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イソップの思うツボ ネタバレ無し感想 〜ウサギとカメとイヌ?〜

好きなところ
・3人の主人公のそれぞれの日々の当たり前を丁寧に描写している
・物語導入〜前半部分の普通の日常
・日常系のドラマの中に少しずつ違和感を盛り込んでいく序盤の演出(母娘の食事のシーンがいつも明るいとか)
・シナリオ全体の仕掛け(まったく想像していなかったので嬉しい驚きだった)
・渡辺真起子さん(主人公の母親役)の演技
・カメかわいい

イマイチだったところ
・100分ほどの映画の割に中だるみして長く感じる
説明が多すぎる(丁寧に解説してると捉える人もいるかも)
・説明台詞が多いのでその度に流れが止まる
・全体のスピード感の起伏にかける
・室内セットの生活感の無さ
・社会風刺的な要素が陳腐に見えてしまった

まとめ
全体的には楽しめた。
が、素直に『やべー!面白かった!おすすめ!』とは言えないモヤモヤが残ってしまったのも確か。
個人的な好みもあるが、説明のための台詞とシーンの編集のタイミングがあまり好きになれなかった。
そのためストーリーのスピード感をうまく捉えられず、私は乗り切れなかった。

前半部の日常描写がとても良く、二十歳前後の若者ならではの悩みを描いていて好感がもてた。
その分後半での展開にワクワクする。

もっと前半と後半にスピード感のメリハリがあったら。

あと、私は読み取れなかったんだけどイソップという要素はウサギとカメ以外に何を表現していたんだろう。なんでイソップの思うツボだったのか?私の頭ではわからなかった。


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