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ミッドサマー

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『ヘレディタリー 継承』のアリ・アスター監督最新作…って聞くだけで昨年からめちゃくちゃ期待していた本作。発表された時点では日本での公開があやふやな状態で、公開決まったー!と思ったらこの新型ウィルス。こんな不安定なタイミングに、監督自身が「みんなを不安な気持ちにさせたいな」とか言ってるこの映画がどう受け入れられるのか…?と思ったらまさかの大ヒットで。世の中わからんもんです。

けど観てみたら、これホラーじゃないんですね!フォーク…?ヒーリング…?なんかもう優しさすら感じてしまって。あの村に着いたあたりまでは「何が起きるねん…」と、視界に入るもの全てが拷問具に見えてビクビクしてたのですが。ヤギさん、牛さんの姿が映ると「殺されない?乳製品のためだから殺されないよね??」とか気が気じゃなかった。前日観た『1917』では牛さんがたくさん死んでいたので、この映画では幸せそうでよかった。

バチあたりな奴やルールを守らない奴には鉄槌をくらわし、心が傷つきまくってる主人公にはとことん優しい…素晴らしいですね。「ああこいつは殺されるな」って納得のウィル・ポールターは2013年の『なんちゃって家族』がめちゃくちゃ好きなので出世してうれしい。

『ヘレディタリー 継承』もそうでしたが観終わってしばらく経ってもずっと頭にこびりついてる。最後まで観ると冒頭の妹のエピソードが一番怖い、ってところが肝ですね。そっちの方が現実なのにあり得ないぐらい理不尽で。またあの村に行きたい…と思ってしまう。

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