2020年秋号・コロナ禍における特別寄稿② ナザレン希望誌ウェブ版

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COVID-19禍中に与えられた『主の知恵』
草間庸治 (尾山台教会)

 2019年末から広がり始めたCOVID-19感染拡大により、私たちは「明日が今日の延長」という日常が覆されるという経験をしました。過去にも大きな災害でその様なことはありましたが、これほど全国、全世界を巻き込んでの災害は、歴史上の出来事として知識の中にあるだけでした。学校の休校要請や緊急事態宣言といった対応によって、教会も教会学校も大きな影響を受け、会堂やホールでのリアル集会も中止せざるを得なくなりました。尾山台教会でも感染拡大防止の為、3月から6月中旬まで教会学校を休校致しました。その間、本来なら幼稚園卒園生を迎える準備、終業式・表彰式、進級式、お泊まり会、イースター、壮年会主催バーベキュー、親睦のためのピクニックなど、教会学校に関連する重要なイベントが全て中止となり、生徒たちとの絆をどの様に構築、維持していくかが大きな課題でした。その様な中で、以前から継続している教会のホームページ(以下HP)を利用して、‘リモート’で礼拝やメッセージの発信が出来ないか検討し、3月1日に『CS礼拝をお家でしてみよう!!×月×日分』と言うコンテンツを掲載開始いたしました。当初の予想で3月一杯ぐらいで再会出来るかも知れないという根拠の無い期待が見事に裏切られ、自粛生活は4月に突入してしまい、休校のまま4月12日のイースターを迎えなければならない事態になりました。
 休校延長を受け、更にコンテンツを拡充するべく見直している時に、「希望誌のワーク」が教団HPに掲載されていることに思い当たり、それを利用できないか、編集委員の熊本教会:中出師にメールで相談したところ、快く転載をご承諾頂き4月12日から『ぶんきゅうの おへや』と言うコーナーを追加することが出来ました。尾山台教会HPは、サイトの仕様上mp4等の動画を掲載できない為、『CS礼拝を・・』では、暗唱聖句にアニメーションGIFを使用するなど画面に「動き」を取り入れ、少しでも生徒たちに「面白さ」を感じて貰えるように構成していました。普段、リアルでも「ワーク」を使った分級を行っていたこともあり、『CS礼拝を・・』の内容が‘礼拝だけ’から‘分級まで揃った’コンテンツになった訳です。「ワーク」の追加はそのような意味でもコンテンツの拡充に貢献してくれたということになります。尚、7月からは座席間隔を取りながらの分級をどの様な形で再会するか思案中ですが、ワーク等の印刷物を使えば、ソーシャル・ディスタンスで‘楽しい’分級が可能ではないかと考えています。
 同じく4月12日からは、生徒たちの作品(イラストなど)を使って、「てあらい、うがい」「おうちにいよう」などを呼びかける『教会学校からの応援メッセージ』を毎日曜日に掲載。更に毎火曜・金曜には、低学年向けには以前生徒たちがキャンプなどで作成した聖書クイズの問題、上級生・Jr向けにはネット検索などを利用して答えを導く少々難解な問題で『聖書でクイズ』を掲載開始し、新たな発見やトリビア、少々の笑いなど、楽しみながら聖書に親しんで貰えるように構成しました。作成に際しては、過去にパワーポイントで作成した礼拝に係わるデータや画像、応援メッセージに使用できる生徒たちのイラストや作品画像、クイズ問題やカウントダウン画像などがストックされていましたし、教師諸氏からの原稿提供やアドバイス、更にHPを見た生徒たちからのイラスト、マンガなどでの参加も大きな助けになり、ある意味、みんなで作ったHPでした。しかし、ネット視聴困難な生徒も有り、全員をカバー出来ていない為、手紙やハガキ、電話などを使った「双方向」の絆作りも並行して行いました。そちらの方が反応が良いクラスもあります。(笑)
 主は絶えられない試練をお与えにはなりませんし、(コリント一 10章13節)ピンチの時だからこその「知恵」をお与えくださる事を信じ、更に前進したいものです。

2020秋号希望誌寄稿「COVID-19禍での尾山台教会学校の対応」C案カラー_page-0002

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