土地神ソムリエの不思議な話
皆様、こんにちは。
お護摩ソムリエ、狛犬ソムリエと続いて、また新たな肩書がついたお方がおります。
今回はちょっとボリューミーな、全5000字の記事でお送りいたします。
登場人物
ソムリエ
東京都にある深川不動堂の護摩祈祷にたくさん通い、狛犬の声が聴こえたりする不思議なお方私
ソムリエさんの影響で護摩祈祷に通ったり、狛犬に興味を持ち始めた
プレゼンの目的
それは早朝、私が自室でゆっくりしていたときでした。
先日ソムリエさんが、プレゼン用の画像作成について迷っているというので、おすすめのアプリをお伝えしたことを思い出しました。
すかさず連絡を取りました。
私「そういえば、△日にソムリエさん、ご友人にプレゼンするって言ってましたよね?
いかがでしたでしょうか??」
ソムリエ「σ(´・ε・`*)」
私「何だそのかわいい顔は」
ソムリエ「土地神様になってとお願いしたのですが、断られましてん」
私「どどどういうことですか???」
ソムリエ「話せば長い」
私「休日です、いくらでも結構です」
ソムリエ「まとめてまいります」
私「ありがとうございます、お手数かけます」
一体どういうプレゼン?!土地神様になってって、何?!!
その時は来た
午後になりましたが、ソムリエさんからは特に続きのお話が届かず。
キーボードを一生懸命打っている白いウサギのスタンプが「がんばってますアピール」という言葉と共に、繰り返し送られてくるのでした。
ソムリエ「もう、このまま書くわ」
私「待ってましたあ!」
ソムリエ「えっとね、先月なんですけど、前に住んでたマンションがやっぱりなんか運が悪いみたいなの。
住むと、仕事や金運は上がるんだけど、家庭とか対人関係とかに問題が出るのよ。
で、私が住んでいるときは近所の神社に頻繁にお参りしたり、玄関に塩を置いたり、魔除け置いたり、いろいろして防いでいたのね。
で、そのマンションは今、別の人に貸していたんだけど、少し前に退去しちゃったのよ」
私(そうかあ・・・やっぱり、平穏だというのは、地域の名もない誰かが清めてくれているからだったりするんだろうなあ・・・。
ソムリエさんは、いつも自分と人々の幸せのために尽くしてえらいなあ・・・。
どんなお話になるんだろう・・・)
ソムリエ「あ、焼けたから食べてくる」
私「ピザかな、、、???」
ソムリエ「ハッシュドオニオン餅」
私(どういうこと?!)←ネットで検索
ソムリエ「タマネギ、ベーコンを粗みじんにし、片栗粉、シュレッダーチーズ、絹ごし豆腐と胡椒を入れて混ぜ、焼くだけ」
私「美味しそうやんけ!!」←ネット上の画像を見る
ソムリエ「続き」
私「ハイ」
ソムリエ「間違えて別の人に送ってしまった・・・」
私(パソコンの前で大爆笑)
ソムリエ「気を取り直して。
で、退去した人も、仕事はうまくいってたみたいなんだけど、家庭がちょっと揉めたみたいで。
で、ダメだこりゃーって玄関に魔除け張ってくることにしたんです」
私(ソムリエさんは、当然のこととして、自分が貸している物件を清めるんだなあ・・・やっぱり大したお人だ)
ソムリエ「トルコのお守りで、ナザールボンジュってのがあるのよ。 携帯で『おまもり』で変換すると、青い目みたいなの出てくるんだけど、それ」
私「昔持ってました!」
ソムリエ「あれ、結構効果あるよね。
やっぱり伝統的なのってそれなりに効くよね。
