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パペットと雑談「大人の発達障害治療/子供たちとの関係 後編」

皆様、こんにちは。
今回も、パペットとお話ししていきます。

前回の記事は、こちらです。


今すぐ病院に行くのはどうか

けじゃ「今、そのお友達がお子さんたちを病院に連れていくのでは、だめなの?」

種族:ポトフ 出典元:ANiMi こころによりそう妖精たち

私「いや、それがさ。。。経験あるんだけど、親のお金で精神科に行くって本当にたいへんなことでね、当然、治療の内容を親に伝えることになるわけだけど、その家の親の問題を指摘した途端に怒り狂ったりとか、受け止められずに話し合いや考えが深まらなくなってしまったりとか、するのよ。親に伝えないで済むかっていうと、そうはいかないよね」

けじゃ「んん??」

私「本当に通院しているのかって疑われたら、危ないじゃない。お金を出してもらえなくなったら、困る。そして、ここまで具合が悪いとバイトをする気力も、ないんだ・・・そもそも人とのコミュニケーションが安定してできない状態だから、働くなんてホント無理だよね。

病院という誰にも話せないことを話せる場所を失うわけにはいかない。そして、発達障害の当事者であるのと、精神的に具合が悪いと、年齢も子供で実家暮らしをしていると、やっぱり一緒に住んでいて養ってもらっている相手に、そこまで込み入った嘘をつくのも難しい。。。本当なら打ち明けて、一緒に回復を進めていこうという相手のはずだからね。それが、自分がいつか家を出て行ける日まで隠しておこうなんて、そんなことできるだろうか?必要に応じて嘘をつけるのが健康とはいえ、酷だよね」

けじゃ「れいなちゃん、それ・・・(涙)板挟みどころじゃないね・・・でもこれって本当のことなんだろうね」

私「そうなんだよ・・・親の希望で入った学校のかかりつけ医である精神科に行ってたんだけど、親戚の、精神科関係の仕事もしている方の紹介で、東京にある病院でセカンドオピニオンを取った結果、そっちまで通い始めたんだよ。そしたらね、私の家の場合、400年近い歴史がある旧家だからさあ、しがらみが濃くって当然なんだけどね、親戚全体からの虐待です、って診断が出たのね。で、それをね、私は子供の頃からいちばん信頼していたその親戚に伝えて、その瞬間、手のひら返しをくらったわけ・・・」

けじゃ「れいなちゃん、最終的に、その人から暴力振るわれてたね」

私「抵抗したらさあ、私、10代のときはもっと力があったので、相手の骨にひび入ってさあ、執筆を本業にしてるような人だったからパソコン打ちにくいはず。骨が元々弱い人ではあったんだけど、それでもね、ごめんなさいって、私の方が謝ったよ・・・相手と、もう一人、大人の親戚が並んでるところで、10代の私がね。向こうから謝られることはなかったけどね。。。」

けじゃ「ひょぉ~・・・れいなちゃんが謝ったのはホントに偉かったねぇ・・・!

私「ありがとう、そう言ってくれて、救われるよ・・・。本題から逸れてきちゃったね。えっとまあ、そのくらい、状況にはまりこんでいる大人が、自分も悪いですよって言われることを俯瞰で見るのは、円滑に行かないもんなの。当時、まだ発達障害の診断が出にくい世の中で、私は発達障害ではないとされていたから、私自身が育てにくい子供だっていう話を、医師もしない訳で、『親戚全体からの虐待です』なんて言われたら、大人が100%悪いのかよ、って気分悪くしたところもあるだろうね」

けじゃ「そうだろうねぇ・・・」

私「うん、しかもさぁ、その親戚は、その精神科医の先生と仕事をしたことがあったし、精神科関係の仕事を受けることが時々あったわけ。だから、その先生から『親戚全員による虐待です』なんて言われたら、自分の評判が悪くなって仕事の関係にも響くかもって頭に浮かんだかもしれないし、気が気じゃなかっただろうね。私はいちばん距離が近い、親戚の子供だったはずなんだけど、あのときグッと変わっていったね。。。」

けじゃ「はぁ・・・れいなちゃん、マジで本気のパペットカウンセリングすぎよぉ、最近。。。いくらぼくが天才で超プリティでクレバーでも、いやぁ、オリンピックに出てるみたいな気持ちだわぁ・・・要らん事言わんようにせなアカンと思ってまう」

