アメリカンシードは怪物なのか

こんにちは競馬解雇です。

明日の無敗の三冠達成(予定)を前に、本日も気になる馬が出走していた。

その名はアメリカンシード 父タピット 母父はストームキャット系   アメリカンの美味しいとこ取りし続けたような血統だ。

芝の新馬戦を勝った後も、芝で使い続けられ、それなりの相手にそれなりの競馬をしてGI皐月賞まで出走。一休みした後、ダントツ人気で出走した自己条件で惨敗し再度休みに入っていた。

そして初ダートで臨んだ今回の1勝クラスを、特に強く追ったわけでもなく促した程度で1.48.6秒で走り切り、上りは3ハロンは34.7と驚異のパフォーマンスを見せた。(※ちなみにダ1800m以上で34秒台を出したのは史上2頭目)

さて、今回のこのタイム、強いというのは明らかにわかる。そしておそらくは2勝クラスも難なく突破するであろうことは、多少競馬をかじった人たちならわかる。

そこで、今回のパフォーマンスはどれほどのものだったのかを時計ベースではあるが考察してみる。

まず本日実施されたダート競争のタイムが通常の良馬場開催よりどれだけ早いのか確認してみた結果。(2歳戦は省く)
7R    1.11.2(2019以降同クラス良馬場平均タイム1.12.2) -1.0秒
11R  1.09.4(2019以降OPクラス良馬場平均タイム1.10.6) -1.2秒
12R  1.23.5(2019以降同クラス良馬場平均タイム1.23.5) -1.0秒


平均して1秒以上早い馬場状態だったことが伺える。
今回はそんな中で、最も条件を厳しくするために、11Rの-1.2秒の馬場差を用いてアメリカンシードのタイムを再計算する。


11Rは1200m戦で-1.2秒だったため、100mあたり0.1秒の馬場差であると計算できる。
これを1800mに置き換えると1.8秒の馬場差となり、アメリカンシードの1.48.6は良馬場であれば1.50.4(1.48.6+1.8)程度で走破できたと予想できる。(※ちなみに上り3ハロンについてであるが、今年はなぜか京都のダートの上りが早い傾向にある。競馬解雇はなぜこうなっているのか理由を知らないので計算は行っていない。)


次にこの良馬場想定の1.50.4がどのクラスに通用するのか、であるが、
京都ダ1800mの平均勝ち時計は以下のとおりである。(2019年以降)

1勝クラス 1.52.6
2勝クラス 1.51.5
重賞    1.49.8(京都1800OPは3歳戦しかなかったため)

今回のレース、アメリカンシードが最後は持ったままだったことを考慮すると、十分重賞レベルにはありそうな気がする。
また潜在能力はまだまだ未知数であるが、上積みが残されているのであればGIにも出走可能な器かもしれない。
ただし、今後も課題は多い、良馬場対応、逃げ以外の脚質、他会場でのレースなど頑張って攻略してほしい。

3歳のこの時点でこれだけ走れれば十分怪物だぜとなるのか、まぁ案外そんなものなのかとなるのかは皆様の思い一つ。
長く活躍し続けるような血統ではなさそうなので、絶対王者とかは難しそうだが、キング不在のダート界の新星になれば面白い。
松山Jも3冠達成後にこんな馬に出会うなんて、今年は持ってるね。


おまけ

父タピット全体の傾向として、3勝クラスまではなかなかのパフォーマンスでクラス突破していく傾向にあるが、OP戦以降になると突如としてパフォーマンスを低下させる馬が多い。さてこの馬はどうなのだろうか。



後日youtubeで動画作りました良ければ見てください。


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