治療は旅に似ている
治療や施術は旅に似ていると思う。
人の痛みや苦しみを旅と位置付けて申し訳ないが、治療家のはしくれとして、
あたらな病態や不定愁訴に出会うことが旅に似ていると思っている。
自分の持っている知識や経験を総動員、あらゆる方向から可能性を駆使している。
その時間は、特定するまでグローバルに頭の中を古今東西駆け巡り
全身全霊という気持ちでアタックしている。
治療家や施術家の思考回路をイメージして、体格は重要で、体の回復速度、年齢、骨格を想像しながら、
基本となるイメージを集積して施術に当たる。
初めて習得した学生の頃の知識もあれば、他の施術家の手技から学んだ情報なども取り入れることがある。
最近の医学情報はもちろんのこと、江戸時代に訳された本の中の試行錯誤を行ったものもある。
古い情報の混在も良しとしている。古い医学書などは今では全く使われていない方向や排出などは
ひいき目に宝石箱ではないかと思うことがある。
だから古書・旧書は捨てられない。一度目を通しておくと、こんなところにヒントがあると膝を叩くことがあった。
人間100歳寿命を推し量ることになると、遺伝子寿命・生体反応・自己免疫力の向上・食生活の改善など、
人間が存在してきた過去から、どんな営みに対して加齢が進んできたのか、抗う英知など、興味にいとまがない。
身体全体の骨格構造から、分野的言えば指先・爪先に至るまで、ソフトからハードまでかかわった病態の
全てを振り返ってみたことが次につながる手技手法になっている。
私が興味をひかれた事例を優先して、選択してみた。
そして現在も試行錯誤しながら新たな方向を生み出せたらと思っている。
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