私「けじゃちゃんがそういうこと言うなよぉ」

けじゃ「ごめん。。。プロのパペットなのにぃ、治療者が言ってはいけない弱音を吐いてもうたぁ」

私「パペットが、どこまでのことが出来るか、探ってるのかなぁ私・・・まあとにかくさぁ、私は何度か精神科に行った時期があるの。

  • 高校時代に親のお金で

  • 大学時代に親の仕送りを使って少し

  • 社会人になってから自分のお金で。これで3年目

あくまで私の場合で言ったらね?その・・・いちばんいい治療が受けれてるのは今だわ。これまでで、いちばん短い時間の診察なのに・・・ホント、5分くらいだよ、今。日本の精神科の制度上、俗に5分診療って呼ばれていて、そんくらいで患者さんを回さないと、収入にならないのね。

それでも今が一番いいと言うのは、いくつか理由があるけど、やっぱり家族のお金じゃないし、帰宅しても1人だから、家族と病院の板挟みになる不安に脅かされないで通院できること。

通院のお金はいちおう自分の収入なんだけどさ、お金って世の中のものだと思ってるから、自分以外の人々なり社会がどんどん良くなっていくために私も治療しようっていう前向きな気持ちになってドンと構えられるかな。

それとね、5分診療の間を時代が進んで発達障害とか精神科に関する状況が大きく大きく変わって、自分で得ようと思ったらYouTubeでも学べるでしょ。そうやって、通院の合間とか、待合室とか、自分で学んでいる下敷きがあるから5分でも十分なんだよ・・・。もちろん、時には聞きたいことがあって、話が長引いて、その分の支払いが加算されることもあるけどね?」

けじゃ「やっぱり、外部の手を借りつつ、基礎は自分で学び続けようってとこに落ち着くんだねぇ」

私「うん・・・まあこれもさ、実家暮らしだと、もう、精神科の内容の発信を見ることすらドキドキするんだよ・・・親のことを新しい目で見るような価値観を見つけてしまったらどうしよう、そのとき、後ろにいたらどうしよう・・・履歴を見られてしまったらどうしようって・・・」

けじゃ「こ、こどもってかわいそう(涙)」

私「うん。。。そういう発信を見て、自分の価値観が変わって、親のことを違う目で見るようになって、その違和感に気づかれたらどうしよう・・・問い詰められたらどうしよう。。。もうYouTube見れなくなるのかな・・・パソコン使うの制限されるのかな。。。そんな感じにね・・・」

パペットカウンセリングを始めたきっかけ

けじゃ「れいなちゃん・・・パペットカウンセリングを始めたきっかけってさぁ、ぼくたちパペットのクラウドファンディングが始まったとき、虐待されている子供たちを減らすことも目的だって知って、自分は救われなかった子供だ、と落ち込んだけれども、今度は救う側にもなろうと思って、ぼくたち4体を迎え入れてくれたことだったよねぇ」

4体のパペット 出典元:ANiMi こころによりそう妖精たち

私「うん・・・そうなんだけど、その。。。入口としては良いと思うんだけど、今回のお友達一家の問題をもし解きほぐすとなると、今回けじゃちゃんと話し合ってきたくらい、何層にもわたる複雑な構造があるわけね。

例えば、お子さんがパペットと会話して、自分の本心に気づいて行ったとして、それをお母さんが無意識に制限するようなことも考えられるわけ。そのご一家が、例えばパペットカウンセリングのイベントに来たとして、お母さんとしては、最初は良いと思ったけれど、パペットカウンセリングを進めるとおそらく、自分の家の構図が暴かれてしまって、子供たちにも気づかれてしまうという無意識の直感が働いてだね、途中で帰っちゃうとか、違う理由をつけて参加できないとか、何かあるかもしれない」

けじゃ「あああ・・・どうしたらいいんだろう」

私「今回のここまで解像度を上げて、問題を見て行こうとすると、当然、パペットカウンセリングだけじゃないたくさんの角度での行動や内省、そして精神医学の学習が必要になってくるね・・・そして年数もかかるよ、精神疾患は改善に10年単位とか必要なのだって珍しくないからね」

