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社員が「運転免許の学習アプリ」触ってみた

こんにちは、INTです。ナビタイムジャパンで『トラックカーナビ』アプリの開発・運用を担当しています。

ナビタイムジャパンにはプロダクトの開発を進める組織とは別に、メンバーの育成を主目的とした「ユニット」という組織があります。今回は、その「ユニット」のメンバー間のコミュニケーションを促進するために行った、開発に携わっていない自社の新しいサービスを触ってみる取り組みについてお話したいと思います。

実施に至った経緯

自社のサービスであっても、開発に携わっておらず、ユーザーとして利用することが少ないサービスについては、よく知らないという状況になりがちです。
今回の参加メンバーにとっては、当社の「運転免許の学習アプリ」がまさにそうしたサービスでした。参加メンバーの中に開発に携わっているメンバーはおらず、全員が免許を取得しているためユーザーとして利用する機会がありませんでした。
そこで「ユニット」の活動として「運転免許の学習アプリ(ver1.0.6)」を触ってみて、気づいたことを共有し合う取り組みを行いました。

参加メンバー

BLT
運転は週2回程度。免許取得は10年前。
GDB
運転は月1回程度。免許取得は6年前。
INT
運転は年1回程度。免許取得は6年前。
RGB
運転は月2回程度。免許取得は6年前。
SQL
運転は月2回程度。免許取得は15年以上前。
実際に運転するようになったのは6年前から。

初めて触ってみた

何も知らずに仮免試験をやってみた
全員が使ったことのない新鮮な状態からインストールしてすぐにアプリの機能にある学科問題の「仮免試験」を使用してみました。

参加メンバー全員が運転免許を持っているにもかかわらず全員90点の合格点には届きませんでした。

アプリ内で勉強して再度解いてみた
アプリには「サクとく」という試験勉強をするための機能があります。そちらにて100問から200問ほど勉強して再度試験に臨んでみました。結果は画像の通りで、全体的に10点ほど得点が上がった方が多かったです。
RGBさんは両方とも不合格で、普段運転をしているからといって得点が高くなるなどの傾向は見られませんでした。

メンバーで話してみた

2回のテストを各々で受けた後、テストの点数や、アプリについてざっくばらんに話してみました。

🖍集まって話してみた

仮免演習を受けた感想
RGB:
さくトクを100問解いて、70点から82点になりました。結局不合格ですけど。
BLT:自分も82点から92点で、10点上がりました。さくトクを解くことで10点くらいは上がるんですかね。
SQL:私は1回目と2回目で点数が変わらなかったんです。さくトクで勉強したものとは違う問題が結構出てしまって分からなくて。それで2回目も不合格でした。
INT:自分も初回74点で、200問くらい勉強したら10点上がって84点になりました。さくトクの問題を解いた量で、テストのときに初めて見る問題の数を減らせば点数が上がる感じがしました。

自分の知識への不安を感じるメンバーたち
GDB:
四輪向けの知識はついているのですが、二輪車や自転車について、そして重量については分からないというのがありました。
全員:重量はたしかに分からないですね。
RGB:私は業務上、重量の知識は持っているのですが、二輪車がまったく分からなかったです。
INT:解いていて感じたのが、自転車に関する問題って自分が免許をとったときにはそんなになかったような気がしています。自転車に関しては最近になって試験問題に入ってきているのかなと思いました。時代によって試験問題が更新されているのだろうと。
GDB:道路交通法って結構改定されていますよね。
RGB:27年施行で自転車の利用ルールが厳しくなっています。平成30年には一部改定されていますね。

😆使いやすかった点

全般的な感想
INT:操作は本当に簡単ですよね。複雑なものがない。
SQL:直感的ですね。
GDB:片手で操作できるというのは、どこでも使えて良いと思いました。
BLT:シンプルで使いやすいです。

