ex彼氏

あんなに小柄だった従兄弟が今ではもう私よりも背が高くて、そして今日、卒業したみたい、

お別れの季節がきたね、



煙草は嫌いなのになぜか彼に混ざった煙草の匂いは大好きだった、

スマホケースに挟んでいた写真は抜いたのに、お揃いのピアスも付け替えたのに、それなのに、彼のその安心する匂いだけは忘れられなくて、
今でもバカデカい、いびきをかいて寝てる彼が隣に居るんじゃないかと思ってしまうことがある、

つい最近まで1番近い存在だったのが、なにかがズレてしまった瞬間、他人よりも遠い存在になってしまうなんて、
もう終わっているのに、本当に終わってしまう気がして句読点を打てずにいる、

そして、わたしは銀杏BOYZを聴いて大号泣する事でしか、変わらない生活の中で変わってしまったものを認められないようで、

正直、もう一度があったのならば、って
お互い変わっていければ、あの時こうしてれば、なんて、後悔と諦めを行ったり来たりしている

それでも、これでよかったと思ってる
去るものを追わないのが私の性分でね、

最後の最後に、抱きしめたかった、
愛していたからこそ、今のわたしは彼の幸せを本気で願える強さがある、

彼には笑顔でいて欲しい、どうか笑顔でいてね。

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