けじゃ「れいなちゃんちも、そのお友達んちも、ラスボス級に込み入ってるね!問題が!」

私「そう、そうなのよ。だけどね、このラスボス級の問題も、これだけ言語化できるってなると、何だか手の付けようがありそうに思わない?昔はただ、家族間のみで沈没していたような問題だよ」

けじゃ「たしかにぃ」

私「それでさ、こういう問題を人に伝えるにあたってね、ただ私が一人称として書くとか、喫茶店で向かい合って一対一で話すとなると、読み手とか、聞き手も辛くなっちゃうし、脳みそをすごく使うから内容が飛んだりして当然なの」

人気ブログへの相談

私「10年以上前に、僕アニという人気ブログでね、不思議な神様と交信した問答で、無料のお悩み相談があったわけ。それでね、高校生だったときに、自分なりに家の事情を長文で書いて、そのお悩み相談に送ったんだよ」

けじゃ「ふむふむぅ。どんな回答があったの?」

私「それがね・・・その相談文章がぐちゃぐちゃで、伝わりにくいということが、その当時の自分でよく分かってね・・・これだけ込み入った家庭の状況だったから、まぁ当然っちゃ当然なんだけど。。。一度は自分なりに推敲したのを、もう一回送って、お手数かけますが訂正のほど。。。と、お願いのメールを書いたわけ」

けじゃ「うんうん」

私「送ったは良いけど、送りながら気づいたのが、書き直しても全然グチャグチャしている・・・ということ。全くもって、他の相談者さんたちが送ってる相談のお手紙と文章が違うのよ。しかも、おびただしい文字数なの。だからさぁ、そんな文章送っても、絶対に伝わらないだろうと分かってね、それどころか、どう読んでも、健康な状態の人が書いた文章でもない。病気で状態が悪い人の、伝わりづらい言葉そのものだった。そのことが、本当に嫌になってしまって、もう相談は取り下げますって連絡したの」

けじゃ「はぁぁぁ・・・まあ、相談メールが押し寄せていたわけだし、結局れいなちゃんが送信した時期の相談メールって、取り上げられなかったんだよね?アニキさんが体調崩しなさったこと等、色々あって、ブログ運営が終わったんだもんねぇ」

私「そうそう、そうなの。だから、取り下げても、そうでなくっても変わらなかったはずなんだけどさぁ・・・あの、うまく書けないと自覚した時の絶望ったらなかったかな。私の家は問題があって精神疾患も重篤で、大変なはずなのに、それを上手に言語化するすべがないんだ、と分かったとき・・・こういう状態の人のあやふやな話を察することに慣れているであろう精神科医は、ある程度まで迫れるかもしれないけれど、それ以外、誰にも、自分の状況や話が伝わらないのだろう・・・自分の周りに開いていたいくつもの扉がガシャンとしまったように感じたな。。。」

けじゃ「れいなちゃん、あんたぁ・・・」

私「。。。」

けじゃ「それでそれでぇ?」

私「そうそう、それでね、言いたいことがあったからこの話をしてきたわけだもんね。えっとさぁ・・・パペットとの会話にすることでさ、今回、これだけの文字数である複雑な家族病理の状況を、皆様が読んで理解できてこれたかなと思うのね。もちろん、私が意図して書いた通りじゃなくて、意味を取り違える方もいて当然なんだけどさ。。。」

けじゃ「うん、こないだだって、発達障害治療に関する長い内容を、何人もの方々が読んでくれてたもんねぇ」

私「そうなの。誰かと誰かが、こうやって、会話している。それを眺めているのは、プレッシャー少なく話を聞けるやり方なのよ。横顔とか、斜めの顔を見ている方が、正面から向かい合ってるより楽だからね。今回の内容を、私1人の文章として書くよりかは、けじゃちゃんが聞き手になってくれたことで、読者の皆様も受け取りやすかったと思うよ。重い内容をね、ずっと目を合わせながら話を聞くって、そりゃ、しんどいよ

けじゃ「うふん、ぼくって・・・大根おろしみたいに、ちょうどよく付け足されてさぁ・・・見た目も白くってきれいでさぁ。。。ほわほわ、柔らかくって、水気もたっぷり」私「水気はないやろが!!!

