2019年相場

2019年相場が昨日終了しました。
大納会の終値は、2万3656円。
181円安と続落し、安値引けとなりました。
30年前、平成元年の大納会の終値は、
3万8915円と過去最高値でしたので、令和元年も少し期待していましたが、なかなかここから一段上にいくだけの買い材料は見あたらないということなのでしょう。

とはいえ、年間で日経平均は3641円高と、2年ぶりに上昇し、大納会の終値としては、29年ぶり高値で終えました。
米中の一旦の休戦モードで、アメリカ株は過去最高値を更新。日経平均も12月に2万4000円を回復して年初来高値を更新するなど、年末にかけて強い展開になりました。
FRBが今年3回の利下げを行い、ECBも金融緩和に転換、日銀も引き続き緩和姿勢で、これらによって市場に資金が供給されて金余りが起き、世界的な株高をもたらすことになりました。

来年はどんな相場となるのでしょうか??
過去最高値のアメリカ株の行方次第となりそうです。11月に大統領選を控えるアメリカ。
個人消費は株高もあり堅調なようですが、製造業は弱さを見せていて、12月に発表された経済指標も芳しくありませんでした。
この年末年始にかけてアメリカの経済指標の発表が相次ぐので、東京市場がお休みの間それらを受けてアメリカ株がどう動くのか、チェックされる方は多いと思います。
2019年年明け1月3日、為替のドル円が海外市場で一瞬104円台まで下落し、翌日大発会で日経平均は2万円を割り込む形となりました。

その後、ドル円は1年を通して8円ほどしか動かず、過去最低の値幅となりました。
為替の行方は??
電話取材していると、見方が分かれていて、緩やかにアメリカの金利は上昇し、
ドル円は上昇するという見方。
一方、アメリカは利上げに動けず、景気が減速してきて、ドル円は下落するという見方。
値幅としては来年も引き続き小さいのではという見方。
一方、値幅が小さかった次の年はエネルギーが溜まっているので、どちらかの方向に大きく動くという見方。
本当に見通しにくいということなのでしょう。

金融緩和が相場を支える展開はどこまで続くのか、、。
国内をみると、10月の消費増税による影響は大きく、駆け込みと反動もしっかりでていました。雇用環境みても、大手企業が早期退職を募ったり、一部でリストラの動きもある他、新規正社員を採用しなくなったりというニュースも出てきていて、これからさらに厳しくなりそうですし、賃金は上がりにくい環境となっていきそうです。
設備投資は上方修正されたりしていますが、個人消費においてはこれから低迷していくことが考えられます。
国内景気が減速する一方で、株価は29年ぶり高値となり、今年は改めて日本経済の二面性を強く感じる年となりました。

米中関係はまだまだ一波乱ありそうですし、トランプ大統領は為替についても黙っていないでしょうから、
やはりここからは一旦調整があるように思います。

但し、2020年の夏には東京オリンピックが開催されます。
海外から多くの方が訪れて、景気や相場を支える起爆剤になるかもしれません。
そして、世界がハッとするようなイノベーションを企業に起こしてほしいと、強く願っています。
そんな企業がたくさんでてくると頼もしいですし、そうすればさらに盛り上がり、長期的に見て日本経済が明るくなってくると思います。
相場格言で、来年の子年は、繁栄するというそうです。

米中関係はじめ、世界景気や、アメリカ大統領選と国内景気などなど不透明なことは多くありますが、成長していく企業を来年も注目していこうと思います。

今年注目銘柄として挙げさせて頂いていたソニーの上昇は著しかったです。業界地図に書かれていたシーモスセンサーの世界シェアトップの円グラフを見てもっと買われていいと感じたので、この年末年始もゆったりと業界地図を読んで、新たな発見があるといいなと思っています。



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