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検査記 大腸カメラを受けた話。

!注意!最初から最後まで排泄の話です!!



経緯

大腸カメラ(大腸内視鏡検査)を受けることになった。

普通に健康診断の便潜血検査で引っかかったのだけど、以下の理由により大腸カメラはそのうち受けたいと思っていたので、すぐさま検査を申し込んだ。

・大腸がんで亡くなった血縁者がいる
・虫垂を除去してから3年半は大腸がんのリスクが高まる(今ちょうど3年目くらい)
・基本的にいつも便秘、食べすぎると下痢で、普通の状態がない
・胃下垂のため胃に腸が押しつぶされており、常に下っ腹が出ていて腸のことが心配

大腸カメラは、胆嚢除去の手術をした病院で受けた。病室が空いていれば、トイレ付きの個室で下剤を飲める&看護師さんが様子を見に来てくれるとのこと。

年末間際がちょうど空いてたので、個室の予約を入れてもらった。

前準備

便秘のため、コーラック的な薬を数日間処方される。

便秘薬を飲みはじめる日からは、大腸カメラの前にとらないほうがいい食べ物を調べて避けた。キノコとかこんにゃくとか種のある果物とか、腸に残りそうなもの。

この便秘薬、私の便秘がひどかったせいか、1・2日目はあまり効かなかった。軽い運動などもしたけれど、腹部の膨満感が強いだけで便秘は解消されず、地味にしんどかった。

当日の準備もしておく。

病院から指定されたもの

・好きな飴
・ペットボトルの水500mL数本

大腸カメラでよく話題になるのが、「大量に下剤を飲むのがつらい」ということ。味変として飴を舐めたり、水を飲んだりしても良いとのこと。

あった方がいいなと思ったもの

・下着とボトムスの着替え(念のため)
・ハンドクリーム(もしくは使い捨ての手袋)

トイレが間に合わないことがあると聞くので、下着の着替えと軽いズボンなど入れる。女性はおりものシートがあると助かります。

ハンドクリームは、必然的に手を洗う回数が増え、めっちゃ手荒れがひどくなったので欲しかったもの。

大腸カメラ検査の前日

大腸内視鏡用の検査食を病院で買えたので、朝・昼・晩と検査食。レトルトのお粥+おかずとか、シチュー+クラッカーなどで、普通に美味しい。
「便が残らない」と書かれているだけあり、飲み続けている便秘薬の効果もあり、1回多めに出てからはゆるゆるとなった。

検査食は量が少ないので、お腹がすく。
消化の良いものなら食べてもいいかなと思って、毎食ごとに卵豆腐や食パンなどを足した。

前日昼過ぎからはトイレが頻回となる。水分不足にならないよう、ポカリを飲む。

夜は早めに夕食をとり、翌朝くらいに効く下剤を飲んで、就寝。

大腸カメラ検査の当日

早朝。
案内された病室は少し寒い。暖房は設定できる。

大腸カメラでは2Lの下剤を飲む。
固形の便がなくなり、透明な液体になれば、検査ができる状態になる。

手渡されたのは、下剤をすでに水へ溶かしたものと紙コップ。感謝。
あと、これを飲む前に錠剤の下剤も飲んだ気がする。

2Lの下剤。裏には500mLごとの目盛り。

下剤の味は、うす〜いポカリのような感じ。少し塩味。最初は良いだろうけど、ずっと飲んでたらまずいと感じるかも。

1時間で1L、つまり30分で500mL飲むのが目安。
飲みはじめてからだいたい1時間経つと便意が来る人が多いという。
ただ、早く飲みすぎてはダメ。つらくなったら途中で休んだり、飴などをなめても大丈夫とのこと。