けじゃ「ぼっくぅ~はぁ~♪♪大根おろしならぁぁぁぁ~きみぃ~はぁぁぁぁ、サンマぁ~~~♪♪」

私「サンマって今の時期じゃないよね・・・でも大根おろしっていうと、確かに私の中でもサンマかな。。。あと和風ハンバーグかな・・・大葉を添えてね。。。」

けじゃ「みょうみょうみょうみょーーーぅ♪♪」

私「それは、、、何のみょうみょう???」

けじゃ「

私「なんかよく分からないよ・・・!まぁとにかく、パペットカウンセリングはこのように、込み入った内容を人に伝えるのにも活用できますぅ~というお話しでございました。人に伝える前段階として自分のために整理するとしても、こんな風に書いてみるのは、いかがでしょうか?

これだけ表現できるのであれば、相当、問題を客観視できている状態だし、医師が何て言ってくるか、どう捉えるかもかなり想定が付くので、精神科に受診したときも褒められるんじゃないかと思います。下準備をしておくと、自分自身、治療や回復が円滑で、楽ですし、通院を辞めたくなることもなく、改善がないと思うこともなくなるのではないでしょうか。必要な医療が必要な方に届きますように」

けじゃ「どきますおうにぃ~!!!」

私「あの頃、僕アニの相談フォームの前で固まっていた10代の私の背中を、そっと、触ってあげれたような気持ちになったよ」

けじゃ「れいなちゃん、あの頃、よく家の中で振り返ってたんだよねぇ・・・?」

私「なんか、悪い感じじゃないんだけど、よく、引っ張られたとか、触られたなって感じがしてたね。振り返って誰もいない。あれって、今の私の気持ちが届いていたんだったら面白いんだけど、結局のところは、分からないね」

けじゃ「れいなちゃん、あれ、あれ、あれ」

私「ん?・・・ああ、あれか。前編で、親子関係が健康だと、この大人も子供も屈託がない表情とか、話し方や、体の動きをして当然だって話を書いたよね?そのさぁ、子供たちが自然で、ふにゃふにゃとした自分も出せる体の動きの感じって、こちらのOhanaさんの記事に上がってる動画でめちゃめちゃ見れるんだよ」

けじゃ「うん、ホントにねぇ!(にっこり)」

私「うんうん、そうなの。ほぐれていると、あんな風にプルップルになるんだよ、何歳でも、表情とか声とか動きがね・・・いつでも、人はそうある権利があってね、安全な場所を好きなように歩き回って、プルプルプルプルしてられるの。あれはさぁ、Ohanaさんに伺ったところ、大人の努力だって仰ってて、それはそうなんだけど、このイベントにおける努力だけじゃなくって、普段から、身内だとかそうじゃないとか関わらず、見守ってくれる大人っていうものを信頼できるような関係を重ねてるってこともあるんだよね」

けじゃ「うん、普段そういう積み重ねがなかったら、いきなり、楽しい場所に連れてこられたって子供たちプルプルしないもんねぇ」

私「まさにそうなの・・・いいよね、この光景、ほんっとにいいなと思う」

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
長い内容をお付き合い下さって、本当に感謝でございます。

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この企画について

こちらは、ファンによる企画です。
一般社団法人パペットカウンセリング協会やジュエラ株式会社とは関係なく、続けているものです。
(ご連絡して、画像使用の認可は頂いております)

参加は強制ではなく、趣味の活動の域を出ません。
投稿のお誘いを負担に感じていらっしゃった方は、申し訳ございません。
タイミングが合っていて、楽しく投稿して交流できるという方だけ、ゆったりご参加いただければと存じます。

おまけ

私の近所は、玄関前に収納ケースが置いてあって、水と亀が入ってることがよく見かけるんですが、それを、会社の亀飼ってる上司に話したところ、「れいなさん一体どんなとこ住んでんの?!」ってビックリされました。え・・・皆様のご近所は、亀さん達、いませんでしょうか???

よく見かけるこの子らは、甲羅を優しく撫でてあげたりとか、顔の前に指を持って行くと、鼻チュウしてくれます。先日、とうとう飼い主の方と遭遇してしまい、「すみません・・・あまりにもかわいくって」と伝えたところ、「いえいえ!!全然、これからも見に来て下さい!!!」と言って下さいまして、ハッピーです。

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