見出し画像

【第2章】苦しみの種類/怒り

2023年5月出版『目醒めの栞〜苦しみを終わらせる5つの智慧〜』の全文を各章・各チャプターごとに掲載しています。


今回は、第2章『苦しみの種類』から、チャプター1「怒り」を掲載します。




①怒り


最初の苦しみは「怒り」です。


怒りは、自分の考えや理想と、他人の言動や目の前の現実が大きく異なることから生じる感情です。


怒りはネガティブな感情の中でも特に強いエネルギーを持ち、激しい怒りに駆られた人間は聞く耳を持たず、火の車のように周囲を傷つけます。


特定の対象への怒りが積み重なり、慢性化すると「憎しみ」になり、もはやその感情は生きる原動力やアイデンティティと化し、ますます抜け出すことが困難になります。


怒りはしばしば「正義感」や「被害者意識」と結託し、自分の正当性や同情されるべき立場を声高に主張しようとします。
しかし、私たちが怒りを感じる時に決して忘れてはいけないのは、人はそれぞれ違う個性を生きている・・・・・・・・・・・・・・・・ということです。


人間は本来、一人一人が異なる魂を持ち、それぞれの目的や役割に合わせて独自の価値観、独自の正義を持っているものです。
地球に80億人いたら、80億の考え方、捉え方があり、それぞれが異なる視点からこの世界を見ているのです。


つまり、社会的に是とされるような「正義」や「正当性」を相手に主張しているつもりでも、それは単に相手にあなた自身の価値観を押し付け、「私の価値観の方が正しいのになぜそのとおりに従わないの?」と言っているのと同じことなのです。


この世界には、ただそれぞれの魂が選択し、それぞれの魂が体験したいと望んでいる人生があるだけであり、そこには一人一人の魂が表現すべき価値観と正義があります。
あなたはただあなたの正義を生き、ただあなたの価値観を生きてください。
誰かを正そうとしたり、わからせよう、打ち負かそうとすることは、その人の魂の個性や役割を否定することになるのです。


とは言え、私たちはもともと〈一つ〉であり、それぞれの魂は大いなる源(創造主意識)の分霊に過ぎません。
それぞれの魂が宇宙の根源意識そのものであり、〈一体自分とは何者なのか〉という原初的な欲求に自問自答を繰り返しながら、その無数の側面、無数の可能性を表現し、体験しているだけなのです。


誰かに怒りを覚えた時は、人はそれぞれ違う魂であると同時に、私たちはもともと〈一つ〉であり、あなた以外の存在もまたあなた自身であることを思い出してください。
これが宇宙の大いなるパラドックスであり、すべての存在の本質なのです。


また、闇の存在たちの支配によって私たちが忘れてしまった宇宙の原理の中で、最も重要となるのが「波動エネルギーの法則」です。


宇宙に存在するすべてのものは、粒子の振動である「波動エネルギー」によって構成されおり、波動エネルギーはその周波数(振動数)に見合った現実を創造したり、近しい周波数のエネルギーと共振し、引き寄せ合うという性質を持っています。


人間の思考や感情もまた波動エネルギーであり、実は私たちは毎分毎秒、自分自身が振動させている思考の周波数、感情の周波数と共振する現実を創り出しているのです。


つまり、日々あなたの身に起こる様々な出来事は、外側で自然発生的に起こっているのではなく、あなた自身の想念が創り出している投影だということです。(私たちは創造主の分霊であり、一人一人が常にその身を以て自分の宇宙、自分の世界を創造し続けているのです)


あなたが誰かに怒りを感じるなら、それはあなた自身の中にある分離意識の投影であり、相手はあなたがそれに気づくためのきっかけを与えてくれているに過ぎません。


すべての存在は〈一つ〉であり、他者は自分、あなたの写し鏡です。あなたがすべきことは、ただただ自分自身の内側にある「怒り」という反応・・を見つめ、それを手放す(ニュートラルな意識に立ち返る)ためのトレーニングなのです。


私たちは、対立と分断を終わらせるために生まれて来ました。
闇の存在たちの最大の目的は、私たちからネガティブエネルギーを引き出すことであり、そのために私たちの自尊心(自己肯定感)を抑圧することと、大衆同士を分断させ、争わせることです。


特に、協調性を重んじるあまり日本人が囚われがちな「常識的」「一般的」「平均的」「世間体」といった社会通念や、抑圧的な「善悪」「優劣」の概念の多くは、彼らが意図した社会デザインや宗教、教育から一方的に与えられ、植え付けられたものなのです。


「自由意思の尊重」という宇宙の大いなる倫理のもと、あなたはあなたの価値観を生き、相手は相手の価値観を生きる。本来この世界にあるのはそれだけであり、それぞれの価値観や生き方をジャッジしたり、否定する権利など誰にもないのです。


人はそれぞれの個性を表現し、体験しています。自分とは違う他者を赦し、それぞれの違いを認め、その差異を楽しんでください。
愛と調和に基づいた人間関係を心がけ、すべての存在は〈一つ〉であり、他者もまた自分自身であることを常に意識することが大切です。


◎怒りを感じた時の宣言
「私はこの怒りを手放します。ありがとう。」(目を閉じて繰り返す)




『目醒めの栞〜苦しみを終わらせる5つの智慧〜』は以下ページにて販売中です。
https://nayutabooks.base.shop/items/7149410

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?