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推し活なるもの。

所謂バンギャル(ヴィジュアル系バンドが好きな人)である私。
元々オタク気質なので本当にのめり込むとずっと好きである。
今年でもう25年、四半世紀もバンギャルをやっている事になる。14歳からなので、物心ついた後と思うと人生の殆どかもしれない。

バンギャルと聞くと、X JAPANやLUNA SEAクラスの大御所か、都内近郊の箱でバンバンやってる若い(つっても今だとちゃんと音楽勉強してからのアラサーとかが多いけど)バンドに足繁く行くか、みたいなイメージが強いかもしれないが、私は第2次ヴィジュアル系ブームのメジャギャ(メジャーデビュー組のファン)で、よくいるヴィジュアル系っぽいボーカル(わかりやすく言えば鬼龍院翔のような)はそんなに刺さらないのでそのイメージからは遠いかもしれない。

とは言え、バンギャルも様々なので、私のような人もたくさんいる。少なくとも、適当にLINEを送って許される友人に多いのは同じバンドを通ってきたバンギャル。

特に、ちょっとメタルの要素を通ってきたメロディアスなボーカルが目立つバンドが好きだ。ツインギターだとなお良い。
その、頂点に私が置くのがLa'cryma Christiである。
ツインギターも、ツインリード的でリフも重なり合う、プログレ臭いところもあるのにどこかポップなのだ。HIROさんが天才過ぎて崇拝されがちだけど、KOJIの音がまとめ役だったりするところが本当に好きで、KOJIの持ってくるコード進行が地味ながら効いている。彼は私の一番好きなギタリストだ。
その次に好きなのはPIERROT。PIERROTはメタル味はあんまないけど、音楽理論をぶっ壊してくる感じの作りがたまらない。みんな好きだけど、アイジの曲にキリトの詩が乗るのが特に好き。
メタル味と言えばRaphaelも好き。華月は顔が似てると本当に言われまくったけどw 有紀の歌をお手本にしていた。
あと、今はUCHUSENTAI:NOIZに行っているくらい(NOIZはいつまでも新参気分だけど、すっかり古参になっていた)。これもちょっとメタルっぽくて、ツインリードっぽいギターだね。

そんで、近年はずっとKOJIのやっているバンドやユニットを聴いていた。
といっても、ALICE IN MENSWEARは1度しか見られなかったんだけど。

お気付きの方も多いだろう。
好きなバンドマンが死ぬ、を、2度経験した。
華月は突然に、KOJIは準備万端に。
それ以外にも、亡くなっている人の多い界隈だと思う。機材車の事故だったり、繊細すぎる人だったり。

私自身は、死生観が少しだけ変わり者の自覚はあって、そんなに「悲しい」は大きくない。
なにせ自身が常に希死念慮と同居しているので、死が悪いことだとは思っていない。
生まれたからには絶対いつか死ぬし。
しかしながら、埋められない「なにか」はやっぱりあって、あの人いないんだな、っていう穴をそっと眺めながら生きている。

とりわけ、人生におけるKOJIの比重が大きすぎたので、ボコボコそこら中に穴がある。
もとより、ミュージシャンとして好きだったから、ライブがないのと新曲が増えないの以外は、今あるものを飲み込めないスルメのように齧るんだけど。
生身に会えないことはそこまでしんどくない。音源も映像もしこたま持ってるし。
ライブも、KOJIは擬似ツインギターシステムなる、アンプから自分の演奏が流れる装置を構築してから逝ったので、ALICE IN MENSWEARのライブは少なくともまだ1回はあるらしい。
それ以外の、NOIZや、Psycho le Cémuとかも好きなんだけど、こういうバンドのライブもあるし、生きる目的はバンドだけじゃない。

だから、すぐにどうこうってことはないけど、なんだか虚無だな。と思うのだった。

サポートとしてくれると生き延びられます。