マーケットが動く時

4連休前の水曜日、日経CNBCの番組、昼エクスプレスの終わりで、今後の為替とハイテク株の変化に言及させてもらいました。
番組の為替コーナーや、大引後にも繰り返しお話したのは、これまで膠着して落ち着いていた為替がドル安・円高に進みそうだったり、買われてきたハイテク株が下落しそうだったりと、なんだか動きがありそうに感じたからです。

日々、プロの話を聞き、取材の他、資料なども読んで情報を集めていますが、毎日の値動きをみていると、なにやら動きそうだなと感じることが多くなります。
また、なんとなくひっかかることなどは、後日ニュースや動きに繋がっていきます。
水曜日の番組の中で、ひっかかることとしてもうひとつお話しさせて頂いたのは米中対立についてでした。
前の週末、日経の朝刊一面に、アメリカがファーウェイなど中国の5つの企業の商品を扱う企業と取り引きをしなくなるというニュースがでていました。
香港国家安全維持法や南シナ海を巡り、米中対立がすでに再燃している中、
このニュースは日本企業にとって大きな影響を受けることになるのではないかと思えたのですが、マーケットは気にしていないような動きになりました。
中国の国産化で、日本企業は漁夫の利を得られるという楽観的な見方がこのところ多かったのですが、アメリカが、米中のどちらかを選ばせる踏み込んだ措置をとったことは日本企業にとってマイナスに働くのではないかと、心配しています。
大統領選を意識したただのポーズではないか、また、大統領選でトランプ大統領は勝てないのではないかという見方もありますが、先週から米中は互いに総領事館を閉めだしたりして、米中関係はさらに悪化していますので、注視したいです。
それに大統領選を考えなくても、中国の政治リスクは残ります。
日本企業も過去、政治リスクで打撃を受けましたし、アメリカのテスラも例外ではないと考えます。
テスラはアメリカの工場が停止している分を上海の工場が補い、4ー6月期決算で最終黒字に転換したということですが、
中国の手のひら返しの可能性などには注意が必要ではないでしょうか。
テスラの株価は急上昇し、上場来高値を更新しましたが、今年に入ってずっとなにやら気になっている銘柄がテスラなんです。それは心配な意味で気になっています。足もと若干売りが出始めていますし、今後の推移は要警戒です。

また話はそれますが、国内で気になることとしては地震もあります、、。
地球のあちこちで規模の大きい地震も起きていたり、国内では噴火のニュースも聞こえてきています。大きな揺れにならないことを願っています。

最近、コロナ禍で在宅勤務が増えたり、10万円給付もあり、投資初心者の方がマーケットに多く入ってきているようです。
私は2005年あたりからマーケットの仕事をしていますが、これまでを振り返ると、マーケットに、動かないだろうとか、思考停止の雰囲気が蔓延した時、
その後大きな変化が待っていました。
みんなが魔法にかかったかのように同じようなことを言うようになった時はどうぞ注意してください。
時に値動きに乗ることは大事だと思いますが、上がりすぎたりして熱を帯びすぎているところは無理をしないでほしいです。
短期と長期を組み合わせるなどして、余裕を持って、楽しんで頂きたいです。
コロナ禍で世の中が一変し、企業の業績は急速に悪化して、不透明感が漂っています。賃金が低下していくことも考えられるので、ここはお金に働いてもらって、みなさんの資金が膨らむことを願っています。
もちろん、コロナ禍で広がる新しいビジネスや働き方はあると思いますので、そうした波は掴んでいきながら、私は番組の中で、マーケットや経済の変化の兆しを捉えてお届けしたいですし、
そのためにフラットで、クリアでシンプルな感覚を大切にしていきたいと思っています。

TBSのドラマ、半沢直樹の中で、半沢直樹が、「投資するなら、好きな企業や応援したい企業をみつけてほしい。」と家族に語るシーンがありました。私も周りに同じようなことをよく話していたので、本当に同感です。
私自身も企業のさまざまな取り組みをウォッチして、応援したい企業を増やしていきたいですし、そこから学ばせて頂きたいと思っています。

連休明けの明け方、番組を放送していて、放送時間が予定と違い、ヒヤリとする夢をみてしまい、夢のなかですっかり力が入ってしましいました。笑

今週は企業決算が本格化しています。 リラックスを心がけながら、気を引き締めていきたいと思っておりますので、引き続き日経CNBCをご覧頂ければと思います。

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