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【第7章】日本(大和)の心①

2023年10月出版『日月神示に学ぶ ひふみの生き方』の全文を各章・各チャプターごとに掲載しています。


今回は、第7章『日本(大和)の心』前編を掲載します。




◎すべてを和する大和やまとの心


縦には神と神界と和し、
横には人と環境と大和たいわして行くところにこそ、
生きの生命のうれしうれし
あるのであるぞ。(春の巻・第五十六帖)
 
弥栄いやさかが神のご意志ざぞ、神の働きざぞ、
まつりせる(まつり合う)者を善と言い、
それに反する者を悪と言うのざぞ、
人々のことごとまつり合わすはもとより、
神、幽、現(神界、幽界、現界)の大和たいわ
実践して行かねばならんのざぞ。(青葉の巻・第三帖)
 
天地不二てんちふじ神人合一しんじんごういつ
あめつちなり、つちあめなり、
不二ふじなり、アメツチなり、
神は人なり、人は神なり、
一体なり、神人かみひとなり。
神、幽、現(神界、幽界、現界)を通じ、
過、現、末(過去、現在、未来)を一貫して
神と人との大和合だいわごう
霊界と現界との大和合をなし、
光の国実現をもって教旨きょうし(教え)とせよ。(青葉の巻・第三帖)



神示では、〈闇の時代〉を〈光の時代〉へと導くこの岩戸開きのプロセスにおいて、日本という国と、私たち日本人に課せられた役割の重要性を繰り返し語っています。


私たち日本人の国民性である「協調性」や「空気を読む」と言った気質は、近代以降の社会ではまるで悪いことのように語られ、欧米人のように自分の意見をはっきりと伝え、主張する個人主義的な態度こそが、文明的で先進的な生き方なのだと思い込まされて来ました。(「NOと言えない日本人」という言葉も流行語になりました)


しかし、その結果現代社会に蔓延したのは、神示で言うところの「我良われよし」(自分さえ良ければいい)の精神と、他人への不信感や分断ばかりでした。


世界にむごたらしい戦争や災害が起きようと我関せず、政治や社会がどれほど腐敗しようと我関せず、他者と協調し、社会やコミュニティの調和のために空気を読んでいた日本人は、気がつけば自分の体裁のこと、自分のお金のこと、自分の仕事や恋愛のことばかり考えて生きるようになり、社会の調和のためではなく、人の顔色を窺い、自分が傷つかないために空気を読み合う怯えと恐れの事なかれ主義者・・・・・・・へと成り果てました。


文明的、先進的だと思い込み、追従し続けて来た欧米社会の個人主義や自由主義は、結果として自分と意見の違う人間を否定する分断社会を作り、不和が起これば相手を脅してゆすり合う裁判社会を作り、少しでも気に食わないことがあれば苦情を入れて相手を正そうとするクレーム社会を作り、良い意味での個人主義、自由主義とは名ばかりの身勝手さと他者への敵意に満ちたかくもストレスフルな社会を生み出してしまったのです。


神示には、「日本の人民、大和魂やまとだましいどこにあるのざ、大和魂とは神と人と解け合った姿ぞ」(松の巻・第八帖)「上も下も上下揃えてまつりてくれよ(中略)その心が大和魂ぞ」(富士の巻・第二十一帖)とあり、また前記したように「縦には神と神界と和し、横には人と環境と大和たいわして行くところにこそ、生きの生命のうれしうれしあるのであるぞ」とも言っています。


日本の古称である「大和やまと」とは、本来「人々のことごとまつり合わす」調和の心を表しており、ひいては神と人をはじめ、あらゆる領域、あらゆる存在同士をまつり合わせ、互いにあなない、和することが出来る〈ヒツグの民〉としての心のあり方を示しているのです。


本来日本人の持つ「協調性」や「曖昧さ」とは、決して他人の意見や考え方を否定せず、空気を読み合いながらそれぞれの個性を大切に守り、活かし合う素晴らしい精神性であり、他者への不信と分断に満ちたこの世界にこそ最も必要な生き方なのです。


