Hey Siri、電流流して

そこにあったのは最早人ではない何か。

かつて、苦楽を共にし、心を分かち合った仲間はもういない。

あれを世に放ってはいけなかった。

友だった者として、この手で終わらせてあげるのがせめてもの勤めだろう。

あれはなないではない。

何度も自分にそう言い聞かせる。

もう終わらせてあげよう、バケモノをしっかりと見据え、僕は言った。

"Hey Siri,電流流して"

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