中銀カプセルタワービル、無印カプセル第13期。

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最近の記事

カリオストロの城だった

 取り返しのつかないことをしてしまった。しかも自分の手で、わざわざ。生活していくのに全く支障はないものの、それなりに強い後悔が押し寄せてきている。あ〜〜〜なんでこんなことしちゃったかな!!このまま終わりにするのではオチも何もなくて悲しすぎるから、せめて書き物のネタにしてやろうと思う。  今や一見して映画のチケットと認識することも難しいほど真っ黒になってしまったそれは、こうなる前は『ルパン三世 カリオストロの城』のチケットだった。この映画をレイトショーで観たのは2020年7月

    • カプセルロスから立ち直れない#2

       2019年6月22日、タイムラインに流れてきた写真が私と中銀カプセルタワーとの出会いだった。そこに綴られたカプセルでの暮らしは現代日本ではないどこか別の世界線のことみたいで、常日頃から非日常を求めがちな私のオタク心は、この手の話にものすごく弱かった。マンスリーの賃貸を申し込むことができるらしく、「気になる人は今すぐ連絡した方がいい」と締め括られていた。とはいえ、その時点では一連のツイートをブックマークしただけで何も行動を起こさずに終わる。その時期私は来年度の就職がかかった大

      • 令和元年からポストカードが届いた。

        まだ使っていないノートがどこかにないかと探している途中で出てきた。一昨年の手帳に挟まっていた。 二十代くらいのおしゃれな女の子達が六人、レジャーシートを広げてピクニックをしているカラフルなポストカード。Francfrancでお買い物をした際に貰ったと思う。その裏に、自分の字で試験の日程が書かれていた。第一次合格発表、第二次選考、最終合格発表。 令和元年(度)は自分にとってドラマティックな展開の多い一年だった。毎週何かが起きるアニメやドラマみたいに、退屈する暇なんてなかった

        • カプセルロスから立ち直れない#1

           1年前の今日、私はじんわりと熱を持つ左耳のせいでなかなか寝付けずにいた。左耳の熱はヘリックスに増えたばかりのピアスホールから来るものだった。自分の体に消えない日記をつけようと思って、カプセルから退去する日にピアッシングした。28にもなって消えない日記だなんて、あまりにもセンチメンタルが過ぎる気がして今考えると正直どうかと思う。でも構わなかった。というより、想像よりも遥かにひどいカプセルロスに苛まれていたので、あまり体裁に構っていられる余裕がなかった。  私を狂わせた原因は

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