパンチには愛は感じられなかった」とも言っています。

他にも問題になっていたのが、チームリーダーのひとりがまだ23歳の若者を殴るのかという事です。ドレイモンドはロッカールームもプールの隣で、プールのメンター的立場であり、プールを守るべき立場にいます。プールが何を言ったとしても、そのドレイモンドが無防備のプールをいきなり思い切り殴るのは許されることではありません。

チームリーダーとしても、チームメイトに暴力を振るったことは認められるべきではないでしょう。トンプソンは「ドレイモンドはそのステータス(リーダー)も失ってしまった。その役を裏切った」と書いています。トンプソンはドレイモンドがどうやって同じロッカールームにも戻って行くのか心配しています。

ウォリアーズも、これでドレイモンドに対して違った対応を求められるでしょう。それは罰則だけではありません。サラリーキャップがすでに使える金額の限界近くに達しているウォリアーズは誰か大きなサラリーの選手を放出するか、または安く再契約するしかありませんが、最終的にそれがドレモンドになるかもしれません。もし、これで復帰した後に、チームのケミストリーに影響が出たり、ケガで調子がでなかったりすれば尚更です。

今まで語ることはタブーだったのかもしれませんが、これでファンやメディアの間でもドレイモンドを出してタックスをセーブするという考えを語る事が今まで以上に増えてきそうです。

ドレイモンドとプール

プールは遠慮なくものを言い、自信があり、ハードワークをする選手だそうで、チームはそんなプールを気に入っているそうです。プールはもともとトラッシュトークするタイプで、時として人を苛立たせることがあるそうですが、それが弟(ブラザー)というもので、だからこそウォリアーズはプールは何も悪い事はしていないと言い切っているようです。

ドレイモンドもそんなプールとは試合中に言い合った事もあります。この時はゲーリー・ペイトンIIが間に入ってドレイモンドを止めていました。

また、以前はドレイモンドはプールのそういう部分も含め褒めていました。

だからと言ってなぜドレイモンドがこんなにも酷く殴るのか説明がつきません。何を言えば、ドレイモンドをこれだけ怒らすことができるのか… それについて、ESPNのザック・ロウがウォリアーズのソースに確認したところ、戻ってきた答えは「それは(口論のきっかけがサラリーという噂)本当ではないと聞いた…それがきっかけではないと強調された。実際は、プールはそんなに金のことは気にしないと聞いた」だったそうです。

しかし、TMZはこの件に関してドレイモンドとプールとの詳細なやりとりをスクープしています。

以下TMZ抄訳:「プールは大きな契約延長前で、練習場ではそれを知らせるような振る舞いをしていて、それがドレイモンドがキレた理由だった。その場にいたソースたちによると、その日までプールは生意気な態度をとっていたそうだ。それがドレイモンドを含む他のチームメイト達とも摩擦を生み出していた。ドレイモンドも大きな契約延長を望んでいる。そして水曜の練習、プールはスクリメイジ中にいくつかファウルを取り、ドレイモンドが彼を「Bitch」と何度も言っていたそうだ。そして、聞くところによると、プールが契約状況を自慢したかのように「何だかわかるか?ドレイモンド」と言った時に、状況が悪化した。ドレイモンドはプールの顔をに向かって、「わからない、なんだ?」と言ったようだ。それから映像でわかるように、プールはドレイモンドを押して、ドレイモンドは彼の顎にパンチを浴びせた。ステフ・カリー、アンドレ・イグォダラ、スティーヴ・カーは、諍いにプールの態度の変化は関係ないことを否定した。実際にステフはそれは「まったくのブルシットだ」と言ったが、私たちのソースは、チームはプールのメンツを潰さないようにしていると言い張った」

ドレイモンドが「Bitch」と言ったり、プールに胸を当てながら「わからない、なんだ?」と言う姿はとても良くイメージできます。どこまで本当なのかわかりませんが、TMZがそのソースから映像と一緒にこの情報を得たとすれば、プールの態度意外はそれなりに信憑性が高いものだと思われます。

