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音楽の古臭たち、そして騒音 3        music fluxos, and so on 3

世界の秘蹟を語ろうではないか



君は薄闇から人の世の行いを窺う

ジンニー(精霊)に気づいてしまったのだね

おおサーキー(酒姫)よ彼は我が朋輩なり

今宵一夜この世界の秘蹟を語り明かそうではないか


NIYAZ “NIYAZ”

2005年にリリースされたNIYAZのアルバム。
亡命イラン人歌手アザム・アリと
同じく亡命イラン人プレイヤーの
ローガ・ラミン・トルキアン
アメリカ人プロデューサー・エンジニアの
カルメン・リッツォによるユニット。
90年ころからのサンプリングとかシンセとか
電子機器が発達しきってきた。
まあひとくくりに言ってエレクトロニカといわれる
ジャンルの発生が見られたわけだ。
そして汎英米的メジャーなエレクトロニカの中に
各民族特有の音楽の魂を乗せよう
という試みが世界で同時多発的に発生してきた。
これが
ラジカルトラッドというムーブメントなのだね。
個人的にはNIYAZをこの文脈でとらえているのであるが
中近東の民族楽器にプログラミングされたビートが
融合したトラックに
ペルシャ語やウルドゥー語の歌詞
(スーフィー神秘詩であると)が乗っかる。
でどんなことになるというと、
はじめの四行詩もどきみたいなことになるのだね。

E.N.D.


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