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「非正規さん」って本人に呼びかけること、ホントにあるの?

こんなニュースがありました。

非正規に分類されますけど、いまや地方自治体の多くでは、かつて「非常勤」と呼ばれていた人の多くは会計年度任用職員(会計年度さん)なのではないかと思います。

当然ながら本人に向けて「非常勤さん」とか「会計年度さん」って呼ぶのは、問題外だと思います。なぜ名前で呼ばないの?って話ですよ。

昔、織田裕二が主演した「県庁の星」という、エリート県庁職員が、役所の施策で地元のスーパーマーケットに派遣されて苦労しながらも奮闘する映画(原作は同名小説)がありましたが、民間企業に場違いな公務員が一時的にjoinしたりすると、周りから「県庁さん」って呼ばれたりするんです。

陰口ならともかく、それを本人への呼びかけに使われたら、どうですかね?本人に、「非正規さん」とか「会計年度さん」って呼びかけるってことはそういうことなんでしょう。

もっとも、本人への呼びかけではなく、職員のカテゴライズ上、「会計年度さんは●●なので、●●」みたいな会話をすることは、当然あり得ると思われます。

とはいえ、このニュースを見るたびに、本当に切なくなります。かつての非常勤、現在の会計年度職員って、役所の仕事の悪い部分(膿みたいなもの)が思いっきり出てるとしか、本当に言いようがないと思えるからです。

こんなnoteの一記事でとても書ききれる話ではありませんが、一言でいうなら、正規(常勤)職員には強力なメンバーシップ制を敷き、それに入れない人と明確な差別。一度メンバーに入ってしまえば、どんなに問題があってもよほどのことがない限り追い出されない。

この構図が、役所の活力をそぎ、また、外から様々に批判される要因になっています。いずれ、そうしたことも丁寧に書いてみたいと思いますが…。

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