6番が旅立つまでの一か月
先日、FC東京に在籍していた小川諒也選手がポルトガルのヴィトーリアSCに移籍されまして、その移籍前の三試合ほど見に行ったときの写真を紹介していきます。
小川選手はデビュー時から応援してきた選手なので、こちらとしてはショックは相応に大きいです。ファンになったきっかけ、というと、当時おつきあいしてた現だんなさんがたまたま「この選手は期待の若手で」って話をスタジアムに向かう道に掲出してあった小川選手のフラッグを見て私に説明して、そのあとすぐくらいのタイミングでたまたまテレビで見た試合で活躍しているのを見て「彼の言うようにこの人すごい選手なんだなー」と、その試合の時に小川選手がしたプレーが、あたかも小川選手の当たり前にできることの最低ラインなんだ、と信じちゃったからですね、ちょうど東京応援したいなと思っていて誰か注目する選手がいると楽しいだろうなと思ってたタイミングにすっと入ってきた選手。いえ、その時別に彼はレギュラーでもなんでもなかったってことは後から知るわけだけど。
移籍に関しては、最初に報道で具体的なものが出たのが私の誕生日の日で(たぶんこの日のことも忘れないと思う)、その次の日の試合で小川選手は2ゴール決めました。「やっと出し惜しみするのやめたみたいだねー、このタイミングで」ってうちでは話しましたけど、正式にチームから発表があったのはそのあとだったよね。
自分的には実際はその10日前くらいだったか、後援会のブログの最後の一文を見た時「これはきっとそういうことだ」と受け取りました。具体的にはもちろんまったくそういう感じのニュアンスでは書いてないんだけど、思わせぶりなことを急に言い出す人でもないのでこういう言い方は珍しいからきっと、と… 同じものを読んだファンの人にも同じように捉えた人少なくないんじゃないかなあ。その時私はこれは実現性が高い話だと思ったので夫にその話をしたんだけど、その時が一番号泣した 笑
普通に話してるつもりだったんだけど、普通に話すのが無理だったな、寂しいっていうより「よくここまで来たね」みたいな感情なんですね。
応援した選手が必ずしも皆こうやって代表に入ったり、海外に移籍していくというわけじゃない。どういう選手になるかはまだわからない状態から応援していて、どんどん次の世界を見せ続けてくれてる選手なんだってことを改めて感じたので感慨のようなものがあったんだよね。これは子が旅立って行く親御さんの心境に近いのかな、と勝手に思ってる。だから発表があったときは驚きはもちろんなく、気持ち的には受け容れ状態にあったので「いなくなるとやっぱ寂しいだろうなー」って思っていた感じ。
5月29日 壮行セレモニーの行われた試合
6月28日までがFC東京で活動する期限、ということだったので、移籍前ではこの日がリーグ戦では最後のホームゲームという日程になっていて。なのでこの鹿島アントラーズ戦の試合後に挨拶が行われる、という予定でした。
で、この時はまったくわかりませんでした。「挨拶の文章を書いた紙をスタッフが持っていたんだけど、挨拶のときにそれを渡してもらえなかった」という事実。だから挨拶の前に広報さんのこと何回も見てたんですね、広報さんはそのあと公式twitterの投稿でとりあえずごめんねと明るく謝ってはいたが… 普通にちゃんと挨拶してたし全然あわててるように見えなかったんでトラブルだと思ってなかったわ。
この時の挨拶で話すはずだった文章、っていうのは後援会のブログで発表されてたけど、ほとんどちゃんと喋ってた感じ。実際の挨拶のときもいろんな先輩の名前を出して感謝をしていましたけど、その選手たちの名前きくと「あー、懐かしいな、そういうときもあったねー」ってこっちがなんか感傷的になったな。でも、モリゲ(森重選手)はモリゲって呼び捨てなんだよな。
6月8日 天皇杯 富士大学戦
この試合はリーグ戦じゃなく、主催もFC東京ではないのでいつもと運営が違う。場所は同じなんですけど演出というのかな、それが全然違うのでちょっと面白いところ。
6月18日 アウェー湘南戦
この日はなかなかの雨で、写真撮るのも途中大変でした。我が家的には小川選手が在籍してるうちに見に行くのはこの日が最後だったので、自分的には諒也君ラスト、っていう位置づけの日。
さて、移籍後、諒也君のいない味スタに試合見に行ったけど、いつもあった横断幕がなかったり、シークレット商品のラインナップに諒也君がなかったり、試合前の映像から諒也君のいるシーンがなくなってたり、っていうのを見るにつけさみしくなるような要因を少しずつ拾ってしまうんだけど…実はそれ以上に、後援会のほうで小川選手自身がポルトガルの街の様子なんかをレポしてる姿を見るとなんだか自分の知らないなにかをこの人はまた運んできてくれるのかもしれない、と思って楽しみになったりもするんです。
いつでも見に行ける距離じゃないけど、逆に知らないものごとを教えてくれるきっかけになる、と考えるとやっぱりこの先が楽しみだな。「一緒に旅しよう」の言葉がまだ続いている、そんなかんじ。
誰かの心の平穏やきらきらを取り戻すお手伝いがしてみたい。