カリーのリーダーシップ

また、この件でチーム力を試されているウォリアーズですが、リーダーのステフ・カリーもリーダーシップを発揮しているようです。

The Athleticのトンプソンによると、カリーもカリーはその事件以来裏で動き続けているそうです。水曜の練習の後にチームに話をし、カーとGMのボブ・マイヤーズと連絡を取ってどう状況に対処するか一緒に考えているそうです。また、カリーはプールにサポートがあるか確認し、プールの振る舞いがドレイモンドが殴った原因になったという噂を潰していたとの事。

チームのリーダーとしてのカリーはこの件に対して:「これはそれについてくる仕事だ。たとえついてこなくても、私はその責任を負っていると考える。勝つか負けるかに関係なく、すべての人の経験が楽しく記憶に残るものにしていくためには、すべてが重要だからだ。私たちはこのチームの雰囲気の中で多くの時間を過ごしている。それはすべて重要であり、これまでに多くのことを見てきたので、このようなことを乗り越えるために何が必要かを明らかにできればいい。そして、これを乗り越えることは可能だ… しかし、この瞬間がチームが壊れるかつくられるかを左右する。私の仕事は、私たちがそれを壊さないようにすることだ」

また、カリーはドレイモンドとも腹を割って話したそうです。グリーンについては次のように言っています:「彼は私の意見をリスペクトしている。彼は私の気持ちをリスペクトしている。そして、私たちは会話をした。だから、この状況での失望について彼と正直に話した。 …しかしまた、私たちは、”あなたはそれを解決するために動くと信じている”と言える権利を勝ち取ってきていると思っている。そして、それが今できることすべてだ」

また、アンドレ・イグォダラとケヴォン・ルーニーもチームを元どおりにすることに動いているそうです。イギーとルーニーはロッカールームが隣同士で、シーズン中はロッカー内に問題ないか細かく監視していると言っていました(ソースはイギーのポッドキャストだったと思います)。プールはイギーを自分のベテランだと考えていて、イギーもプールを気に入っているようです。去年イギーは「ジョーダン・プールは私の気に入っている選手のひとりだ」と言っていました。プールもドレイモンドに凄く近いカリーよりもイギーにはより心を開くかもしれません。カーもイギーには全幅の信頼を寄せていて、コーチがいないところでもイギーが若手の面倒を見てくれるから助かっていると話しています。イギーはクミンガの面倒も良く見ているようですし、若手が多いチームにはイギーのようなベテランの存在は大事ですね。

ドレイモンドの謝罪会見

土曜にドレイモンドがプール、プールの家族、チーム、球団、そして自分の家族に謝罪しました。

「私はとても欠陥がある人間だ。私はその欠陥を誰よりも良くわかっている…私はリーダーとして失敗し、ひとりの男として失敗した」

プールに手を出してしまった日には「個人的なことがあって私は精神的に本当に、本当に悪い場所にいた」と言っていました。

プールに関しては、「私はまだジョーダン・プールを愛している。that's my guy」まだ彼が成功するのを助けるためにプレーできるが、実際まだプールが謝罪をどう受け止めているのかはわからないそうです。ドレイモンドはプールの考えをどうこうするつもりはなく、プールには自分でこのことについて考える時間が必要だと思うので、そっとしておくと言っています。

まだプールも自分の意見を言っていないので、プールの口から直接どう思っているのか聞いてみたいです。日曜のレイカーズ戦のあとに聞けるかもしれません。

そして、口論のきっかけになった具体的な内容に関しては、明かしてはくれませんでした。ただ、それはグッドウィルやTMZが言っているような契約の話ではないと明言しました。ドレモンド:「私は保証する。私は他の人のポケットの中を数えるような事はしない。私は絶対にそれをやりはじめない。それは単に他の人の状況を憎むという事で、そんな事はしないように育てられた。それはやってはいけない事だ。それはまったく関係がない」

私にとってドレイモンドの謝罪でいちばん印象的だったのは、彼がプールの家族に言及した事でした。もちろんプールの母も映像を見ていて、ドレイモンドは彼女の気持ちがわかると言っていました。実際にかなり怒っていたのだと思います。「正直、もし私の母がこの映像を見たら、私は彼女の気持ちがわかる。私は彼の母、父、家族、そして彼をケアしている友人たちに謝罪する」

本人的にも、リング・セレモニーでお互いの家族が会うことが気になっているようです。そこでお互いの家族が絆を深め会えれば、ドレイモンドとプールの問題もスムースに解決するのではないでしょうか。

