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石のはなし/Iolite

アイオライト Iolite

菫(すみれ)色の落ち着いた青紫色が魅力のアイオライトは、ギリシャ語の「ion(菫色)」と「lithos(石)」が語源といわれています。
またアイオライトには多色性があり、表から見ると美しい青紫色、違う角度から見ると無色に近い青色や黄色などと、見る角度や光によって色味が異なって見えるのも特徴です。
そのため鉱物学的には「コーディエライト」という名称ですが、「ダイクロアイト(2つの色を持つ石)」とも呼ばれています。

その昔、日光の当たる角度によって色を変える石の特徴から大海原を航海するバイキングがアイオライトを羅針盤代わりに使用していた、という逸話が残っているように、古くから航海の無事を祈るお守りとされてきたといわれています。

硬度もあり、紫外線や薬品に対する耐性もある扱いやすい石ではありますが、超音波洗浄は向きません。

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