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登山記vol.3 〜安達太良山〜


高尾山に続き御岳山を登頂し、アルピニストの名を欲しいままに登山界に一石を投じまくるネイチャーTakuです


念願の一つであった日本百名山、安達太良山(あだたらやま)を登ってきた様子を写真を交えて晒していきます


これまで西東京ゾーンを主に攻めていたのですが、連日の雨続きで延期に次ぐ延期
気がつけば2週間も山に登っていない、、、

↑もはやこれ状態


当日も関東は雨☔️
ということで福島県は二本松市まで足を伸ばすことと相成りました


しかも今回は、家来兼親友である後輩、初お目見えのネイチャーTuruも同行、笑いあり涙ありの壮絶登山をご賞味ください

▼ネイチャーTuru 紹介
30代半ば男性
身長139cm(目測)
歯はオールインプラント(総額500万円)
山経験1,000回(自己申告、たぶん嘘)

初の百名山には頼もしい経験者であります



朝4時起きで栃木のネイチャーTuru宅へ100キロの道をお迎えにあがります🚗
後輩であり車持ちでありながら
レンタカーの先輩を迎えに来させる異次元クラスの肝の座った頼もしい後輩です



そこから約200キロ
当然のように先輩である私の運転で無事駐車場へ着く頃には9時、広くて停めやすい良い駐車場
少しガスがかかってますが降るほどではないかなと話しながら登山道へ向かいます





今回はネイチャーTuruも登山自体約5年振りということもあり、登りはロープウェイを使うことに🚡



あっという間に8合目、標高1,350mまで来ました

安達太良山山頂が1,700mですから
登りはたったの350m、高尾山より短いので楽勝です


降り場周辺の様子、ひまわりが綺麗でした🌻
季節によって花を変えて楽しませてくれるようです


入念に準備運動をして、いざ頂上へ向かいます


10分程度で安達太良山の1つ目の見所に着きました

小説なのかなんなのかで福島県から東京に行った女性だかなんだかが「東京にはほんとの空はない、ほんとの空を見たいわ」とかなんとか、言ったとか言わないとかで、この安達太良山の空が「ほんとの空」だかなんとか、だそうです


人によって空の定義が異なるのかもしれません、この方がそう仰るなら、そうなんでしょう


↑この薬師岳からの眺めがこちら

はい、完全にウソの空
というか、見えてないよ空

天気予報は晴れだったはずなのに、ちゃんと見てなくて上の空だったのでしょうか



気を取り直して先へ進みます

夏場で木や葉が生い茂っているのもあるのでしょうが、狭い登山道が続きます


下山される方とすれ違いポイントが若干用意されている程度で、歩いていると葉っぱが腕にあたるくらい狭い道が続きます


登山道を狭くすることで自然を多く残すように

という配慮も当然あるのでしょう
人間より自然優先の大変素晴らしいお考えです


一定距離毎に道標があるので迷うことなく進めます


これまで初回の高尾山からソロ登山であったため、今回初の2人組となりましたが冗談を言い合ったり会話しながら登っていると疲れが散って足の進みが違います


こんな難所もなんのその


山を1,000回登っているというネイチャーTuruのアドバイスを受けながらヒョイヒョイと登っていきます



1時間程度進んだこの辺りは尾根のような、少し開けた箇所でした
基本は草に囲まれた狭い道をひたすら進む感じなので、このように先が見えると安心します

しかし、完全に雲の中です

2人で天気の心配をしながら
進んでは休憩、進んでは休憩を繰り返し


ガレ場を超え



天気良かったら眺め良さそうポイントを横目に

大小の石やら岩が落ちてきたらひとたまりも無い場所をしのぎ



約1時間40分かけて



ついに頂上直下に辿り着きました
安達太良山は別名チクビ山と呼ばれており、画像では少し分かりづらいですが山頂の形がチクビそのものなのであります

「最っ高の天気だな」
「空ひとつない雲」
などと冗談を言いながら記念撮影

登山あるある、他の登山客との撮ったり撮ってもらったりの応酬でした📸



せっかくなのでチクビを愛でに行きます
扱いは慣れていますが慎重に愛でます
決して痛くなく、かといって優しすぎず
時には大胆に、大きく
と、かつて習ったことがあります



渋滞と多少の鎖場をこえて



来ました、安達太良山ほんとの頂上


完全にパラついてます

油断してレインパーカーを忘れるという
世界を股にかけるアルピニストとしてあるまじき失態を後悔しつつ、チクビでお昼ご飯


雨ざらしで寒すぎて味がしねえ


それでも達成感と優越感の中
1人より2人のほうがやはり良い頂上飯になりました


20分ほど休憩して下山開始



暫くは尾根道で上り下りもなく平坦な道です


本来は火山口が遠くに見えてかなり見晴らしが良い見所があるらしいのですが拝めず


このように、少し歩くと土の色が変わって赤と緑のコントラストが綺麗でした


ここからロープウェイなしで、来た道とは別ルートで下山するのですが、、、、、、


降りしきるザーザーの雨

冷えた体

遠ざかる意識

見失う登山道

時折見える幻覚

終わらない戦争

不透明な政治

埋まらない格差社会



とにかく霧で先が見えず、登山客がいないのでルートを見失い、雨で体力を奪われ、こうやって遭難するんだな、と身をもって経験しました

レインパーカーと登山アプリは忘れずに、を教訓にします


写真など撮ってる余裕もありませんでした

途中にある小屋までほぼ会話なし、ようやく休憩できる場所を経由し2人で安堵しました



温泉源があり立ち入り禁止エリアも
硫黄の匂いがすごいです


小屋で百名山記念バッヂをゲット



小屋の先は平坦なジグザグ道が延々続いて



この日1番の見所と言っていい
ご褒美マイナスイオンをゲット

下界へ無事に帰って来ました




下山後、少し離れたサービスエリアからの安達太良山

RPGのラスボス感
こんな日は登っちゃダメだわ🙅‍♂️


ーーー

というわけで、ついに関東を離れつつ、百名山にまで足を伸ばすまでになりました

天気の都合で安達太良山を選択したものの、下山中にまんまと洗礼を受ける結果に、、

生命の危機を感じると共に
"1人だったらあの困難を乗り越えられなかったかもしれない"
という恐怖も味わうことになりました
山と天気の怖さですね

真夏の8月でも遭難、凍死される登山客がいると聞いて納得です

身の丈に合った装備やルートの事前準備の大切さなど、安達太良山には勉強させてもらいました

良い方向に捉えて今後の登山活動に活かしていこうと思います
懲りずにぐいぐいチャレンジして参る所存です


最後までご覧いただきありがとう御座います


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