2021年春号・みことばカフェ ナザレン希望誌ウェブ版

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 下北沢教会 坂本 幹子

 主の聖名を讃美いたします。

 一昨年、下北沢教会は大がかりな礼拝堂・牧師館の耐震補強工事・改築工事を行いました。その為に全国の皆様から尊い献金・お祈りを献げていただいて心から御礼申し上げます。
建物も丈夫になり、さあ新しい一歩を踏み出そうとしていた矢先、コロナウィルスによる自粛生活、そして外出禁止命令という通常の礼拝もままならない状態になってしまいました。
本当に残念な思いにかられましたが、そんな時私の心の中にあるメロディーが響いてきました。♩数えてみよ主の恵み♩新聖歌172番「望みも消えゆくまでに」でした。考えてみますと、昨年2月に工事が完成し、支払いも無事に済ませていました。その翌月3月から感染拡大し始め、これがもし一年違っていたら、工事も財政面でも、すべてが滞り大変なことになっていたかもしれません。そこに、直下型の地震が起きたなら、かなり老朽化した会堂は全壊を免れなかったでしょう。神さまがくださった過去の恵みをひとつひとつ数えていく時、感謝する思いがよみがえってきます。感謝することは、喜びと共に心を落ち着かせてくれる秘訣なのかもしれません。
 さて、この原稿が印刷される頃、コロナ感染は少し収束しているでしょうか。私たちはコロナウィルスが猛威をふるっていく中、ウィルスによる感染死ではありませんが、告別式を3回行いました。イタリアでは多くの神父が最後の看取りの中で感染し、召天されました。牧師である夫も覚悟のいる仕事だと改めて思いました。10年ごとにやってくる大不況、大災害に遭遇しますが、「みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くても」(第2テモテ4:1~5節)とあるように、神さまの愛を伝える者として、またそれ以上に、神さまからの愛を受ける者として、これからも祈りつつ歩んでいきたいと思います。
 最後に、「みことばカフェ」良いタイトルですね。お家カフェも素敵ですが、皆さんとおいしいコーヒーを安心して飲める日がくる事を願っています。

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