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2021年の振り返り企画 その2 〜野球の話

 振り返り企画その2。今回は野球の話します。

 今年の日本シリーズ、見た?  球史に遺ると思うくらいすごかったよね、少なくとも私の球史(野球ファンバージョン)には遺った。見応えがすごくて、カープファンですが毎日楽しみにしてました。

 でもどっちも応援したくなるのよ。数十分単位で「今日日本一決めろ」と「やっぱり勝って神戸に帰ろう」が私の頭を行き交ったりしてました。

 今季はねえ、野球、1試合しか見に行ってないの。なかなかバタバタしてたので、実は行く予定はなかったんですが、9月くらいから急激に野球が面白くなって 笑 今回は、その、見に行った一試合のことを書きます。

 カープは今年いろいろで、主力が感染で離脱とかでなかなか低調気味で。オリンピックで“うちの子”たちが活躍して、まあひきつづき野球見ようかなって気分だったとこで気づいたんです、「坂倉将吾、隠れ首位打者」って話に。

 規定打席に到達すれば首位打者、みたいなところだったんだよね。坂倉選手といえばご出身が千葉県酒々井町で、今うちの実家があるとこの隣町なのでもともと親近感があった。で、春頃から「次にユニフォーム買うときは坂倉にするわ」と言ってたんだけど、オリンピックあたりで栗林に浮気しかけて(新人選手でこんな夢見れる投手なんて応援したくなるでしょ)去年買った鈴木誠也ユニを一回も着られぬままこのよーなご時世に突入してしまい、なかなか行く機会がなかったからユニフォーム来年に持ち越しかなー と思ってた。

 そこで首位打者になるかも話浮上したわけです。でもお財布の中身を考えるとわたしサッカーファンとのハイブリッド。しかもサッカーの方は物理的に近場なのでやっぱり行く機会見る機会が多いから気持ちも財布も癒着している。

 その頃でしたね、逆転サヨナラホームラン打って規定打席にのっかったのは。これは気持ちを持って行かれました。あれ、これは応援しなくてはなのでは、と。

 その後ものらりくらりお財布を眺めてる私、決め手がなかったんだけど、野球見ながら「この打席で売ったらユニ買うから打ってくれ」などと何様かと思うようなことをとりあえずチャンスで言ってみたら打った! 通じた!! というわけでこれはもう嘘つくわけにはいかん、とユニフォームを注文しました。

届いた坂倉選手のハイクオリティレプリカユニフォームと、ステッカーとマグネット。
デザインが気に入ったの。

 この後、坂倉選手は結構打てない時期がありまして、プレッシャーもすごいんだから仕方ないかって思ったんです。首位打者に関しては「そっとしておいてください」って自分でヒーローインタビューで言うくらいだから気になるってのもあるんだろう、若いからまあそうだよね、それも経験のひとつとして…なんて勝手に上からみたいなこと思ってたら、予想以上に早く調子戻してきた。私的にはほんとにすごいなと思ったのはこの時。ああもう、この人絶対大物になるわと 笑 旬の人としてじゃなくて一目置いてるリストに完全に入りました。

 終盤に向けてカープは「もしかしたらAクラスに入れるかもしんない」ところまで競っていて。Aクラス入ったらクライマックスシリーズがあるわけですから、話が変わってくる。うわー見に行きたいな。しかも鈴木誠也さんが来年からMLB行っちゃうかもしれないじゃない。誠也というとプロ入り1号ホームランは神宮での先頭打者ホームランで、そのときは見に行ってるのですよ。当時は「すごい若手がいるらしい」って話でどんなもんかなと見てた心境だった。その時からするとほんとに存在が大きくなったのなー と胸に到来するものが色々とあって。(自分の狭いコミュニティの中の期待の若手という位置付けだったのが、日本全体から応援された金メダリストの4番打者というわけですから)

 見たい見たい、けど、最後の方の神宮、もう全部売り切れてる。そりゃ当たり前だ、スワローズファンのみんなは「リーグ優勝を見たい」って残りのゲームのチケットとってるような状況だもんなー。仕方ないか、って思ってたらヤクルト広島の1試合が天候不良で中止になって新しい日程で再発売になったのですよ。

 最後のチャンスに賭けるしかない、と、ただのチケット会員で買えるようになる日時が一番遅い自分だけど、ダメ元で発売日にサイト見てたら…やっぱない。選択できる席がない。あたりまえだよー、雄平選手の引退試合だよ?? そりゃ無理だよー、もうあきらめた、と閉じて、やっぱもう一回見るという「だるまさんが転んだ作戦」で臨んだら奇跡的に誰かがリザーブだけして購入しなかったであろう席、が見つかったんですね。うちは二人分とりたいけど、外野の一番上の方で3ブロックくらい離れてる席。でもあるだけありがたいとチケットとることにしました。あきらめないでよかった。

 やっと話がここまで来たね。熱意だけはわかってもらえただろうか、まだついてきて。

2021年11月1日の神宮球場のスコアボード

 結果から言いまして、すごい試合でした。シーズン中で最下位とかなってこりゃー今年は期待薄かなー と思ってたのが嘘みたいな、あたしの知ってるカープだよ、っていう試合やってました。

