2020年秋号・巻頭言 ナザレン希望誌ウェブ版

驚くべき恵み  

広田順子(尾山台教会・教団信徒理事) 

 先ず、先号までの執筆者、諸先生、諸兄姉に心からの感謝と敬意を表します。ここまで出版し続けられた歴史は、尊く、価値があり、素晴らしい宣教の業(わざ)であると思います。
 このところ私自身も含めて、街行く人々、電車内、色々な店内、どこを見てもマスクした人、ひと、人で、一瞬ここは、どこの惑星かとSF世界を想う程に風景は変わってしまいました。今迄経験したことの無い事、目に見えないウィルスによってパンデミックな状態がおこっています。世界中の人々がどうしたらいいかと嘆き苦しんでいます。専門家の意見か、政府か、何に頼り何に教えられたらいいのか。これらを聴きつつ、我々クリスチャンは内なる声に導かれたいと思います。「私は道であり、真理であり、命である」(ヨハネ14:6)混沌の中にあって、人生の標でもあります。
 世界のグローバル化が色々絡み合って、国境も存在しない中にあるコロナではありますが、そろそろトンネルの先に光が見えてきつつあります。感染者、この奇妙なカウントから早く解き放たれますように、そして苦しみと共に常に新しい時代が生まれる様に、「希望誌」から何か生み出されますようにと願います。
 さて、この「希望」誌の書名は素晴らしく、その内容は教案誌に留まらず多義にわたり、興味深い記事や工夫された紙面が幅広い年代層に期待される物だと思います。
 この誌の基になる物が、故橋本牧師によると伺っていますが、奇しくも、40数年前、「子どもはいいネ。希望の塊だよね」とつぶやかれた“ことば“が思い出されます。ところで、私事ではありますが昨年、初孫が与えられました。その成長ぶりは驚きです。又、人間の内に秘めている数々のものの素晴らしさに感動です。人間の初めの一歩と、その成長には誰もが驚くべき恵みを感ぜずにはおれません。子どもたちは “希望そのもの“です。この希望こそ、生きる力の源です。次世代に繋げていく「主にある希望」のバトンを渡していきたい思いでいっぱいです。
 希望誌は 宣教に希望を与え、更に宣教への喜びを導き出されます。そうあって欲しいと願います。
闇の中に光を与えて下さる神、未来へ希望を持たせて下さる主は言われます。「私がこれらのことを話したのは、私の喜びが あなた方の内にも宿る為、また、あなた方の喜びが満ち溢れる為である。」(ヨハネ15:11)
喜びは力です。そして希望に繋がります。これからの希望誌に大いに期待致します。そこに主の栄光が現れますようにとお祈り申し上げます。以下の詞を賛美しつつ。
   「信仰こそ」 新聖歌275 
  信仰こそ旅路を  導く杖
  弱きを強むる   力なれや
  心勇しく     旅を続け行かん
  この世の危き   恐るべしや

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?