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佐鯛家嘉一の「サタイヤ流」2

みんしゅしゅぎのもんだい

昨日新聞を読んでいて
誠に興味深い記事があったので
御託を並べたいのだね。
英フィナンシャルタイムスの記事の転載なんだがね。
ああ英文の記事ぢゃないよ。
あたしはそんな英文読みこなすような
知性は持っちゃないから。
翻訳してあるんだよ。
現物は写真にしてあるからそういうことなんだけど。
オックスフォード
ロイタージャーナリズム研究所の
報告によると、世界でニュース報道に接するのを
積極的に避けている人の数は
この6年間で増加したっていうんだ。
英国の数字でいうと2
017年が24%で2023年が41%ですと。
まぁ納得の数字だね。
読めば気持ちがなえてしまうようなニュースばっかだからだって。
で、報道は市民の社会参加と民主主義の維持のためには不可欠、
つまりヤバいことなんだぜ、と言っている。

でもね、
今のスマート(本人談)な人たちたちは新聞とか読まないの。
ネットのニュースで十分なんだぜ。
そもそもメディアなんてのは
エンツェンスベルガーさんの時代から
もうバレバレでしょう。
筆者のヘミングウェイさんは、
報道がリテラシーの向上に有用だし、
ソースコード、情報の編集基準をオープンにすればよい
と語りかけている。
ジャーナリストのポジショントークみたいだね。

ちょっと前の映画でMATRIXってあったろう。
人類はMATRIXの支配のもと、
繭の中に閉じ込められて、
現世という幸福な夢を見せられて、
エネルギーを搾取されている、
っていうディストピアが描かれるんだね。
でキアヌ・リーブス演ずる救世主が
この欺瞞を打ち破っていく
っていうストーリーなのだね。
世界には唯一絶対神があって、
個人はその神との契約によって活かされている。
そんな世界観であればまぁ納得できるけどね。

さて我々日本人の立場はどうか。
本邦には神様は八百万おわす訳なのですな。
その代わりに信仰の対象として
民主主義というドグマが
信仰の対象になっている。

いやそれに対してはあまり文句はないのだけど。
どうも民主主義を矮小化しているんぢゃないか。
第三権力の皆様はフールプルーフに熱心なようで。
権利については実に熱心に啓蒙してくれる。
でも
義務に対する啓蒙はあまり熱心ぢゃないみたいだね。
説明責任という言葉は、
本来「説明する責任」と「説明受けた責任」が
両立すべきでしょう。
第三権力の皆様は
「説明受けた責任」を民草に啓蒙してほしいものですな。

民主主義というものは実際莫大なコストを必要とする。
なおかつ思いっ切り効率が悪い。
だからそのコストとべネフィットを
複式簿記で開陳してもらいたいものであります。

えっ、誰がって。いや知らんけど。

E.N.D.


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