ダノンザキッド 東スポ杯2歳S 今年も2戦2勝

こんにちは競馬解雇です。
いつも読んでいただきありがとうございます。

色々な予想ファクターはタイム分析の上に成り立つ!
まずレースタイムを分析しようぜ!をコンセプトに皆さんにとって「痒い所に手が届く馬」を分析していきたいと思って記事を書いています。

=余談=
昨年のコントレイルに引き続き今年も2戦2勝で東スポ杯制覇が達成されました。近10年でこのレースを2戦2勝している馬は大体GⅠまで届いていますので、戦績という意味では注目です。
(近10年の2戦2勝馬)
ディープブリランテ
サトノクラウン
ワグネリアン
コントレイル

(最もすごい3戦3勝で制した、コディーノについては触れないでおく)
それでは本編をどうぞ。


【東スポ杯2歳S分析】

~血統~
ダノンザキッド
父 ジャスタウェイ
母 エピックラヴ  母父 ダンシリ

ジャスタウェイは一昨年のヴェロックスが代表産駒ですね。
似た感じで大きな走りをする馬ですので、クラシック路線には乗ってくる気はしますが、やはり同じく一歩足りない感じもする。
ダノックスさんの大舞台では結果出ない感が更にその思いを加速させます。



~馬場傾向・タイム分析~
※分析方法は以下の手順で実施
①各レースの過去5年同クラス平均勝ち時計とのタイム差を比較
②比較したタイム差を100m単位で算出
③100mあたりの馬場差の平均値を算出(当日の馬場傾向が出る)
④馬場差を分析レースの距離に落とし込む(当日の想定タイムが出る)
⑤実際の走破タイムとの差を比較する(想定タイムより早い?遅い?)


当日は新馬戦と東スポ杯を除き3鞍の芝レースが実施された。

各芝レースの内容が以下の通り。

条件 距離 
勝ち馬の全体時計(決勝タイム・クラス平均)
上り3ハロン時計(決勝タイム・クラス平均)
の順で記載
(※2015年以降同クラス同時期良馬場平均)

2R 2歳牝馬未勝利 1600m 
  全体タイム    (1.34.5・1.35.4) -0.9
  上がり3ハロン  (33.7・34.4) -0.7
4R 2歳未勝利   2000m 
  全体タイム    (2.00.9・2.02.3) -1.4
  上がり3ハロン  (34.5・34.5) ±0
12R 3歳以上2勝クラス 1400m
  全体タイム    (1.21.7・1.21.3) +0.4
  上がり3ハロン  (33.7・33.7) ±0


このタイム差を100m辺りで計算すると
それぞれ
全体  (-0.06、-0.07、+0.03) 平均(-0.03)
上がり (-0.117,±0、±0)  平均(-0.039)

となる。

以上の結果からわかる当日の芝の傾向は
全体時計 平均
上り時計 平均

それぞれの平均を東スポ杯の距離
(全体1800m×-0.03)
(上がり600m×-0.039)
で換算すると当日の馬場差が計算されることとなる。

計算すると
全体時計で-0.6
上り時計で-0.2 
 
となる。
(※切り上げ下げの関係から多少の誤差はお許しください。)

次に、この計算結果を過去5年の東スポ杯平均勝ち時計に入力する。
(※平均は2015年以降良馬場開催)

平均勝ち時計は

全体時計で 1.46.8  (クラス平均タイム)
上り時計で 33.6  (クラス平均タイム)

これに馬場差(全体-0.6、上り-0.2)を入力すると

全体時計  1.46.2 (想定決勝タイム)
上り時計  33.4  (想定上りタイム) 
  

この算出結果が、
この日の東スポ杯の予想勝ち時計となる。

実際の決勝タイムは

全体時計  1.47.5
上り時計  33.5 
   

つまりダノンザキッドは

全体時計で想定より「1.3秒」遅く
上り時計で想定より「0.1秒」遅く
走ったこととなる。


~考察~
個人的には少し微妙です。
完全休み明け、大幅体重増の内容からまだまだ本調子では無かったのはわかりますが、物足りなさが大きい。
レフトゥバーズの記事でも書いたように、この週末はそこそこ良いタイムが出る2歳戦が多くありました。その中で、このレースだけは異様に時計が遅く、だからと言って上りが早いわけでもない。
感覚で意見を言うのは好きではありませんが、最後の直線も突き放すような感じでもなかった。
プラス面としては、初戦と違い逸走するようなところが無かったのは良かったところ。また大きい馬の割に余裕で先行できる操縦性の良さはこの馬のストロングポイントなんだろう。


~おわりに~
このように競馬解雇では、毎週気になった馬のレース分析をしています。


血統、パドック、馬体、展開読み、ローテーション等その他諸々多くの予想ファクターは、その時々の条件で大きくその信頼度を変化させます。
ただし「時計(タイム)」、これはただの結果でしかないので、その中身には揺るぎない事実しかありません。

未来を「予想する」ファクターばかりに捕らわれず、日々のレースの事実を集めることを目標にこれからも分析を行っていきます。

今回も痒い所に手が届く内容になっていれば幸いです。

良ければまた読んでください。それではまた。

※競馬解雇は予想屋ではありません。

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