とはいえ、検査の時間は決まっているので、あまりにも時間が遅くなる時は要連絡。

「○時から○時半までに最初の500mL、○時半から△時まで次の500mL……」という話は頭に入ってこない。覚えるべき数字が増えると混乱するため。

下剤の容器には500mLごとの目盛りがある。なので、スマホのストップウォッチを起動し、30分でひと目盛りを飲みきることにした。

500mLはだいたい紙コップへ多めに注いで3杯なので、10分かけて1杯飲むと決める。こっちの方が、私には分かりやすかった。

※下剤の種類によっては、10分たったら1杯みたいに表になっていて、そこへチェックしていくタイプもあるようです。

30分経過、500mL飲みきる。便意なし。
お腹は水分が入ってるなって感じ。運動するといいらしいので、ユラユラ揺れたりする。

下剤を溶かした水は冷水ではないけど、ずっと飲んでると冷えてくる。

10分刻みだと、案外時間が早く過ぎる。
ゲームや仕事などをやって過集中になると時間を忘れてしまうので、適度にXなど眺めたり、このnoteを書いたりして過ごす。

1時間経過。1Lくらい飲んだ頃、尿意と便意、軽いゴロゴロ感あり。

排泄。もちろん、透明には全然遠い。便秘で何も出ないことがとにかく心配だったので、何かしら出たことに安心。

しかしトイレットペーパー、やわらかいやつを持参した方が良かったかも。
前日の段階ですでにおしりが痛くなりはじめていたので、拭かずに押し当てる感じにしてたのだか、それでもさすがに痛い。
おしりシャワーができる人はそのほうがいいのだろう、多分。

唐突な気づき

最初の便意が来てから、以降は10~15分刻みで便意→トイレ。
1時間経って5回排泄した時点でも、やはりまだ透明には遠い。

なるほど。
前日に食べすぎたり便秘だったりすると、ここで出すものが増えるというわけか、という唐突な気づきを得る。

それは確かに、前もってコントロールできるならしておいた方がいいだろう。

病室に来てから1時間半くらい経過。
看護師さんが見に来てくれる。少しお腹いっぱいな気持ち悪さがあると伝えると、「トイレに行ってスッキリしたタイミングで下剤を飲むと良いかも」とのこと。

お腹がゴロゴロ鳴るけど出ない時は、ベッドの周りを歩く、その場で足踏みなどする。

残り30分、最後の500mL。急に塩味が強くなった。
見た目には透明だけど、溶いた薬が下に溜まってるのだろうか。

水分でお腹が満たされている……。
座りっぱなしだと胃が苦しくなると聞いたので、飲んでいる間はずっと立っていた。トイレで座るし。

もともと手荒れがひどいのと、病室のトイレにあるのは消毒とかもちゃんとしたハンドソープなので、毎回手を洗っていたら、あちこちあかぎれになってしまった。

しかし、トイレを独り占めできること、トイレットペーパーを惜しげもなく使えること、トイレの水を流しまくっても水道代を気にしなくて良い(良いわけではない)ことを考えると、私の場合は病院で下剤を飲む方がいいなと思いました。
※トイレ付き個室に対応してない病院もあります。

2時間経過。あと紙コップ1杯分……!
苦しい。気持ち悪い。正直2L楽勝じゃんと思ってました、ごめんなさい。

看護師さんが見に来てくれる。
飲みきってもしばらくは便意があるので、どんどん出してねとのこと。
全部飲み終わってから1時間経っても便がきれいにならなければ連絡してとのこと。

なんとか2時間を少しこえたところで、2Lを飲みきった。
最後の1杯がきつかった。

あと、やはり冬なので水分をとり続けると体の内側から冷えが来る。寒い。
手洗い場でお湯が出ることにかなり救われた。手が冷えるため。

飲み終えてからは暖房を強めて、コートをかぶり、じっと病室のベッドに腰かけていた。
トイレのフタと扉は開け放しておき、お腹がゴロゴロ鳴りはじめたらダッシュ。ダッシュしないと間に合わない、その繰り返し。