◎日本は世界の雛型ひながた、地球は宇宙の雛型


外国の悪神あくがみが神の国が欲しくてならんのざ。
神の国より広いえた国いくらでもあるのに、
神の国が欲しいのは、
誠の元の国、根の国、物の成る国、
元の気の元の国、ちからの元の国、
光の国、真中まなかの国であるからぞ、
何もかも、神の国に向かって集まるようになっているのざぞ。
神の昔の世は、そうなっていたのざぞ。(夜明けの巻・第二帖)
 
神の国が本の国ざから、
神の国から改めるのざから、
一番つらいことになるのざぞ (天つ巻・第十雨六帖)



次に、日本という国と、私たち日本人の持つ役割についてもう少し深掘りして行きましょう。


神示では、日本とはこの地上世界の創生において最初に創られた場所であり、そこに住んでいた人々は創造主から繋がる光の神々直系の子孫であったと言います。


『日月神示』を世に降ろした霊団は現在も依代よりしろを変えて神示を降ろしており、青森出身のシャーマンである神人かみひと氏によって降ろされた『大日月地神示おおひつくしんじ』では、「地球にある問題は宇宙に見られる問題の雛型ひながたであるのじゃ(中略)宇宙の人々すべての因縁解消させる雛型創りさせるために、地球に来させて、それぞれに文明築かせて(中略)宇宙の雛型となる星創りて、調和図るための実験場といたしたのじゃ」とあり、私たち日本人を代表とする〈ヒツグの民〉の魂たちは、「唯一大神おおかみ靈団れいだんと取り次ぎ出来る(中略)王の御魂みたまでありますのじゃ」(以上すべて後巻・六十)と示されています。


つまり地球という星は、この宇宙(宇宙は一つではなく無数に存在しています)の縮図であるミクロコスモス=小宇宙としての役割と性質を持ち、さらにその中の日本という国、日本人という民族は、宇宙における元なる神の国、元なる神々の雛型的存在であり、それゆえ日本は元なる国、真ん中の国であり、世界の親国だと言うのです。


こうした関係性から、日本は後に創られた闇(ミツグ)の霊統の神々とその子孫たち(神示において「幽界人がいこくじん」と呼ばれる悪霊たち)からは最大の標的にされ、元なる国、神の国である日本の土地と日本人の波動をいかに落とし、日本人をいかに堕落させ、精神的、文化的に骨抜きにするかを歴史的主眼として来たのです。


また、宇宙は無限の入れ子構造であると述べたように、さらに日本列島は世界の雛形として五大陸を統べる形象をなしており、日本という国の中においてもさらなる小宇宙が展開され、それぞれの土地と世界の大陸はエネルギー的に呼応し、繋がっているのです。


つまり、「神の国が本の国ざから、神の国から改めるのざから、一番つらいことになるのざぞ」という神示のとおり、〈闇の時代〉を終わらせ、〈光の時代〉へと導くこの岩戸開きのプロセスにおいて、世界の雛形であり、宇宙における元なる神の国の雛型である日本を清め、日本人から生き方を改めて行くことで、その変化が世界→宇宙へと影響を与え、地球全体、宇宙全体の分離因子を浄化し、統合させることとなり、神・幽・現(神界、幽界、現界)、過・現・末(過去、現在、未来)の全領域を和合させ、弥栄させて行くことになるのです。


近代化と敗戦、そして経済大国からの転落と「失われた三十年」とも言われる長期的不況によって、日本文化や日本人としての尊厳は今や風前の灯火となりました。


そして今、悪神たちは核を伴った世界戦争を目論み、この終末的光景を前にして人々はなす術なく、深い無力感や絶望感に苛まれているかもしれません。


しかし、今こそ私たち日本人が世界の調和、宇宙の調和のために祈り、心のあり方、生き方を改めることで、それが人類全体の集合意識へと伝播でんぱし、この八方塞がりのような状況に風穴を開けることが出来るのです。
私たちはそのためにこの国に生まれた魂なのであり、その任務を思い出し、体現して行くことこそが、今の地球にとって最も必要とされていることなのです。



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