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すぐアーカイブ行きのやつ|入社に際しての気持ちの呼び戻し

 入社直前にして、「この会社に入りたい!」と思った時の感情とか思いが蘇ってきたので、記しておこうと思います。
 これから社会人として生きる中で、目線が、普通であること、子どもであることは忘れたくないなぁと思います。

挑戦する人に対しての風当たり強くね?

 Tiny Home Village Projectをしながら感じていたことは、挑戦する若い人に対しての世間の目は、期待と裏腹に諦めの色を見せること。
 改めて、たいにー(Tiny Home Village Project)は、2020年秋に2人で発足し、2021年以降私も含め複数人の学生らが参加し、自然と共生するミニマムだけど豊かな暮らしを実現することをテーマに、高知県四万十町でタイニーハウスを建てるプロジェクト。なぜ参加したのかは、よく聞かれるし、よく答えるけど、正直自分でもわからない。きっと、「これをすれば世界が広がる!」っていう勘だったんだと思う。

 色々書きたいことはあるけど本題は自分の体験やプロジェクトの紹介ではない。それは公式インスタグラムにお任せするとして、私はこのプロジェクトに関わって「世知辛いねえ」と感じたことについて書きたい。

 新しいことをするためには、ど正論に真っ向から向き合わないといけないことがある。そのど正論を跳ね返すには、信念と実績が必要で。信念と実績を持つには、人と知識と技術が必要で。どれも満足に満たせない人やチームには可能性がない。どれだけ面白いことでも、どれだけ誰かの役に立つことでも、何かが足りずに世に出ず終わる。
 プロジェクトを始めた頃「大学生の思い出づくりだね」と言われたことがある。そうならないように自分たちで勉強して、いろんな大人を頼って、一歩ずつ進もうとしていたのに。逆に、いい出会いもたくさんあった。それをブースターに一気に五十歩進むこともあった。

 私は普段から、「あれがこうだったらな」「こんなのあったらいいな」をぽんぽん思いつくタイプ。「自分のこの思いつきってひょっとしてすごいことなんじゃないのか」と思うと、そういう思いつきって毎日どこかで生まれてて、毎日どこかで消えてるということに気づく。「それって勿体なくね?」って。小学生でも中学生でもお年寄りでも例え自分で動けなくても、アイデアに価値があるんだから。それとは反対に、アイデアは思いつかないけど技術と知識を高めることは得意だっていう人もいる。その人もアイデアの価値を感じて、ワクワクして仕事ができたら、この上ない生きがいを感じられるんじゃないだろうか。

 ということで、私はおせっかいにも、「これを実現したい!」と思う人と、「この力の使い道がわかりません!」っていう人を繋ぎたいと思っていた。有るものをそれの無い所に。
 それができるのが、この会社だった。

 この題でもう一つ書いておきたいことがある。それは、「やりたいし求められているけど給料低いしやめとこう」って何度も聞いたこと。自分も例外ではない。それって挑戦できないとか、やりたいことができない本人に原因の100%があるわけではない。そもそもそういう所にお金が流れていない社会のせいだとか、全体的に生活水準が落ちてるとかそういうことから考えないと、いつまで経っても変わらんのだろうなと思った。全員が今より少しいい給料をもらって、今より少しいい暮らしをしたら、もう少し大胆にやりたいことしようかなってなると思うのね。それに少しでも貢献するにはここで一緒に頑張ることが、今知っている中でのいちばんの近道かもしれないと思った。

知っとかなダメっしょ!

 二次選考は、本社でグループワークだった。そのときに、自分より遥か上の次元で物事を考える人たちの存在を社員を見て知って、一緒に働いてみることが可能なら、私はこのチャンスを逃しちゃいけないと思った。それについていけるかどうかが一番の不安要素ではあるけど、やるだけやってみようと。

 感覚的な話をすると、私が地面に足をついている状態だとしたら、その時の社員さんがいるところは、雲の上だった。上に行けることを知ってしまったときに、もうここから降りるのが怖くなった。そんな感覚になったのはこの会社が初めてだった。

いつかね、いつかだけどね。

 いつかの話だけど、教員をしながら、外部の人間と中学生や高校生をつなぐ仕事をしたい。今って、学校にキャリア講演で来る人は卒業生ばかりで、しかも先生の知り合いしかいない。生徒の意思とかもないし、彼らのキャリアに大きく影響を与えることは難しい。だから、まず教員として、社会に出て働いていた間に関わった人で、中高生に話したいと思ってくれるような人を学校に来てもらって、生徒主体で当日の流れを組んだりしたい。その経験を積んでから、全国の中学校高校で導入できるようなプラットフォームをweb上に作りたい。そして、さまざまな学校で等しい質のキャリア教育が行われるようになり、学校での学びの幅を広げられたらいいなと思う。
 キャリア教育だけではなくて、考える機会、選ぶ機会を増やすことも教員として実践しながら、全国に広めたい。当たり前のように与えられているものに対して、問いを投げかけようともしないし、文句も言わない。文句はあっても、決まっていることには逆らうつもりはない。そんなことを18歳まで続けていたら、大学生になっても社会人になっても変わるのは難しい。実際に私がそれだ。学校で学ぶことは、教科の内容と教室での人間関係作りよりもっとあっていいはずだと思う。

 あとね、自分でカフェのような空間を持って、いろんな人が出入りするような場を作りたい。年齢も肩書も本当に誰でもいい。小学生が学童の代わりにいるのもいいなと思うし、会社員が夜ご飯を食べに来る場所でもいいし、おじいちゃんが夜ご飯を食べる場所でもいい。誰かがお菓子作りを月一で教えたり、カフェで出しているメニューのレシピ全公開して一人暮らしの役に立ったり。そんな「なんでもあり」な空間が許される日本であってくれよ、と思ったりもする。

 ここまで夢の話を書いたけども、これをうちに秘めているだけじゃ何も始まらない。何も進化しないし何も実現しない。外に出さなきゃいけない環境にいかない限り、どこに行っても自分はチームを円滑に回す事しか考えない人になってしまう。自分が見たい世界とか目指したいものをアウトプットして壁打ちできて、もしかしたら応援してくれるかもしれない人と出会えるのがこの会社だと思った。

 ここまでの大きく3点がこの会社に入ろうとおもった理由。きっと他にも小さい理由があるし、働きながら思い出すんだろうけど。今頭に残っていたこの3つくらいは覚えておきたいな、という気持ちで書いた。
 私の決意表明とも言えるかな。殻から出ること、すでにある自分の凸凹したところを平すために頑張らず活かすことを考えること、素直になること。当たり前のことは当たり前にして、永く好かれる人で在ろうと。