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世界観#4:世界一企業、オカモト財閥

202X年。目まぐるしく変化が訪れるこの時代に、一人の男が大志を抱き立ち上がった。
そう、SATOJI OKAMOTOだ。

元々大企業でエンジニアとして働いていたSATOJIは、一念発起し、会社を立ち上げる。
後のオカモト・ロボティクスだ。

小さなガレージベンチャーではあったが、その技術力は評価され巷で注目を浴びた。しかし、既得権益が蔓延る大手の圧力もあり、大きな波には乗れず細々と生計を立てながら技術開発に勤しんでいた。

時は流れ、204X年。そんなSATOJIの会社に転機が訪れる。「ロボット革命」である。
オカモト・ロボティクスはこの波を見事に乗りこなした。
主に医療の分野におけるロボットベンチャーとして急成長し、世界からも注目される企業になりつつあった。

ただし、技術が人々の生活を一新していく一方、貧富の差は更に拡大。
貧困に苦しめられる人々による、ゲリラ・テロ集団が次々と誕生する。
そして、2058年に例の人類史上最悪のテロ事件が勃発したのだった。

ここで負傷した人々を迅速に救い出した組織こそが、医療ロボット開発において実力をつけていたオカモト・ロボティクスだった。

身体の一部を失った人々にメカ義体を提供。
多くの命を救うと、その功績が認められ、急成長。
瞬く間にロボット産業でシェア世界一にのし上がり、次々と関連産業に事業を拡大して、名実共に世界のトップ企業へと上り詰めたのだ。

その後、オカモト・ロボティクスは、AI制御で動く「アンドロイド」や「ロボット」の開発・普及に注力。強靭なボディと人間をも凌駕する知能を持ち合わせ、さながら人間のように挙動する彼らは、人類の生活を一変させた。肉体労働から解放する手として、未開拓なエリアを探索する目として、そして心に寄り添う仲間として、人々の生活に欠かせないものになった。

生体医工学の領域においても、人類を苦しめた難病の新たな治療法や人工臓器の開発など、工学的なアプローチで医学分野の進歩を牽引。より高機能な義体が開発されることで、自ら進んで「サイボーグ」になる人類が増加したのだった。

それに伴い、サイボーグ、ロボット、アンドロイドを最大限活かすためにも、東京を始めとした主要都市のスマートシティ化も推し進める。社会の隅々に情報通信網とセンサーを配備し、あらゆるモノが情報連携され、人間の介在なしに自律的な判断や最適制御がなされるようになったのだ。

先進各国が東京に習って技術進化していく中、オカモト財閥は発展途上国への出資やインフラ投資にも着手する。金銭はもちろんのこと、技術支援も惜しみなく提供し、支援された国々は徐々に発展していった。

東京に位置するのは、世界統一政府による権力と、世界一の時価総額を誇るオカモト財閥が誇る技術力。2つの力はとてつもない推進力を発揮し人類の文明を発展させていく。

そして、物語は2088年。世界で大きなうねりを生むものたちが動き出す。。。

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