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渦巻きの中の小さな幸せ

チョココロネを久しぶりに食べた。
小さい頃は大好きで、よくスーパーで買ってもらっていたものだ。

コロネには自分流の食べ方があった。
まず頭の部分についているフィルムを剥がしてペロリと舐める。次にしっぽのクリームが入ってない部分をちぎって、頭の部分のクリームを付けて食べる。そのまま食べ進めていくと、クリームが押し出されていき、頭の部分から溢れそうになる。それを、大きい口を開けて一口。ふわふわのクリームとパン、幸せが口の中いっぱいに広がる。

...頭としっぽという表現で果たして伝わるのだろうか。何と呼べばいいのだろう。


すっかり物価高になってしまった現在では、フィルムが必要ないくらいクリームが減ってしまい、覗き込まないと入っているのかどうかすら分からない。しっぽから食べ進めてもクリームがはみ出ることはなくて、少し寂しかったけれど、幼き自分の楽しみを思い出せて良かった。

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