 試合内容もボリュームがすごかったし、スワローズの優勝記念セレモニーもあったりで球場でたのが23時ごろ。つまり6時間くらい座ってたらしい。

 個人的にすごいなと思ったのはカープの石原貴規選手の「17球ファウルで粘ったあとのホームラン」ね。ねばるなー いいなー、って思ってるうちに途中から一球ファウルするごとに感嘆の声みたいなのがスタンドから上がるようになってて。そんだけ投げさせるだけでもいいぞ、って思ってたらホームランで締めた、っていうのが鳥肌ものでした。ほんと先が楽しみなキャッチャーいっぱいいるんだよね、カープは。坂倉と石原どっちかに決めないといけないんでしょうか、どっちも正捕手になってほしいと思うのが偽らざる本音なんですが。


ホームラン打って三塁まわってホームに向かってる石原捕手。鳥肌状態でシャッター切りました。

 そうそう、この日は私は坂倉ユニで、夫は鈴木誠也ユニで行きまして(着ろ、と強引に渡しました)。坂倉選手はというと

とりあえず本物の坂倉選手見て来たよ、という写真。プロって瞬時の腕のたたみ方がすごいなと思う。

 目の前でヒット打ってくれたから! やっぱ相性悪くないから! (野球ファンにとって、見に行った試合で活躍してくれる選手って応援したくなるものだし、応援してる選手が見に行って打てないでいると、関係なくとも自分が妨害電波出してるんじゃなかろーかと結構落ち込むもの。)

これはね、今シーズン初っていう場面なんです。

 上記の写真は、「珍しい」部類の写真です。何がというと、「栗林良吏投手、プロ入り後初めてホームランを打たれた」という場面です。

 いや、打った宮本選手がすごかったのよ。直前で大ファウル打ってポールを通過したか否かでリプレー検証(でいいんだっけ、名称はVARじゃないよな)が行われて、ファウルですってなってカープファンはほっとした直後の一球を仕留められた。しかも宮本選手は今シーズンの初ホームランだったんですって。ほんとに野球は最後の最後までわからないものだよね。


 勝ったから「栗林の被弾なんて珍しいものを見ちゃった」とか言えるけど、9点とってて安心できない試合ってほんと見ててはらはらする。だけどそれ以上に、カープの若手、育ってるじゃんて思ったし来期が楽しみというかこのままシーズンが一ヶ月続いてたらどうだったんだろうと思ったし、本当にこの先が明るくて楽しみな感じがした。それがすごくよかった。三連覇後はよくない感じだったりが続いたけど、次の光が見えてる感じがしました。

試合終了後にレフト側に対して挨拶してるカープのみなさん。

 鈴木誠也さん、どうなるんでしょうね。どう転んでもわくわくはしてるんですけど…。全然関係ないけどシーズン終わってから宇草選手(No.38)の出身地がほぼ自分と同じ(隣の中学校出身)と知って、来期は応援する選手が増えました。(あんな、ど下町でもあのような非の打ち所のなさそうな好青年て育つんだな、あたしの知ってる時代と既にもういろいろ違うのか、とか思ったのはそこの育ちの私が言ってることなので今の地元の人は自分と関係ない過去のこと、と笑って許してください)

雄平選手の胴上げ

 そして、カープサイドがはけていくのを待っていただいて、スワローズのセレモニーです。寒くて遅い時間なのに、カープサイドがスタンドのお客さんに挨拶して去って行くまで待ってくれるっていうのはありがたいよね。

 引退される雄平選手なんだけど、私が神宮に一番よく行ってた頃の主力選手なので思い出はいっぱいある。オープン戦の抽選企画に当たって、宛名入りのサインを書いていただいたこともあるのでその選手が引退ってなるとやっぱり一時代終わるんだな、って感じがしました。

 試合では後半出てこられて、カープファンも拍手を送っていました。カープファンでも神宮に通うファンにとってはやっぱりみんなそれぞれ思うところあるんだろうな。ビジター球場が自分のよく行くスタジアムである人にとっては、自分の応援してるチームの選手のことより相手チームの選手の良さをいくつもあげられるとかわざわざ語ることはなくとも実は思い出がたくさんあるもんだよね。そういうのもビジター球場がよく行く球場だという人の経験できる良さだったりもすると思う。

雄平選手が場内一周したあと、花道ができてた。花道は初めてみたかも。

 この日はセリーグの優勝報告のセレモニーもありましたけど、高津監督の挨拶はさすが、という感じで、ああ言われちゃうとカープファンの人はなんか応援したくなっちゃうよね、ってお話をされてた。どの競技見ててもそうなんだけど、勝っても負けても終わったあとには見てる側がなんとなく笑えるような気分にしてくれる挨拶ができる監督さんは好きだしすごいなと思ってます。 ほんと、たとえ負けてても深刻に謝って傷口に塩塗る感じにしないでほしいし、「まあしょうがないかー また見にくるわー」って言わせてくれる挨拶をしてほしいなと思う。その点では高津さんは対戦側のカープファンすらも和やかな気持ちになれる流れにしてくれて、さすがだなーって思いました。ほんとこういうの大事と思う。心から日本一になってねって思っちゃったもん。

 …野球の話、ということで最後にちょっと。都市対抗野球で東京ガスが創部以来初めて優勝した、っていうのが我が家的にちょっと話題で。

 先日実家に行ったときの父に対するわが夫の第一声が「優勝おめでとうございます」だった 笑 いや、野球部のOBってわけじゃないんだけど会社関係の人はかなり盛り上がってたみたい。

 実家の近くにお住まいの、今でも父と仲良くしてくださってる会社OBの方達は連日応援に行ってたみたいで(父は持病が心配なので、東京ドームには行かずテレビ観戦だった)みんななかなかの年齢なはずなのにすごいなーと感心してしまいました。その元気わけてほしいなー。





誰かの心の平穏やきらきらを取り戻すお手伝いがしてみたい。