で、冷蔵庫に貼ってた磁石でくっつくのあったから、それを持って行ったの。
あっちまで行くならとおもって、深川不動堂※行ってから行こうと思って、だいぶ早めに出たの」
(※深川不動堂・・・毎日お護摩を受けられるお寺。以前訪れたときの話はこちら)
私「ほうほう」
ソムリエ「当日は龍神祭の日で、朝から見事に雨でさ。 太鼓奏者の人も来てて、なかなかのいい感じのお護摩でした」
私「それは良かったです」
ソムリエ「もぐもぐもぐ」
私(美味しいんだろうなあ・・・)
ソムリエ「で、お護摩を受けながら、ぼんやりいろいろ考えたのよ」
お護摩を受けながら考察
ソムリエ「あのマンション、どうも北側の玄関に魔除けしないとダメっぽい。
近所におっきな施設ができてからおかしい」
私「おっきな施設???」
ソムリエ「そのおっきな施設は、伝統が色々ある業界ですし、神様連れてきてたんですよ。
で、私の住んでいた地域は埋立地だから、寺社仏閣が無い・・・」
私「ふむふむ。新しい埋立地だから、昔からの土地神様がいらっしゃらないんですね。
それで、全然違う業界の施設がボンと出来て、そこの神様が現れたら、色んな影響が出始めちゃったってことですかね」
ソムリエ「そうなの。 新しい地域だからね」
私「おっきな施設の神様は、その施設しか守ってくれないのかな。。。」
ソムリエ「頼まれないことはやらないよ。聞かれたことだけに答えるようにね。でないと本人のためにならないからかな」
私「確かに。。。もし住民の方がその施設に通って、そこの神様にお願いするんだったら違うけど、誰もやってないんでしょうね。。。」
ソムリエ「結局、そこに住んでいる地域の人が、その地を守りたいと本気で思わないと無理だってことよね。
それが土地の力になり、自然と協働で子供を育てることにつながるんだから」
私「そうですね。。。」
ソムリエ「そういうわけで、やっぱり、土地神様を祀らないと、ダメかもなぁと思っていたんです。
で、お護摩受けながら、唐突に『土地神様にはなりたくない!!!!!』と、思ったんです」
私「唐突じゃのう!!!」
ソムリエ「いや、おかしいんだけどさ。そんなの。
なろうと思ってなれるもんじゃないし。
でも、頻繁にあの地域に呼ばれる。
まあ、土地神様じゃなくても、その地域の幸せを祈り続ける存在が必要なんだろうとは思ったのね」
私「それはありますよね・・・」
ソムリエ「でも、あの地域に住んでいた時、辛いことが結構多くてさ。
モンスター的なクレーマーっていうか、そういう人とぶつかることが多くて。
もう嫌になって引っ越したから、その地域の幸せを祈れないじゃん」
私「ああ・・・」
ソムリエ「むしろ衰退しろとか思っちゃってたから」
私「ああ・・・私も、他の方のおかげ様で、ようやく地元に対して気持ちが上向いたところありますし、分かります・・・」
ソムリエ「だから、お護摩の間、
『無理です。あの地域をお願いした神様には申し訳ないけど、私には無理です』って泣いてたの。
ちなみに、お不動さんは『何言ってんだコイツ』って感じでした」
私「あっこのお不動さん、何か、近所のオッチャンっぽいですよね・・・!
お護摩を一日二回目受けに行くと『あ?おめぇら、また来たのか』って顔するし」
ソムリエ「うん、それでね、
お護摩受けながら、ひとりで勝手にヒンヒン泣いてまして。
って、これ、記事にするの?