さくトクについて
RGB:フリックってどうですか?使いやすかったですか?
GDB:最初気づかなかったのですが、気付いてからはフリックで操作していました。
RGB:問題の数をこなすのにいいですよね。
BLT:教習所のパソコン室で、何十周も学科試験のテスト勉強をやった記憶があります。
RGB:何台もパソコンが並んでいて、そこで隣り合って取り組む、みたいなやつですよね。
BLT:そうです。それをスマホで何回もできるのは便利かなと思いました。

標識一覧について
SQL:あとは標識一覧がいいなと思いました。普段見慣れないものは、これはなんだったっけ?と思ったりするので。
RGB:ネットで調べるとPDFでまとまっているものが多いんですけど、スマホで見やすい形になっているのが良いですね。
SQL:種類別にもなっていますし。

🧐使いづらかった点

演習問題の振り返りがしたい
BLT:演習問題をすべて解き終わった後に正誤の結果が出ますが、あとからその結果を見返せないんですよね。
INT:自分が間違えた問題を、学科問題の方からは復習できないです。
RGB:演習実施直後だけは見られるんですけど、振り返りはできないですね。
INT:自分がどこが弱いかというのが分からなくなってしまいますね。

さくトクの色について悩む
RGB:解いた問題の色が変わるというのだとわかりやすかったですね。
INT:緑っぽくなっていきましたっけ?初めての問題が濃い青、みたいな感じで。
SQL:色は問題の種類によるものかと思ってました。
RGB:正解と不正解で違うのではないでしょうか。前回不正解だった問題と、正解した問題と、初めての問題で色が分かれているのかなあと思っていたんですけど。
全員:分からないですね。


担当者にフィードバック・質問してみた

参加メンバーで話し合っていたところ、操作や機能に関しての疑問点がいくつか上がってきました。自分達が気になる箇所はユーザーも気になるはず!実際に担当者に質問をしてみました。

Q1.演習問題を解き終わったときに振り返りができた方が、知識の定着につながると思いました。実施後の振り返りができないのはなぜでしょう?
学科試験を想定しているためです。試験では解いた後の回答を見ることはできないので、それと同じ状態にしています。
さくトクで勉強した上で、試験として総合演習を実施する、という流れを想定していました。

Q2.さくトクの画面の色についての説明があると良いと思いました。色はどういう仕様なのですか?
正解数と誤答数で段階的に色が変わるようになっています。
色は11段階ありまして、中間となるニュートラルカラーが青紫です。(図を参照)
そこから間違えた場合は赤色側へ、正解した場合は緑色側へ向かって色が変わっていきます。例えば1~3問目は正解したら緑色側へ3色進みます。4問目で間違えると1段階赤色側へ動きます。

Q3.さくトクの出題内容はランダムなのですか?
正答率からパーソナライズしていまして、正答率が高い問題は出にくくなっています。

Q2.サクとくの色について

今回のユニット活動を通じて感じたこと

運転免許の学習アプリについて
今回触った「運転免許の学習アプリ」ですが、免許を取得する前だけではなく、取得した後も有用なサービスであることがわかりました。

●免許を取得してから年月を経て、自分で認識しているよりも知識が抜けていることに気づき、運転者として気を引き締めるきっかけになる

●道路交通法の改正などによって、免許を取得したときから変化しているルールについて勉強できる

ユニット活動として
同じ自社アプリを触るという体験を共有したことで、コミュニケーションの促進につながり、かつフィードバックにまで繋げられたのはユニット内だけでなく社内としても有意義な活動だったと感じています。

●ユニット活動本来の目的であった「ユニットのメンバー間のコミュニケーションを促進する」と同時に、社内サービスのフィードバックを行い「改善のきっかけ」となる活動になった

●実際にサービスを利用したことと担当者への質問によって、社内サービスの理解向上になった

●実際のアプリをインストールから操作することで、疑問点や改善点が新たに見えてくるので、今後の開発の際に積極的に取り入れていきたい

まとめ

今回、開発に直接関わっていない自社アプリをユニットのメンバーと触った結果「コミュニケーションの促進」になると同時に「サービス改善のきっかけ」になることがわかりました。日々の開発だけでなく、自社アプリを立ち止まってみんなで触ることの大切さを認識できた有意義な活動でした。