また意外だったのは、カーは、チームのドレイモンドの信用は失われるか聞かれ、「ノーコメント」と返答を拒否した事です。これはベン・シモンズが優勝チームのPGになれるか聞かれたドック・リヴァースが「今はその質問の答えはわからない」と答えたシーンと重なりました。カーにしては珍しく、選手を守らない姿勢を見せています。また、ドレイモンドの謝罪をチームはどのように受け入れたのか聞かれ、「私たち意外の人には関係がないことだ」と答え、機嫌はかなり悪そうでした。カーは前述した試合中のドレイモンドとプールの口論でも、ドレイモンドの事を「彼はいつもチームの事を考えていて、いつも帰ってきて、彼の忠誠と情熱は正しい場所に戻ってくる」と庇っていたのとは大きな違いです。

カーの機嫌が悪かった理由は、ドレイモンドもそうですが、TMZに映像がリークしてしまった事が大きそうです。「32年で、私は20以上のケンカを見てきたかもしれない。これは私たちの練習場から出るべきものではない。私たちはもっと良くならなければいけない」と言って、これをした人を見つけ、2度とこのような事が起こらないようにしていくそうです。

スティーヴ・カー:「これが物事を内部にとどめておく事が極めて重要な理由だ。私はこのリーグに30年以上いて、あらゆるクレイジーなことを見てきた。それが内部にキープできれば、対応も簡単になる。前進するのがよりクリーンでよりスムースになる。それがリークされた瞬間、大混乱になる。すべての選手やコーチに影響する。すべてが出てしまっているので、私たちの選手はそれらに対応して、それらの質問に答えなければいけなくなる。もし家族の揉め事をカメラで撮っていたら、それを世界と議論したいと思うか?ノーだ。もちろんノーだ。内部で処理したい」

この映像がどうリークしたのかはいろいろな意見があり、ウォリアーズがNBAに送った映像からリークしたとか、ベイエリアの家賃は高いから仕方なかったんだとか、映像はブレているので練習場に設置されたカメラではなく選手関係の人が撮影したのではないかとか言われています。このようなリーク先がバレたことはあまり聞いた事がないので、犯人が見つかるかはまだ50/50のようです。

これまでもNBAで練習中のケンカは何度もありました。ヘッドコーチのスティーヴ・カーもマイケル・ジョーダンと殴り合っていますし、シャックとコービーもケンカしています。ケヴィン・ガーネットとリック・リカート、エヴァン・ターナーとランス・スティーヴンソン、ザック・ランドルフとルーベン・パターソン、最近ではボビー・ポーティスとニコラ・ミロティッチなどが良くしられています。しかし、映像がリークしたのはこれが初めてです。チームカルチャーもしっかりしていて、チームもよくまとまっている印象のウォリアーズですが、このような大きな問題に対応できるのでしょうか。コーチ・カーの人間力と殴り合った経験があれば乗り越えられると言うNBAエグゼクティブたちもいるようです。これからウォリアーズは未知の領域を抜けていかなければいけません。今後、世間の反応も含め、NBA、NBPA、ウォリアーズがどのような対応を取っていくのか注目です。

ドレイモンドに関しては、彼のレガシーにこれが影響してくるのか気になるところです。何もないところから殿堂入り級のキャリアを築いてきたドレイモンドのレガシーもこのミスで失われてしまうかもしれません。NBA以外からの、特にウォリアーズのファンからの反応が試合がないためまだわからないのも不安になる要素のひとつです。得に最近リベラルな州では、アカデミー賞のウィル・スミスの平手打ちのように、世間はいかなる暴力も許容しないという風潮も大きくなってきています。もし、リングセレモニーの時にファンからブーイングされたらどうなるのでしょうか。球団の優勝4回の貢献がなくなってしまったり、少なくなってしまうのでしょうか。

また、ドレイモンドのチームとの関係をつくり直せるのかも気になります。若手からのリスペクトを取り戻せるのか、ベテランたちからの信用を取り戻せるのか、プール本人からの信用を取り戻せるのか… そしてそれをどうやって取り戻すのか… 契約延長もかかっています。ドレイモンドは何としてもみんなの信用を取り戻さなくてはなりません。はたしてこれをきっかけにドレイモンドはついに生まれ変わる事ができるのでしょうか。シーズン開幕が楽しみです。



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