私が狩猟を続ける理由
「何故やってるんですか?」
私は2020年に狩猟免許を取得し、2023年まで勉強させてもらいながら狩猟を続けています。鹿、猪、ハクビシン、アナグマ、、などなど。
お肉として頂くのはもちろん、皮を自力でなめして日用品にしてみたり、肉醤という肉で作る醤油を作ってみたり。
はじめてお会いする方に私が狩猟を行っていることを話すと、80%くらいの確率でこの「なぜやっているのか?」という質問を受けます。
どう答えるのがいいのか
どうやって答えていたかというと、こんな感じです。
野菜や肉に比べて、肉は手元に届くまでの状況を知らない、知りたいから
前から興味があり、試しにやってみたら今まで続いた
生活に根ざした活動を大切にしたいから
これら全て嘘ではないけどしっくりこない、腑に落ちない回答でした。
不誠実な受け答えでした。すみませんでした。
面白い本に出会えた
ずっと気になっていたけど読めていなくて、2022年の年末にやっと読んだ本「ゼロからトースターを作ってみた結果」(トーマス・トウェイツ著)が最高に面白かった。
地球上の方全員に読んでほしいと思うくらい面白かったのですが、その中で、かなりヒントになる言葉を見つけました。
私たち現代人はトースター含め、当たり前のように、とっても便利な道具に囲まれて暮らしています。でも、それらを作ることができる、もしくは原理を理解している人間は本当に少ない。
例えば私が月に行って、月のうさぎに人類の科学力を証明しようとしても何も証明できない。何故なら普段使っている便利な道具がどう作られているのか、原材料は何なのか知らないから。
つまり、私は便利な道具を使っているだけで、自分自身は全く賢くないし強くもないってことです!(自らの力で餅をついているウサギの方が賢いのかもしれません)
なぜ狩猟をするのか
本の言葉をお借りすると、「実践的能力を身につけて強く生きたい」だから私は狩猟をやっている、という回答になります。
20歳序盤まで、実践的能力から離れた勉強や暮らしをしていました。
大学を卒業するくらいまで「社会で生きるための強さ」=「大学で学んだ知識」と思って、頑張って机に向かって勉強してきました。
でも就職して働き始めて、全然自分は強くなかった。
そのことに気付いたのと同時に、見学させてもらった猟友会の方達の力強さ、パワーに目が眩みました。
私がそれまで知っていた強さとはベクトルが違いすぎて、カッコよくて素敵だった。
山を走り回っている動物を捕まえて殺して解体して肉にする。
言葉にすると4工程ですが、実際やってみると、もっともっともっと、考えることやることがあります。
これができるようになったら、なんでもできるような気がするし、なんでも新しく始められそうな気がしています。
その練習をする場所として、今私が狩猟に取り組めていること、教えてくれる猟友会の方がいることは、とても有り難いことだと感じています。
こうした恵まれた環境に身を置いて、やりたいことに取り組めていることへの感謝を忘れずに、頂いたものを何らかの形で返すことができれば、さらに幸せです。
長くなりましたが
私が思う「強い」存在になって、より楽しく楽に、生きたい。
だから今後も狩猟は続けます。
おわり
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