飲み終えてから45分後、急な便意はだいぶおさまってくる。
言われた通り、10回目のトイレくらいで、ようやく固形のない状態になった。良かった。

医療ってすげえな、ケツからあったかくて透明な液体が出るなんてよお……。と感慨深くなる。

結局、時間をギリギリまで使って下剤を飲んでいたので、ペットボトルの水も飴も全然減らなかった。こういうこともあるのね。

検査室へ移動

検査の予定時間になり、検査室へ移動。

大腸カメラは鎮静剤使用を希望。
血圧は高いほうが150。今までで一番高かったが、検査前は高くなることも多いという。それにしたって高いよ(高血圧の家系)。

おしりの部分が空いている不織布のズボンと、病衣に着替える。病衣は長いので、おしりが丸見えになることもない。
おそらく脱水防止の点滴を入れて、準備万端。
他にも検査を受ける人がいて心強い。

検査室へ移動してからもまだ便意があり、1回トイレへ行かせてもらった。
家で下剤を飲んでから病院へ行く場合、移動中にこうなってしまったら大変だと思う。

それでは、行ってきます。

大腸カメラ検査を終えて

検査開始時間から1時間半後。
自分のいびきで目覚めた。

鎮静剤を入れてもらったのだけど、割と意識はあった。前回同じ病院で鎮静剤ありの胃カメラをした時は、ふっと意識がなくなり、気づいたら終わっていたのだけど。不思議ね。

でも思い返すと検査中はぼんやりした記憶なので、効いていたようだ。
えっもう始まる?はわわ!苦しい!はわわ!と思っていたら終わって、支えてもらいつつ車椅子に乗ってベッドまで行って、そこでしばらく眠った。

そうなんだよな、病院では医師も看護師もプロなので、恥ずかしがっている暇などない。
こっち向いて、ここつかまって、膝曲げて、と言われた通りにしているとあっという間に終わる。

たとえば下剤を飲みきれないと、もしくは腸の中が完全にきれいにならないと、検査が始められない。それだけ終わる時間が遅くなる。

だから、なるべく予定通りに下剤を飲みきりたくて不安だったが、ちゃんとできて良かった。

私は体調不良があるとすぐ病院に行く人なのだけど、医療従事者のプロ意識を見せてもらえるのが好きだ。

中にはどーしよーもなく合わないタイプの人ももちろんいるんだけど、それは病院に限らずどんな場所でも同じよね……。

そんなことを考えながら、隣の人のいびきなどを聞いていると、看護師さんが来る。

今回は特にポリープ切除や生検などしていないので、今後の食事は問題なく食べられるとのこと。
血便や腹痛など、変なことがあったらすぐ連絡。血圧は130。やはり高い、遺伝。

会計を待つ間、自販機で買ったコーンスープを飲む。あったまるわ~。

幼児がインフルエンザの注射を嫌がって絶叫して暴れまわり、スキあらば逃げ出そうとしているのを眺め、(嫌だよな~、怒りのバイタリティがすごいな……)とつい微笑ましく見てしまう。しかし、幼児も親も必死なのだ。

帰宅すると、すでに日が暮れていた。
朝から見守って下さった看護師さん、お医者さん、すべての医療従事者に感謝。

大腸カメラを行うと腸内環境がリセットされるという噂なので、とりあえず甘酒を飲む。あとビフィズス的な胃腸薬。
夜は普通にご飯を食べる。

しかし、お腹がめちゃくちゃゴロゴロいう。
検査で腸の動きを止めていたのが理由なよう。

あと、まだ下剤が残ってるっぽくて、何回かお腹を軽く下した。
人によって下剤が残ってるかどうかは違うとのこと。私は翌日にはおさまりました。

とりあえず、年内に検査を終えられて良かった良かった。
これで明るく一年を始められるといいのだけど。

最初から最後まで排泄の話でしたが、読んでくださった方、ありがとうございました。
良いお年をお迎えください。


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