レイパパレ チャレンジカップ タイム分析 底見えた?

こんにちは競馬解雇です。
いつも読んでいただきありがとうございます。

様々な予想ファクターは良質なタイム分析の上に成り立つ!
「まずはタイムを分析からやろうぜ!」をコンセプトに皆さんにとって「痒い所に手が届く馬」を分析していきたいと思って記事を書いています。


=余談=

歴史に残る一戦。
2020年のジャパンカップはアーモンドアイの現役最強を皆さんに強く焼き付け終わりました。
一方で、このレースは同時に2頭の「無敗馬」が「無敗馬では無くなった」レースとしても今後名を残していくレースとなります。
無敗馬というのは競馬ファンに多くのワクワクや興奮を与えてくれる存在。
同世代のスーパーエリート3冠馬の連勝記録はストップしたが、この世代にはもう1頭、競馬ファンを興奮させている馬が存在している。
それが「レイパパレ」。今回は重賞に届いたレースぶりを分析していきたい。

それでは本編をどうぞ。

【チャレンジカップ分析】

~血統~
レイパパレ
父 ディープインパクト
母 シェルズレイ  母父 クロフネ

クロフネはやっぱり良いね!


~馬場傾向・タイム分析~

※分析方法は以下の手順で実施

①過去5年の平均勝ち時計とのタイム差を計算
 (クラス平均1.00.0で決勝タイム59.0なら1秒がタイム差)
②比較したタイム差を100m単位で算出
 (レースが1000mだった場合、100mあたり-0.1のタイム差)
③100mのタイム差の平均値を算出
 (他のレースの分析結果が-0.1、-0.2、±0の場合-0.1が平均値)
④平均値を分析レースの距離で計算
 (1600mのレースを分析する場合、-0.1×16=-1.6秒)
⑤計算結果をクラス平均値に入力
 (クラス平均が1.36.0の時-1.6を入力=1.34.4)
⑥実際の走破タイムとの差を比較する
 (分析レースのタイムが1.33.0ならば想定より1.4早いとなる)

①~③で当日の馬場傾向を算出します。
これにより当日が時計がかかる馬場なのか早い馬場なのかがわかります。
④~⑥で馬場差を加味した上で、実際の走破時計を分析します。



当日は新馬戦とチャレンジカップを除き3鞍の芝レースが実施された。

各芝レースの内容が以下の通り。

条件 距離 
勝ち馬の全体時計(決勝タイム・クラス平均)
上り3ハロン時計(決勝タイム・クラス平均)
の順で記載
(※2015年以降同クラス同時期良馬場平均)

3R 2歳未勝利  1400m 
  全体タイム    (1.21.9・1.22.5) -0.6
  上がり3ハロン  (34.4・35.4)-1.0
4R 2歳未勝利   1800m 
  全体タイム    (1.47.5・1.48.4) -0.9
  上がり3ハロン  (34.0・34.7) -0.7
8R 3歳以上2勝クラス 2000m
  全体タイム    (2.01.0・2.01.5) -0.5
  上がり3ハロン  (35.3・34.3) +1.0


このタイム差を100m辺りで計算すると
それぞれ
全体  (-0.04、-0.05、-0.03) 平均(-0.04)
上がり (-0.167、-0.117、+0.167)平均(-0.039)

となる。

以上の結果からわかる当日の芝の傾向は
全体時計 平均~少し早い
上り時計 平均~少し早い

それぞれの平均をチャレンジカップの距離
(全体2000m×-0.04)
(上がり600m×-0.039)

で換算すると当日の馬場差が計算されることとなる。

計算すると
全体時計で-0.8
上り時計で-0.2
   
となる。
(※切り上げ下げの関係から多少の誤差はお許しください。)

次に、この計算結果を過去5年の同クラス平均勝ち時計に入力する。
(※平均は2015年以降良馬場開催)


チャレンジカップの平均勝ち時計

全体時計で 1.58.7(クラス平均タイム)
上り時計で 34.1 (クラス平均タイム)

これに馬場差(全体-0.8、上り-0.2)を入力すると

全体時計  1.57.9 (想定決勝タイム)
上り時計  33.9  (想定上りタイム)
   

この算出結果が、
この日のチャレンジカップの予想勝ち時計となる。

実際の決勝タイムは

全体時計  1.59.9
上り時計  34.4
    

つまりレイパパレは

全体時計で想定より「2.0秒」遅く
上り時計で想定より「0.5秒」遅く

走ったこととなる。


~考察~
今回、決勝線付近の見た目としては「完勝」だったと思う。
だが、道中のラップや先行馬に突っかかる馬が居なかったという内容をみればスローの前残りだったとも言える。
仮にスローの前残りだったとするのであれば、やはり上り時計がかなり物足りない。
過去のチャレンジカップの平均時計よりも遅く走っているにも関わらず、上り時計も足りないとなると、すなわちそれは能力が怪しいことになる。
ポジティブ目に見ると、今回は非常に折り合いが悪かった。そういった部分での消耗がかなりあったと考えれば、多少のおまけ的見方もできるが、折り合いからの消耗度合なんて誰も計算できない。
個人的には計算できないものに、大事なお金はかけられないので、あまりそういったことは考慮しないようにしている。私はタイムのみで判断する。


~おわりに~
このように競馬解雇では、毎週気になった馬のレース分析をしています。


血統、パドック、馬体、展開読み、ローテーション等その他諸々多くの予想ファクターは、その時々の条件で大きくその信頼度を変化させます。
ただし「時計(タイム)」、これはただの結果でしかないので、その中身には揺るぎない事実しかありません。

未来を「想像する」ファクターを使う事前段階として、必ず時計(タイム)の評価は必須となりますので、ここを疎かにすることは絶対にできません。
だって、どこまで行こうが競馬はタイム競争の範疇を超えることはありませんからね。

はい、今回も痒い所に手が届く内容になっていれば幸いです。

良ければまた読んでください。それではまた。

※競馬解雇は予想屋ではありません。

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