恥ずかしいのですが。赤裸々通り越して赤っ恥ですが」
私「うーん・・・」
ソムリエ「ちなみにワタクシ、一緒にいるときは運気が上がるのですが、いなくなると没落させてしまうという運気を持っておりまして。
やっぱり、引っ越したら、地域が変わってしまったようです。物騒!」
私「私もソムリエさんに出会って、とっても運気が上がったと思います。
いつもありがとうございます」
お友達に断られたとは
私「『土地神様になってとお願いしたのですが、断られましてん』とのことだったけど、お友達が断ったんですよね?」
ソムリエ「そうそう」
私「ソムリエさんは、『あの土地のケアをしたくないから、代わりにやってくれない?』って頼んだってことですよねえ」
ソムリエ「私ができないから、他の人にお願いしようとして、ストレートにお願いして砕け散った話。単なるバカです」
私「お友達はそこに住んでるんですか???」
ソムリエ「そうですよ。住んでる人にお願いするのが一番」
私「そのお友達、何で断ったんだろう、自分の地域なのに」
ソムリエ「あ、その視点はなかった。私が怪しかったんじゃない?」
私「前からスピの話はできてたんじゃないんですか???」
ソムリエ「会ったの先月。お友達の紹介」
私「会ったばっかりかい!」
ソムリエ「だからあほなんだって。
いいよ、そのうち気付くから。本人が必要だと思ったらやってくれるよ」
私「私も、後から、れいなちゃんが言ってたこと正しかった・・・ごめんね、って言われることありましたね・・・。
そういうずれは、しょうがないですね」
ソムリエ「仕方ない、人をコントロールすることはできない。
必要だと思ってもらえたときに、すぐに協力できるように準備しておく。
私ができることはそれくらい」
私「はい」
ソムリエ「でもその方はね、その土地の歴史を知りたいって言って、私の現在の住まいまで来てくれたんです」
私「じゃあ全然拒絶って訳ではないんですね。
それと、そもそものところで、どんなプレゼン資料作ったのか気になります。
画像制作アプリを紹介したけど、あれで神様の絵とか描いたの?」
ソムリエ「その土地の自治会とかの設立経緯などです」
私「そこは現実的だね・・・さすがです!
やっぱり実際の世の中、生活を良くしてなんぼだもんね」
実際の改善例
ソムリエ「昨年の夏に、そこに住んでいる友人宅に遊びに行ったら、学校とかいろいろでもめ事が絶えなくて参ってるって言ってたのね。
で、帰ってから、あ!って気付いて、玄関に魔除けを置いてもらうよう頼んだんです。 そしたら石敢當とシーサー置いてくれたの」
私「沖縄の魔除けは、ほんとうに好き!」←沖縄で働いてた人
ソムリエ「それから3か月後に、今度は我が家に遊びに来てさ。
全部のトラブルが解消してたから、やっぱりかーって」
私「さすが・・・」
感想
土地神様との関り合いを考える上で、とても参考になりました。
ソムリエさんは回避しないで行動していくのが美徳で、いつお話を伺っても、本当に見上げたお方です。
こういう人がこっそり、世の中がうまく回るように力を尽くしてくれているんですよねえ。
それと私、「菌糸」について1ヵ月ほど考え続けております。
経緯は省きますが、どうやら、自分にとってのキーワードだからです。
私が関わっているとある世の中の制度は、言ってしまえば、人々の生活や社会全体にとっての肥料です。
その肥料に対して、「菌糸」をめぐらせていけ、と神様から言われたように思ったのです。
「菌糸」って何だろう、そう考える中で、とあるお方には「菌糸を作って土に混ぜると植物が元気になるよ!」と言われました。
それは望ましい!
ソムリエさんからは、
「分解発酵でしょ?つまり、大きな問題より細かい問題をケアするように流れるんじゃないかな」
とのこと。
私はその制度に対して、無力だと思ってしまうときもあったんですが、そうじゃなくあなたは菌糸として作用しているんだよ、と神様から言われたように思いました。
私たち1人1人が、地域の、世の中の菌糸として作用していくこと。
そのためには、どのように存在したら良いでしょうか。
肩ひじ張るのは、なんだか違いそうです。
自分が今、それだ、と思っていない方向に、答えがあるかもしれません。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
近々、ソムリエさんの勧めで、近所の神社の例大祭に行ってきまーす!!!
6月は行った方がいいよ、とのことです。←プチ情報
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