zine garden庭 vol1 に参加して。
小学校に入学し、勉強机が与えられてから、机に向かって何かを書くという行為が気に入って、家にいる時はもっぱら机に向かって勉強したり、本を読んだり、何かしら書いていた。
4人兄妹で賑やかな家に育ち、個人の部屋は当時はなく、自分の机と椅子のある空間だけが、1人静かに、兄や妹に絡まれることなく過ごせる場所だったのも机に向かう大きな理由だったと思う。
小学校2、3年生の時だったと思うがアンネフランクの自伝を読み(漫画版)日記帳にキティという名前をつけて書いていたアンネの真似をして、わたしもおんなじ名前をつけて、日記を書いていた。キティにあてた手紙を書いたり、詩を書いたり。すごく楽しかったのを覚えている。
(が、この日記が兄たちに見つかり、日記に名前をつけるなんて、お前は変だのおかしいだの言われてザックリ傷ついたわたしは、ぴたっと日記をやめてしまうのでした。)
時は流れて中学生の時に、我が家にパソコンがやってきた。
Windows95とかだったはず。
わたしは、チャットで好きなバンドの話をするのが楽しくて、あっという間にブラインドタッチができるようになり、インターネットの海をどんどん突き進んでいた。
その中に、いろんな人たちが詩を投稿するきれいな色のサイトを見つけて、いそいそと作った詩を投稿していた。
(この頃は妹と2人部屋になり、ノートを見られることはなかった。)
管理人さんが載せてくれた自分の詩が、ネットにアップされる感動と喜び、少しの恥ずかしさをひっそりと味わっていた。
もうそのサイトは閉鎖されてしまったし、
詩を書いたノートもどこかへいってしまい、内容もほとんど覚えていないけれど、
zine garden庭 vol1の製本されたものを受け取って、自分のページを見たときに、
あの時の感情が蘇ってきた。
感動と喜び、ちょっとの恥ずかしさ。
書くたのしさを思い出させてくれて、
ただそのままを受け入れてもらえた。
お庭の一部になった。それが嬉しかった。
祐子さんはじめとする関わった全てのみなさんに、感謝と、祝福をおくります。
なゆた
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