久々に徒然と
深夜に染めながら
徒然と想うこと
博物館に収蔵されているような
染や織、刺繍など
荘厳だったり緻密だったり
決して今では再現できないような…と
形容されることが多い
なぜ、そんなものが作れたのだろう
命がかかっていたからだろう、か
例えば献上されるものであったならば
期限や、間違いなどあってはいけない
琉球王朝時代にも
人頭税という税が課せられ
織られた織物など、本当に美しい
昔、韓国に行った時
ポジャギというパッチワークや
恐ろしく細かい刺繍を見た
韓国は、当時世界で一番
男尊女卑が厳しいところだったそう
手を動かすことが
当時の女性にとっては
救いだったのではないか
ひと針ひと針から
そんなことを感じる
そんなことを想いながら
現在染めるわたしは
日々もちろん様々なことを想う訳で
それは決して美しいものばかりではない
(美しく染めたいと思ってますが、それでも)
痛かったり、醜かったり、する
それらがヘドロのように溜まり
肥料となり、そこで咲く花は
嘘のように純白で綺麗であってほしい
まるで、蓮の花のように
澱も濁りも含んでいるからこその、美しさ
そして
命がけとはいかなくても
身を投じるくらいの想いで
染めていたい
せめて真摯に、ちゃんと
相反するような気持ちだけれど
両方持ちながら
手を動かし続けたい