古着の転売を始めてみて分かったこと。
私はあるきっかけで「古着の転売」を始めた。
始めたといっても「副業」として活動しており、これを「生業」として生きている方達が見れば「ぬるい」と思うだろう。
このnoteでは「古着の転売」を始めて数ヵ月経過したプレイヤーが、何に気づき何を理解したのかをまとめてみました。
宜しければご観覧お願いします。
その①「自分を過大評価していた」
私は現在、製造関係の会社でサラリーマンとして働いており、20代はアパレル関係の仕事をしていた。
更に、19~21歳まで「古着屋」で仕事をし、店舗や卸の業務もこなしていた。
初心者は「セカスト」や「キングファミリー」等のリサイクル店舗で安く売っている物を購入し「フリマアプリ」等で販売するのが普通の流れなのだが、私の場合は昔の業務経験というベースが合った為、始めから「古着の卸業者」にアポを取り、倉庫でピックアップをした。(有休を使って)
もちろんその場合「ミニマム」が発生し、最低でも3万円以上は仕入れなくてはならない。
これが最初の躓きだった。
今、何が売れているのか?
サイズは?色は?
ロクにリサーチもせずに現在の「古着市場」をぼんやりと知っているかのような気持ちで仕入れをしていた。
昔取った杵柄的な感覚だろう。
しかしそれは大きな間違いだった。
初回の仕入れで「5万円」使い
その後出品し、数ヵ月、まっったく売れないでいた。
リサーチを怠り自分の感性や経験を過大評価した当然の結果だった。
結果的に半年以上かけて初回仕入れた商品を全て売り終えたが、その収益は5万円使い5万円の利益だった。(人件費的に赤字)
その②「出品数の少なさ=魅力がない」
私は初回の仕入れで「5万円」使ったが、決して1点1点安い物ではなかった。
秋冬だったので「カーハート」や「ノースフェイス」等のアウター類や「リバースウィーブ」等のインナー類を仕入れた。
そう、比較的卸値が高価な物ばかり仕入れていたのだ。
5万円使って、13~14枚の仕入れ数だったことを覚えている。(初心者危険)
「仕入れ数は少ないが、ブランド物だし絶対に売れる!」
そう確信していた。
だが出品し、1ヶ月経っても全然売れない。
何故だ?
「そうか、値段が少々高いのだな?」
そう思い、値段を少し下げても一向に売れない。
気持ちは少し焦っていた。
当初は
「全て1ヶ月以内で売れるだろう」
「そしてその資金で更に倍仕入れよう」
そう構想を練っていたが、それは甘い考えだった。
よくよく考えてみよう。
大体お店の店頭にある商品の約1/3が1ヶ月に売れる物で、残りの2/3は売れ残るのだ。(1ヶ月で全ての店頭商品を売り切るのはありえない)
毎月約1/3の商品を売ってグルグル回っているのだ。
では売れない理由。
「それは出品数が少なすぎる!」
これに尽きた。
仮にこれが古着店舗だった場合、ブランド古着を13着しか置いていない店と、ノーブラ1000着置いている店だった場合、どちらが集客率が上がるのか。
店にいる時間はどちらが長いだろうか。
そしてどちらが「魅力的」だと思うだろうか。
10着、20着では色々な人に観覧して貰えない。
出品数は最低でも「100着」以上は必要であると気づいた。
そして更に「100着分」のその資金は、最初に掛かる初期投資と捉える必要があると感じた。
のちのち回収するという考えに切り替えるべきと感じた。
その③ 「高いのに何故売れるのか?」
確実に今の売れ筋を出品しているのに中々売れない。
それは「出品数の少なさ」の問題だけではなかった。
ある時、フォロワー数が数百人超えのプレイヤーのページを観覧した。
その中で、自分と同じようなアイテムを売っていて、そのほとんどが私よりも高値で売れている。
写真の撮り方や紹介文も大差ない。
「こんな高いのに何故売れるんだ?」
そう疑問に思ったが、その謎にすぐに気付いた。
それは圧倒的な「フォロワー」(ファン)の数だ。
つまり簡単に言えば下記の3つが理由となる。
①.この人は人気がある。
②.この人は信用できる。
③.この人から買いたい。
この3つは一朝一夕で評価されることではなく
日々の細かな積み重ねから徐々に評価されることだと思う。
特に「この人から買いたい」と思わせる人は、どの業界に行っても成功するだろう。
さいごに
古着転売を始めて分かったことを簡単ながら3つ上げました。
勿論もっと様々な気づきを得て、現在「副業」として進化ブラッシュアップさせています。
この古着転売の成功への近道は、今の段階では私には分かりません。(私自身まだ成功者ではないので)
ただ、言えることは古着転売でも「店舗経営者」としての気持ちで仕事に取り組めばそれなりに成功するのではないかと思っております。
古着を販売する上で一番重要な物は商品ですが、その次は「お店=人」だと思っています。
つまり
何を(欲しい物を)何処で(どのお店、誰から)買うか。
この何処で(どのお店、誰から)買うかという人の気持ちを、如何に掴めることができるかがポイントだと思っています。
ネットでの古着転売は基本、ユーザーと顔を合わせないで取引をします。
この点が顧客(ファン)を増やしづらいデメリット要因だと思います。
ですが、逆にこの部分こそが他のプレイヤーとの違いを発揮できる重要ポイントだと気づきました。
顔も知らない人に気に入って貰いたい。(ファンになって貰いたい)
アナタならどうしますか?
終わり
ここまでご観覧ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?