GSOMIA破棄のこと。

[コラム]GSOMIA終了の政治学というのを読んだ。

意外ととんでも無いことが書かれている。いいのかな、これ。
ぼくが中共のお役人ならば、検閲差止だけじゃなく、スパイとして逮捕するレベル。

はじめに、これで始まる。

米国が1950年代初・中盤まで独島(ドクト)領有権問題で日本側に傾いていたことは公知の事実だ。

李承晩のしつこいアピールで、米国というかマッカーサーもその辺知らなかったから、ふーん、そうなんや、じゃ、講和条約に破棄地域としていれよかな、というだけの話。
この話は、大韓臨時政府正統論とおなじく、韓国を第二次世界大戦の敗戦国なのに戦勝国へ逆転するための策略だった。
もちろん、アホか、で終わった。

「独島は韓国の一部として扱われたことがなく、1905年以来島根県の隠岐島の管轄下にあった」という内容の書簡を送ったこともある。しかし、韓国が6・25戦争(朝鮮戦争)の渦中にも決然と独島守護に出て以来、独島領有権問題が韓日葛藤の核心争点に浮上し、

と、記事はラスク書簡に言及。ここを否定もしない。葛藤があると言いたいだけだったのか。

日本が本当に韓日間の軍事情報交流を望んだとすれば、「輸出規制問題を交渉で解こう」という韓国の提案をあれほどまでに冷酷に断る事案ではないためだ。

安倍内閣に限らず、過去の政権は、いずれも日米韓共闘に拘っていた。海の日、陸の韓が連携して戦線の足止めをしているあいだ、米国主力が叩く、という海上支援不沈空母ドクトリンもあった。

安全保障というのは、国民が生きていけるか、生活を守れるか、という国家の存在意義にかかわる部分。
軍事情報交流と矮小化して言っているが、お互いがお互いを守るために約束をしましょう、ということ。
例えるなら、映画版になったらいい人になるジャイアンみたいなものと思えばよくて、ジャイアンがいなくなった映画版はどうやってドラえもんのパニック回復の時間を稼ぐことができるのだろう。

韓国が気にする経済を保証するのも国なので、安全保障はなによりも優先されるべきものです。なので、引き合いに出した時点で韓国は負けたと思うべきなのです。味方を失いました。

安倍首相の外交ブレーンに選ばれる細谷雄一・慶応大学教授は、先日マスコミへの寄稿で「日本にとって地政学的に重要なのは米国と中国であり、韓国の重要度は高くない」として、事実上韓国を無視してもかまわない国として取り扱った。

これは細谷氏が間違っています。いま流行りの地政学という言葉を使いたかっただけだと思います。

朝鮮半島南岸を仮想敵が抑えれば、日本の国防は何倍にも人的にも、費用的にもコストがかかります。米軍のさらなる駐留か、自衛隊戦力規模世界3位を目指す必要がでます。
コストダウンのために核武装論も出るでしょう。

中共の台頭、米中関係もあり、以前より増して、韓国の重要性はあがっています。
地政学的に米中のほうが重要なのではなく、米中が重要なのは国際経済安保だ、という話でしかありません。

そのうえ、日本は輸出規制の理由として安保上の憂慮を挙げたではないか。ことによると、日本が「協定維持を望む」と繰り返し言ったのは、破綻の責任を韓国に押し付けるための名分作りではないだろうか。

韓国が輸出入した内容に不明点や疑いがあるから、協議をもとう、として持ちかけたが、3年間放置された。つまり、核開発やら大量破壊兵器の作成につながるものがあったこと、韓国人による密輸出があったことについてのお話をしたかったのだと思います。
立派な安全保障の問題です。
日本産の素材で作ったミンジョクの核をチョッパリにドーン、されたらたまったものではありません。

軍事は国家の最重要なものです。経済は、その下につきます。だれも、消えて無くなるかもしれない国の通貨を流通させようとは思いません。
下のレベルのものを上に持ってきた、ここに驚きがあります。

まだ二カ月以上残っている。日本にとって本当に協定が重要なのであれば、まだ遅くないと言いたい。

次、結ぶとしたら、政局的な理由で協定は破棄できないとか、あらたな条件がつくべきなので、韓国はより不利になると思うです。いいのかな。

まだツッコミ足りないけど、このへんで。

追記
条約加盟、宣言調印国間の相互経済協力的なホワイト国運用なのに、そこで生まれた疑念に対してわめき散らしてなかったことにする、日韓条約も破ろうとしているという警告も無視してくるので、日本はクールダウンのために韓国を追いかけることを選択しないという理解をしています。
敵国化する前に距離を置く。そのために、原則論を繰り返していると思います。
日本の安保にとってはカケですけど、韓国人というか、韓国政権支持層は、過去も未来も見ていない、現在の欲求に忠実ないわゆる理想論者に思えるので、破綻待ちのスタンスには賛成です。
政権運営が破綻した時、親日派が政権を、というのはありえません。
ただ、いまより話ができる政権が生まれるでしょう。
その隙間に起こる韓国混乱に備えることが、官も民も必要なことで、そのタイミングに、うまくつけ込めるようにしたいものです。

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