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お笑い界を救いたい。




初めまして、おーしゃんです。

『救いたい』シリーズの第3回です。

別にこの記事を書くために救いたい人を探している訳ではなく、救いたい人がいたときにこの記事を書いています。

とはいえ、救いたいセンサーみたいなものは敏感になったような気がしています。少しでもモヤっとすることがあればスッキリさせたいので、そういった意味でもこの記事を書いていきたいと思っています。


(このシリーズを始めて読む方はこちらをご覧ください。)




お笑い界を救いたい。

さて、今回はお笑い界を取り上げます。

第3回にして早くも対象が人ではなくなってしまいました。お許しください。

僕はお笑いが好きでよくお笑いについて考えているのですが、考えているうちにいつの間にか救いたくなっていました。

今回は、そんなお笑い界を救っていきます。


お笑い界の現状

結論から言うと、今のお笑いはお笑いではありません。

いきなり誤解を生みまくる表現をしてしまいましたが、今から一つずつ説明していくので少々お待ちください。

まず、当然ですがお笑い界は「演者」「客」の2つの存在によって成り立っています。

演者は客を満足させるため、客が求めているサービスを提供します。

これに少し言葉を付け足すと、演者は「おもしろさ」を求める客を満足させるため、客が求めている「おもしろさ」というサービスを提供します。

これが、本来のお笑い界の姿です。

しかし、今のお笑い界はこの姿ではなくなってしまっているのです。

まず、昨今のお笑い界において「おもしろさ」以外の要素がコンテンツになることが多くあります。

具体的な例を挙げると「芸人のアクスタ」や「女性芸人のグラビア」や「芸人同士のシェアハウスのYouTube」などがあります。

今、こういった、お笑いの「お笑い以外の部分」が凄まじい勢いで発展しています。そして、それを求める客も多く存在します。

そう。つまり今のお笑い界は、演者が「おもしろさ」以外を求める客を満足させるため、客が求めている「おもしろさ」以外のサービスを提供しているのです。


なぜこうなったのか?

お笑い界がこうなってしまったのはなぜでしょうか?

そもそも演者と客の関係は「演者→客」の一方通行でした。客はただ「おもしろさ」を待っているだけで、演者は当然「おもしろさ」を提供します。

しかし、インターネットの普及により「客→演者」の関係が築かれるようになりました。つまり、客による「こういうものが見たい」という意見が演者に届くようになったのです。

すると、次第に「おもしろさ」以外を求める客が現れます。それに対して演者は「おもしろさ」以外を提供することになります。

その一方で「おもしろさ」を求める客の一部は演者へと姿を変えます。

つまり「おもしろさ」以外を求める客が増え「おもしろさ」を求める客が減るということです。

演者は客が求めるものを提供する役割を果たさなければなりません。「おもしろさ」以外を求める客が増えれば、演者も「おもしろさ」以外を提供することになります。

そう。今のお笑い界の完成です。


今のテレビ

今お笑い界が活性化しているにも関わらず、純粋にお笑いを楽しむテレビ番組はほとんど無いと言っても過言ではありません。

ネタ見せ番組で言えば『ザ・ベストワン』や『ソウドリ』は終了してしまい、今では『ネタパレ』か『ぴったり にちようチャップリン』くらいしかありません(他にもあるかもしれませんが)。

そういった番組よりも、演者の「おもしろさ」以外に着目した番組が多いですし、そもそも「おもしろさ」以外に強みがある演者ばかりがフィーチャーされるようになってきています。

このままお笑いの「おもしろさ」が注目されないままの状態が続けば、お笑いは完全に死んでしまいます。

とは言え、M-1グランプリやキングオブコントなどの賞レースの存在のおかげで「おもしろさ」は未だに注目され続けています。賞レースがお笑いの門戸を広げ、多くの人が楽しむようになっているのも事実です。

しかし、賞レースは「おもしろさ」に着目する一方で、演者の努力や苦悩などの「おもしろさ」以外の要素も同時に生み出してしまっているという課題があります。それによって「おもしろさ」以外を求める客も当然増えるため、良い影響ばかりとは言えません。


僕なりの結論

仮にお笑いが死んでしまったとしても、お笑いは「かつてお笑いだった何か」として存在し続けるでしょう。しかし、それで良いのでしょうか。

演者は今一度、自分が何のために存在しているのか考えてみてください。答えは人それぞれです。「おもしろさ」のために存在しているのであれば、是非「おもしろさ」を追求していただきたいと思います。


最後に

お笑いというものは実にシビアなパフォーマンスで、少しでも「おもしろさ」以外に目が映ると人はそれを意識してしまいます。いかに「おもしろさ」以外の要素を消すことができるかが演者の命運を握ります。例えば、ハリウッドザコシショウさんを見て「おもしろさ」以外の要素が見当たりませんよね。ハリウッドザコシショウさんは「お笑い完全体」です。ハリウッドザコシショウさんを目指しましょう。

それでは。

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