区間ごとの移動手段変更機能をリリースしました
こんにちは。ナビタイムジャパン エンジニアのあんだ〜と、果汁と、くどぼるたです。 この記事では、2022年3月17日に「NAVITIME」Webサービス(PCブラウザ)にてリリースされた「区間ごとの移動手段変更機能」についてお話しします。
プレスリリースはこちら
「NAVITIME」Web版は、ルート検索・時刻表・地図検索などの機能を提供しています。今回の機能は「NAVITIME」Webサービス(PCブラウザ)でドアtoドアの「トータルナビ」検索ができる地図画面でご利用いただけます。
機能概要
「トータルナビ」でルート検索後、特定区間の移動手段選択「徒歩・車(タクシー)・自転車」から選択する事ができる機能になります。
(「NAVITIME」プレミアムコースへのご登録で、ご利用いただけます。)
「出発地から出発地の最寄り地点(駅・バス停・空港)」、「到着地の最寄地点(駅・バス停・空港)から到着地」の区間で移動手段変更が可能になりました。
ルート検索後、ユーザーが実際に利用する移動手段を区間ごとに指定し、経路を確認することができるようになりました。
機能背景
ユーザーから、以下のように任意の区間の移動手段を変更したいといったご要望が寄せられていました。
自転車でのルート検索、タクシー優先でのルート検索はこれまでも可能でしたが、それをユーザーの任意の区間に適応させることはできませんでした。
そこで今回開発したのが「区間ごとの移動手段変更機能」です。この機能により、出発地から出発地の最寄り駅の区間を自転車、到着地の最寄駅から到着地の区間をタクシーに変更といったユーザーの移動手段に合わせた経路の提供が可能になりました。
※ 区間内の移動手段が「徒歩、車(タクシー)、自転車」で区間内の距離が420m以上の場合に「そのほかの移動手段」が表示されます。
※ 経由地を含めたルート検索結果の場合は対応しておりません。
対応内容
経路探索エンジン内部では以下のようなさまざまな要素を考慮し、経路の探索を行います。
このとき利用される移動手段は、全ての区間(出発地~目的地)において一括で設定されます。経路結果の各区間で使用される移動手段は、経路探索エンジンが最適だと判定したものが採用されることになります。
今回、移動手段の設定を区間毎に設ける改修を行いました。
従来では移動手段の設定に区間毎という概念は無く、全て同じ設定を持たせていました。
それに対し、任意の区間で任意の移動手段の設定が出来るように経路探索エンジンの設定を拡充させています。まずは要望の多かった徒歩・自転車・車への対応になります。
経路例
下図の経路例は自宅から職場までの経路例です。
左が今まで「NAVITIME」の検索で出ていた経路で、自宅から最寄り駅まで徒歩が使用されています。この経路で今回の「区間ごとの移動手段変更機能」を用いると、右のような自宅から最寄り駅まで自転車で移動する経路を利用することができます。
操作方法は、区間別移動手段が利用可能な区間で使いたい移動手段を選択します。具体的には下の例のように自転車のイラストのボタンを選択すると、その区間で自転車を使用した経路が表示されます。
このように本機能を使用することで、ユーザーの希望する移動手段を用いた経路を検索することが可能になりました。
工夫した点
利用シーンを想定したUI
PCで「NAVITIME」の「トータルナビ」検索を利用するシーンとしては、移動前にルート計画を立てたり、所要時間・料金などを調べる場合が多いかと思います。
今回の「区間ごとの移動手段変更機能」では、移動手段変更ボタンに変更した場合の区間の所要時間目安を表示しており、移動手段変更後の画面では変更した場合の経路全体の料金・所要時間などを見ることができます。
その際、「徒歩・タクシー・自転車」それぞれの目安を比べやすいように考慮し、移動手段を簡単に切り替えることができる(ぽちぽち切り替えれるような)UIにしました。
また、常に利用する機能ではないため目立ちすぎないように既存の画面に馴染むようなUIになるように考慮しました。
まとめ・今後の展望
今回は、新しく開発した「区間ごとの移動手段変更機能」についてお話しいたしました。
今後はスマートフォン向けの「NAVITIME」アプリにて同様の機能の提供する予定なので、より手軽に利用できるようになると思います。また、公共交通機関を移動手段として指定できるようにする対応も検討中です。
ぜひこの機能をお試しいただき、より便利に「NAVITIME」を使ってみてください。