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世界観 #2 - 「世界統一政府、初代大統領」

「世界平和の実現」を掲げるオカモト財閥の会長、SATOJI。

あまりに衝撃的な事件、人々がショックから身体が固まっている中、そのSATOJIの対応の初動は目を見張る速さだった。

自社製のアンドロイドやロボットを駆使した、瓦礫の下敷きとなった人々の救出活動。
体の一部を失い生命の危機に瀕した人々への、人口臓器や義体の提供。
倒壊した街の復旧作業や、衣食住の確保、医療の提供。

これら全てを、SATOJIをはじめとしたオカモト財閥は並はずれた財力、技術力、行動力、そして判断力を持って、瞬く間に遂行した。

人々に何の見返りも求めることをせず、オカモト財閥の自己負担で。
歴史上存在した如何なる組織にも、このような偉業は成し遂げられなかっただろう。
人々はオカモト財閥に感謝してもしきれなかった。

SATOJIは、混沌の時代で希望を失った人々にとって光そして希望となり、歴史上有数の偉大な人物としてその名を世界に轟かせた。

世界中を震撼させた事件からまもなく、各国のゲリラ集団の暴行は拍車を掛けて増していき、治安の維持は困難。各国のインフラが大きく損傷したのもあり、各国の経済活動も停滞。

自国だけでは大勢の維持が難しいと判断した国々は、今こそ一致団結すべく、世界平和をトッププライオリティとする「世界統一政府」を新たに樹立することを合意した。各国が協力し、世界全体の公益を追求できるように。

世界の人類は、新たな指導者を必要としていた。
もはや悩む余地はなく、誰もが1人の男を思い浮かべていた。

平和の象徴となったSATOJIに最大限の敬意と感謝を込めて…

全会一致で、SATOJIは「世界統一政府初代大統領」に就任するのだった。

世界統一政府の本機能はSATOJIの住む東京に置かれ、東京は世界の中心地となっていく。

(続く。。。)

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